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2018年06月24日23:46

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コンサート三昧 マーラー、ドヴォ、ブルックナー

アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮 フランクフルト放送交響楽団
ピアノ:チョ・ソンジン

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番
マーラー:交響曲 第5番

2018年6月15日(金)
ハーモニーホールふくい大ホール

チョ・ソンジンはショパンコンクールの覇者。
期待してたのに・・・
国道が思ったよりも渋滞。五十日だからか。
ホールに到着したのは開始時間ぎりぎり。
係員の女性の案内で座席まで走る。
ホールのドアを開けたら、ちょうど、ピアニストと指揮者がステージに上がったところ。
でも、席までが遠い。

あきらめて、1楽章の終了まで外で待つ。
2楽章との間に2階最後尾から立ち見で見せてくれるとのこと。

他にも7人ぐらい遅刻の人がいた。(ホールまで走っていたご夫婦は間に合ったのか)

ラフマニノフの2楽章。立ち見といっても、ホールの構造上、座席が高く設置されていて、すき間からピアニストがようやく見えるくらい。
チョ・ソンジンのピアノは、たいへんゆったりとして、間がすごい。
かと思えば、激しい鐘の音のように響く。

ラフマニノフの2番は何度か実演を聴いたが、これだけ表現の幅が大きな演奏はなかなかなかった。

アンコールはシューマンの「トロイメライ」
これがまた、抒情的でしっとりとした演奏。拍手をするのがもったいないくらい。
しめやかに終わる。

ハーモニーホールふくいのWEBサイトに、チョ・ソンジンからのメッセージが掲載されている。
https://www.hhf.jp/events/archives/1663

さて、マーラーは、バックステージの席で堪能。
オロスコ=エストラーダって、何者?というくらい知らなかったが、
コロンビア生まれで、ウィーン育ち。ウィーン・トーンキュンストラー監督も務め、次のウィーン交響楽団の首席にも決まっている。
フランクフルト放送交響楽団とは、パーヴォ・ヤルヴィの後任として2014年から音楽監督を務めている。まだ、40歳。(写真)

若く細い、ラテン系のイケメン。
第1楽章。踊るような指揮ぶりで、細かいニュアンスもふっている。
時折楽団員に対して見せる笑顔もチャーミング。葬送行進曲の行進曲ぶりが際立っていた。トランペット素晴らし。
引き続き第2楽章に突入。ダイナミックな展開に、クラリネットは楽器を挙げて演奏するなど、ここで現代音楽的なカオスが少し見えたが、スムーズな流れ。

第3楽章。ソロのホルン奏者がステージ前面に移動。こんなのはじめて。
この人がめっちゃうまい。
オケのWEBサイトで調べましたよ。
Samuel Seidenberg
ザムエル・ザイデンベルク
https://www.hr-sinfonieorchester.de/orchester/musiker/orchestermitglieder/samuel-seidenberg,horn-104.html

なんと、ホルン協奏曲みたいな感じと。

第4楽章。ハープの演奏者が休憩時間に結構、上のフレームをガンガン叩いていた(女性です)ので、あんな乱暴な調整で大丈夫か、と思っていたが、実に美しい、美しい演奏。
バーンスタインばりの緩やかなテンポで、旋律をいとおしむように奏でていた。
CDも含め、最近の演奏で、ここまでアダージェットを堪能できたことはない。

第5楽章。ここで第3楽章でホルンが前に出たことが活きていた。
第1楽章のトランペット、第3楽章のホルン、第4楽章のハープがコラボして大団円になっていく音楽だったのだ。
この楽章だったか、ヴィオラとチェロの首席奏者が同時に腰を浮かせて、演奏する場面もあって、特に弦楽器の首席奏者のアンサンブルが見事だった。
圧倒的なフィナーレ。

福井の観客もこれまでにない熱狂ぶりで拍手がやまない。
エストラーダは、弦楽器の各首席、コントラバスにも握手しに行っていた。

インバルのマーラーのような緊張感や深味はまだまだというところだけど、純粋に音楽が楽しい。この人は今後注目だなぁ。

なお、太っ腹なこちらのオーケストラは、YouTubeに結構なコンサート動画をあげていて、マーラーの5番も堪能できてしまう。第3楽章はやはり、ザイデンベルクが前に出て演奏。



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スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:レオシュ・スワロフスキー
チェロ:ルドヴィート・カンタ

スメタナ:『モルダウ』 連作交響詩「我が祖国」より
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95

6 / 23 (土) 石川県立音楽堂コンサートホール

チェロのカンタさんのオーケストラアンサンブル金沢定年退職コンサート。
スロヴァキア・フィルのメンバーも年とった人が多いような気がしたのも、かつての同僚を呼んだためか。
例によって、3階席のステージ右上で鑑賞。

モルダウ。冒頭がこんなカオスだったっけ。
流れが大きくなってくると、つやのある弦楽器が美しい。

ドヴォコン。指揮者は今回は譜面を見ながら演奏。なのでメガネをつけていた。
他の曲は暗譜だったので、メガネなし。譜面台なし。なので、指揮者が結構前に乗り出して指示していた。
チェロの音は自分の席ではあまりよく聴こえず。うーん残念。
でもカッコいい曲なのだ。
最後はもうちょっとタメて、決めてほしかったかなあ。

アンコールは「鳥のうた」

新世界。チェロには、先ほどのソリストのカンタさんが入る。やはりメガネしている。楽譜見えないもんね。
第2楽章のイングリッシュホルンは日本人の仕出しだった。うーむ。
ホルンが、思ったよりも。。。なので、弦楽器を中心にした音楽形成になっている。
うーん、チェコフィルなら、金管がいいのに。
スワロスキーという指揮者は、恰幅がよくてどっしりとした指揮ぶりだった。

アンコールはスラブ舞曲第8番。
こっちの方がよかったように思えてしまう。

第2フルートの女性奏者がピッコロ持ち替えしていたが、きれいな女性だと思っていたら、コンサートホールの通路で楽屋から出てくるところを目撃。
あれ、結構若い。中年だと思っていたら。首席フルートの男性も。

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金沢交響楽団
第65回定期演奏会 金沢歌劇座
2018/6/24(日)
 ・モーツァルト 交響曲第35番「ハフナー」
 ・ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」
指揮/大久保譲

昨日、プレイガイドでチラシを見つけて、おおっ、ブルックナーやるんだと思って、行ってきた。
アマチュアオケだけど、結構なお年を召した方もいて、弦楽器の音色は結構いい。

モーツアルトは昨夜、夜更かししたせいでうつらうつら。

ブルックナーは、やはりブルックナーだった。
朝比奈の指揮のような、朴訥で遅い演奏。
曲の構造がよくわかった。
ホルンがなかなか難しいことも理解。トランペットやトロンボーンに比べて、ホルンは大変だ。アマチュアでこなすのは大変なのだと思う。
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