写真は東福寺のサイト
http://www.tofukuji.jp/function/nehan_e.html より。
涅槃会(ねはんえ)は、釈迦の入滅(にゅうめつ)の日(旧暦2月15日)に行われる、釈迦の遺徳を偲び、報恩のために行う法要のことで、京都の寺院では、新暦月遅れの3月15日前後に釈迦の入滅を伝える涅槃図をかけ、あられもちや豆などを供える習わしがあります。
本稿では、京都市東山区本町15-778にある東福寺(とうふくじ)のものをご紹介します。
他のお寺の、観光客にも公開されている涅槃会については、京都観光Navi(京都市産業観光局)のホームページ
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/ から伝統行事のページへどうぞ。
東福寺の涅槃会は、毎年3月14日〜16日の9:00〜15:30(16日は15:00)迄です。
縦約12m、横約6.5mの大涅槃図の開帳は本堂で行われます。
室町時代の著名な画僧明兆の作で、画風の素晴らしさでも知られています。
境内では献花展、尺八献笛、甘酒の接待があり、 国宝の三門と龍吟庵の特別公開、また方丈庭園で寺宝展も開催されます。
本堂は無料で、撮影不可です。
三門と龍吟庵は拝観料500円が必要です。
東福寺は、臨済宗東福寺派の本山です。
摂政九條道家が聖一国師を開山として菩提寺建立を発願、1236(嘉禎2)年4月2日より19年の歳月をかけて1255(建長7)年に七堂伽藍が完成しました。
京都五山の一つです。
「東福の伽藍面(がらんづら)」とまでいわれ壮観を極めたのが、度重なる兵火と1881(明治14)年の失火で仏殿、法堂、庫裏などを焼失、以後、逐次再建してきました。
禅宗伽藍を代表する室町最古の三門(国宝)をはじめ、浴室、東司(便所)禅堂(いずれも重文)など室町時代の禅僧の生活を知る上で貴重な建築が残っています。
境内の通天橋は紅葉の名所として有名です。
方丈の周囲に枯山水の庭園をめぐらせています。
絹本着色無準師範像(国宝)など5000点を超える文化財を所蔵しています。
龍吟庵方丈(国宝)は現存最古の方丈建築です。
東福寺の通常の拝観は、
時間
4月〜10月
9:00〜16:00受付終了16:30閉門
11月〜12月初旬
8:30〜16:00受付終了16:30閉門
12月初旬〜3月
9:00〜15:30受付終了16:00閉門
拝観料
通天橋・開山堂
400円
本坊庭園(国指定名勝)
400円
本堂は無料
東福寺本堂(仏殿)へは、
京阪本線・JR奈良線「東福寺(とうふくじ)」駅〜本町通を南へ、中門から境内に入り東へ、徒歩約11分。
市バス88・202・207・208「東福寺(とうふくじ)」停留所〜陸橋の側道を西へ、本町通を南へ、中門から境内に入り東へ、徒歩約11分。
駐車場は30台分しかありませんので、自家用車の方はパーク&ライド
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/okoshiyasu/kashikoku.html をおすすめします。
パーク&ライドとは、自家用車は混雑する市街地や観光地には乗り付けず、高速道路出口付近など離れたところに駐車して公共交通に乗り換える、小移動の度に車という大荷物を運ばなくて済む賢くて快適な方法です。
東福寺ホームページ
http://www.tofukuji.jp/
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