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2018年08月24日02:38

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ライプニッツの哲学。

 スピノザは幾何学のように必然的の理由によって哲学を展開します。ライプニッツは道徳のようにもっとも完全性の理由によって哲学を展開します。調和とは同一性と釣りあっているいかなかる場合でも、多様性は我々を楽しませてくれます。喜びとは調和の感覚です。愛とは他者の幸福に由来する喜びです。苦は他者の不幸に由来します。
 すべての人を愛することと、普遍的調和の扉で現れる神を愛することは同じです。さらに真に愛すること、すなわち賢くあることと、何よりも神を愛することは同じ関係にあります。これがすべての人を愛するということ、正義にかなっているということです。助ける人は足し算ではなく、掛算の割合でものごとを生じさせます。例えば、5×2=10、10×2=20ように、全体として多く得られます。これは賢くあること=3×能力のあるもの4=12で全体として形成されます。
 例として幾何学の定理と公理に還元すること=幾何学的公理体系になぞらえます。神とは何人であるか=定義。公理=世界を創造するもの、事物を創造するもの、などです。
 出来事や物事は至高の知恵を表現しています。これは精神に至高の知恵を認識させて神を愛するようにさせることです。精神=モナドとは、理性的魂を持った人間を中心に動植物が配置されます。自然の変化とは、男、女、など、自然の要素は塩、水銀、酸などです。これらの要素が組み合わされて自然を形成します。
 神のみが能動的作用をなします。ストア派の論理学、選言「であるか、でないか」、連言「であるがゆえに、である」のように固体化の水準は示されます。神が宇宙を創造したのなら、地球の周りを回転する液状的物体(corpusuliquidum)=エーテルによって内在する力により回転します。これは引力=「隠れた性質」と同じものです。
 神は少なくとも被造物への活動のうちで、活動の自発的進展をなします。数学の双曲線のように無限に種を産出します。神がア・プリオリな原因だとすると、自然はア・ポステリオリ=結果として表現します。
 愛の本質から来るのは、我々の善であり、我々の利害(interest)ではありません。最も快を覚えるのは、神への愛、あるいは神への幸福と至高完全性から得られる伎です。神は自らの知恵のうちに見い出す可能的な作品から最善のものを選びます。つまり神の計画です。レーフェンフックのように、顕微鏡で湖を見ると、魚がたくさん泳いでいます。つまり、「世界の中に世界がある」いうことです。これは屈折光学のように、ホイヘンスの振り子時計のように、角度・比率・比例率によって運動の諸規則が決まって来ます。このように世界は調和した事物に溢れています。
 神は統一によって多を表現します。組成の問題でいうならば、第一質料を能動的知性、第二質料を受動的知性と呼びます。これが組み合わさって、自然を形成します。
 個体実体は未来を孕んでおり、実体ひとつひとつの未来のすべての状態を現時点から表出しています。愛するということは「他者の美点や長所に、そして何よりも他者が幸福であることに快を見い出すこと」です。他のどんな快でもかすんでしまうほどの快を生み出す美点をもっているものに違いないものは、神を見い出すことです。これが愛の本質です。
 愛の本質を理解することは、世界の完全性を知ることです。神を愛することは、過去についてはすでに現れた神の確定的な意志を称賛し、未来については神の推定的な意志に満足するするように勤めることです。
例えば、物体の誤差は1分の0000、0000、000で表します。この誤差で固体化が生じます。分数や対数表現では、比例式は表現できません。ですから、我々は幾何学で表現しなければならないのです。
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