カジノ法案が成立しました。 日本は公然と賭博場が開設できるようになったのです。
但し、解説できる場所の数は限定され、所構わず解説しても良い、と言う事では無いそうです。
とは言う物の、お役所が税金を使って博奕場を建設する土地を造成し、其処へ賭博場を誘致すると言う事は、 昔の古い表現で言いますと、村役人が賭場を持つと言う事、此れを「二足の草鞋を履く」と言って、もっと言い方を変えると、 泥棒が岡っ引きを遣る ! と言う事と同じです。
昔の古い道徳規範から言いますと、賭け事は社会の悪徳として、為政者は此れを禁じて来ました。ヤクザが勝手に賭博場を開設していると、警察はこれに手入れをして関係者を逮捕し、裁判で罰します。
所が驚くべき事に、今、公権力が IR とか言って、カジノを含む総合エンターテインメント施設設置の場所をを用意して、カジノを含む果てる、やアミューズメント施設を建てる業者を入れるのだそうです。
行政の説明では、カジノは飽くまで付帯施設のような言い方ですが、其れは市民の目を誤魔化す言い方で、本当の目的はカジノが中心の物なのです。
行政は、このカジノから上がる利益の何%かをショバ代として受け取り、自治体運営の資金とするのですが、まるで悪代官が博徒から上納金を取る様なものです。
本当に卑しい、そして情けない、世の中に成った物です。
金の為に清廉を無視する、金さえ手に入れれば手段は如何でも良い! 斯う言う役所が将来を担う子供に良い教育を受けさせる事など出来る筈は有りません。
自・公政権は、一方で学校教育に「道徳教育」を持ち込んで、子供を善導するのだとか何とか言って居ますが、実社会では博奕のアガリで行政を行おうとしているのです。
何故この様な不浄な政治が罷り通るのでしょうか?
其れは現代の議会制民主主義による政治と言う物が、政権を取った側の『独断・専行』によってゴリ押しされると言う、『一党独裁』の政治構造に成って居るからです。
議会政治と言う物は、政府、与党、野党、から提案された法案を、委員会などで討議修正して、より良い物して議場で採決して政策に移すと言う事なのですが、今はそうお言う事に成って居ません。政権は、数を恃みに自分達の法案以外の者は一切取り上げず、自分たちが出した案は野党からの修正など全く受け付けません。
全て数を頼みにしたゴリ押しの政治に成って居るのです。「議会制民主主義」では無く「一党独裁専制主義」なのです。
こんな事では、全てが政権党の『我田引水』と『独断と偏見』の政治に成り、国民ふぁざいの政策がどんどん進みます。
ですからこの頃の政治の色々な問題は、「働き方改革」「参議院議員6増」「カジノ」など、更には閣僚や議員の問題発言や不祥事などに至っては、政治の乱れは留まる所を知りません。
今や、日本の政治は独断と偏見の横行、質の悪い自・公の議員達によって劣化の一途を辿って居るのです。
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