フルサークル

今回の日本（九州）旅行でひょんなことから、以前行ったところとのつながりが出てきて、「あぁ、こういうことだったのか」という回りに回って、一周落ち着いたこと。

鹿児島にいる間に維新ふるさと館というのに行ったんだけど、そこで見た、薩英戦争後、極秘裏に島津藩から英語に送られた少年・青年の話。長州ファイブは映画で見たから知ってたのよ。で、薩摩スチューデントも同じようなもの、だったのだけど、名前が、五代友厚とか森有礼とか有名人がいっぱい。

<長州ファイブ>


長州ファイブの場合はみんな帰って来て、いろいろ「日本初」を達成するんだけど、薩摩スチューデントの中では、最年少、13歳の長澤鼎は帰ってこなかった。で、イギリスからアメリカに渡ってワイン王となる？って・・・・（goo.gl/ifnPpQ）

<薩摩スチューデント>


昔、日系強制収容所のリサーチをしてる時に発見したのが、日系人の始めたＳａｎｔａ　Ｒｏｓａのワイナリー。今ではＰａｒａｄｉｓｅ　Ｒｉｄｇｅ　Ｗｉｎｅｒｙとして、白人経営のワイナリーになってるのだけど、「そうよね、きっと日系人が強制退去させられた時にただ同然で奪い取ったのよね？」って感じなの（http://prwinery.com/visit-us/nagasawa-exhibit/）。戦後の裁判でも、子孫は負けてるし。

その時、「なんでこの人がカリフォルニアに来たのか？日本生まれの日系人で最初の米国永住者、ってことだけど、なんで？」って疑問に思ってたことまでわすれてたわ。で、今回、維新ふるさと館でわかったことが、そのカリフォルニアのワイン王長澤鼎が実は、薩摩スチューデントで幕末イギリスにわたって、歳が若すぎるので大学には行けずにグラマースクールに行くのね。で、１５の時にアメリカに渡る。

いや〜、セレンディピティっていうんでしょうか？忘れてたことがふとしたことでつながって、薩摩⇒イギリス⇒アメリカ⇒日系強制収容⇒ワイナリー、と歴史が一周してつながったわ。ちょっとこの偶然に感動