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2018年09月26日00:41

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恐竜爆破指令

鈴木みそ氏の漫画「ナナのリテラシー」が糞面白かったので、ちょうど安売りが重なったこともあり「限界集落温泉」も購入。止め時がわからず1日で読破。この人の漫画はファミ通の連載以来15年以上読んでなかったけどストーリーものもこんなに面白かったのか。

・シャークネード カテゴリー2



サメの大群が竜巻に乗って襲ってくるバカ映画第2弾。始まって5分でサメの襲撃が始まり10分でクライマックスというノリの良さは非常に好感が持てる。
相変わらず適当なCG、手抜きのエキストラ、天気とか水量とか人通りとかはガバガバでいいかげん。ちょっと出ては消えていく脇役たちがいちいち微妙に濃くて、誰が死ぬのかまったくわからない。死ぬ奴はみんな雑にパクパク行かれていく中、一人だけネッチリグロく死んでいく人がいたなあ…死に様のバリエーションは1の方が引き出しがあったような。

主人公フィンを筆頭として、キャラクターたちの人外過ぎる戦闘力は1よりエスカレートしているものの、人数の多さが災いして各自の活躍が少ないのは考え物。妹夫婦の子供であるモーラとボーンとか活躍しそうでしないしし別にいなくても良かったんじゃ…後半、妻のエイプリルがあるカッ飛んだ行動をとるんですが、そのあとの活躍がほとんどなかったのが勿体無い。

義弟との確執や元カノとの再会など小賢しく捻ろうとしたが途中で飽きたように適当に処理されるストーリー、全編ノリと思い付きで進んでいく、笑顔の絶えない素晴らしい映画(つまり1の正統進化系)ではあるけど、基本、出オチみたいな映画なので、よくこの後5までシリーズが出たのが不思議。


・ジュラシックワールド 炎の王国



サブタイトル付けた奴誰だ、炎の王国って前半だけじゃねえか。後半はバイオ一作目みたいな館の中での話になるし、今作のメイン恐竜である「インドラプトル」が中型竜なので前作のような派手なバトルを期待している人は不満かもしれない。
人間の身勝手さが大事件を引き起こすという流れは前作同様であるものの、ガッツリパニックエンターテイメントしていた前作とはかなり違い、ホラーテイストが強く(たぶん小学生とか泣く)、またテーマが重くなっている、というより元々あった重いテーマを前面に出してきており、命とは、倫理とは、科学が命を生み出すことの罪深さと傲慢、を重厚かつウェットに描いています。遺伝子操作で勝手に生み出され、商品として扱われる恐竜たちが前半は王国の崩壊に巻き込まれ次々と倒れゆき、後半は一転、人を襲い貪り食い、館内の螺旋階段(=DNA)を噛み砕き破壊する様はまさに科学への復讐。
かといって娯楽作品として面白くないわけではなく、恐竜たちとの追いかけっこやかくれんぼは緊迫感がありながらも楽しく、人と同じ目線で明確に追ってくる小型恐竜が「そこにある恐怖」としてドキドキを煽りまくってくれました。
恐竜たちで特筆すべきなのがスティギーことスティギモロク。自慢の硬い頭(鑑賞中はパキケファロサウルスだと思ってた)による頭突きダッシュで人間どもをパニックに陥れる様は痛快極まりなかったです。
キャラクターについてはほぼ前作同様。主役続投のオーウェンに加え、クレアおばさんも引き続きヒロイン枠で出ずっぱりですが、前作の「元凶」といってもいいこのキャラが活躍するのはずーっと奥歯にものが挟まったようだったというか…正直、どこかで「責任をとる」形で犠牲にならねえかな、と思っていたり。
ポリコレ配慮の助手たちはそこそこ活躍する割りに影が薄く、重要人物である少女メイジーも設定以外は「よくある少女キャラクター」でしかなく、新規キャラに深みを感じられなかったのは残念。悪党キャラはメインで3人いるんですがどいつも一片の情も沸かない奴らなので、もれなく酷い目にあいつつ恐竜のごはんになっていくのは非常に愉快。
単品でも充分に面白かったが、完全に一作目の続き、かつ三作目を意識したつくりなのでどうしても「繋ぎ」感がぬぐえず、消化不良気味でした。「新しい時代に突入した」オチ自体は好きだし、ラストカットはそれはそれで絵になっていたけどね。
あ、みんな大好きモササウルスたんの圧倒的な存在感も健在だよ(尺は短いけど)!
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