写真1.2枚目はウィキペディア、3枚目は(株)ジャパングレイスのサイト
http://www.pbcruise.jp/cruiseList/ship/index.html から拝借した、1.フィジーのスバ港で、2.神戸港内で撮影されたサン・プリンセス号、3.ピースボートに長期チャーターされているオーシャン・ドリーム号。
ひとつ前の稿
http://open.mixi.jp/user/51691436/diary/1963882842 のつづきです。
海事プレス社が発行している雑誌「CRUISE」のウェブサイトのニュースのページ
http://www.cruise-mag.com/news.php?obj=20171127_01 によれば、
（以下コピペ）
2017/11/27
ジェイティービーは2019年4月にプリンセス・クルーズの「サン・プリンセス」（7万7441トン）を全船チャーターし、世界一周クルーズを実施する。27日、都内で会見を行い発表した。日本の旅行会社がプレミアム客船をチャーターし世界一周を行うのは初めて。7万トンという大型客船を100日近く全船チャーターする画期的な試みとなる。
発着地は横浜、名古屋、神戸の3カ所で各98日間。西回りでスエズ運河、地中海、カリブ海、パナマ運河、アラスカなどを経由し、20カ国、31港に寄港する。名古屋発着の世界一周クルーズも初めての試み。代金（2人一室利用の1人分）は早期全額支払割引で188万円から。プリンセス・クルーズは2013年から日本発着クルーズを実施しており、サン・プリンセスも2013年と2014年に日本に就航した。そのノウハウを生かし、日本語スタッフが約50人乗船、日本食の提供など日本人向けサービスを充実させる。集客目標は1,800人。
JTBの�盒狭�行社長は「世界一周クルーズは誰もが憧れる夢だが高値の華というイメージが定着している。誰でも手が届く世界一周クルーズを実現することで、新たなクルーズの魅力を届け、需要を掘り起こしたい。日本のクルーズマーケットを牽引してきた、最も多くのクルーズのスペシャリスト人材を擁し、全世界にネットワークをもつJTBだからこそ、お客さまにご満足いたける日程、食事、船内外のイベント、緊急対応体制など総合力でお客さまの夢をかなえることができると確信している」とあいさつ。プリンセス・クルーズを選んだ理由に、日本発着での実績、食事のクオリティーの高さ、多彩なアクティビティーやエンターテインメントに加えて、「188万円という破格の料金を実現するため、プレミアムだが極めてコストパフォーマンスが高い」点を挙げた。
スケジュールの詳細は下記のとおり。2018年5月31日までの全額支払いで40万円引きとなる早期全額支払割引、同9月30日までの申し込みで20万円引きとなる第二弾早期割引を設定している。販売開始は2018年1月18日（木）。
■JTBクルーズ2019年サン・プリンセス98日間世界一周チャータークルーズ
［横浜発着］2019年4月10日（水）〜7月16日（火）98日間
［名古屋発着］2019年4月11日（木）〜7月17日（水）98日間
［神戸発着］2019年4月12日（金）〜7月18日（木）98日間
■コース：横浜〜名古屋〜神戸〜[開聞岳]〜基隆〜シンガポール〜マーレ〜ドバイ（停泊）〜サラーラ〜[スエズ運河]〜サントリーニ〜ドブロブニク〜ベニス（停泊）〜バーリ〜チビタベッキア〜カンヌ〜バルセロナ〜マラガ〜リスボン〜ビーゴ〜ル・アーブル〜サウサンプトン〜ダブリン〜レイキャビク〜ニューヨーク（停泊）〜マイアミ〜オーチョリオス〜キュラソー〜[パナマ運河]〜プンタレナス〜カボ・サン・ルーカス〜ロサンゼルス〜サンフランシスコ（停泊）〜バンクーバー〜ジュノー〜ヘインズまたはスキャグウェイ〜ヤクタットベイ〜カレッジフィヨルド〜スワード〜横浜〜名古屋〜神戸
■クルーズ代金（3コース共通／2人一室利用の場合の大人1人分）※抜粋
［早期全額支払割引旅行代金］（2018年5月31日（木）までに全額支払いの場合に適用）
1,880,000円（内側）、2,180,000円〜（海側）、3,180,000円〜（海側バルコニー）、6,080,000円〜（ジュニア・スイート）
［第二弾早期割引旅行代金］（2018年9月30日（日）までに全額支払いの場合に適用）
2,080,000円（内側）、2,380,000円〜（海側）、3,380,000円〜（海側バルコニー）、6,280,000円〜（ジュニア・スイート）
［通常旅行代金］（2018年10月1日（月）以降の申し込みに適用）
2,280,000円（内側）、2,580,000円〜（海側）、3,580,000円〜（海側バルコニー）、6,480,000円〜（ジュニア・スイート）
※別途港湾諸税（12万円）、船内チップ（バルコニー以下15万8000円、ジュニアスイート以上18万2000円）が必要
（コピペ終わり）
「日本史上初となる外国客船を貸し切った世界一周クルーズ」などと報道している大手マスコミは全くの不勉強で誤報です。
↑のコピペの「日本の旅行会社がプレミアム客船をチャーターし世界一周を行うのは初めて」が正しく、ピースボートの「地球一周の船旅」の、旅行業法にかかる業務を受託している、東京高田馬場のピースボートの本部と同じビルに入っている、（株）ジャパングレイスが、1990（平成2）年に「オセアノス」号をチャーターした「第10回ピースボート・クリーンでピースな地球をつくるガイアの船ピースボート90・地球一周クルーズ」以来、「外国客船を貸し切った世界一周クルーズ」はピースボートが続けています。
私が2周したうちの1周目（2000.05.22〜2000.08.21）はウクライナ船籍のオリビア号で東京発着、2周目（2005.12.27〜2006.03.31）はパナマ船籍のトパーズ号で神戸発着でした。
オリビア号は4年間の長期チャーターで地球を14周、トパーズ号に至っては5年間のチャーターで地球を7周、現在のオーシャン・ドリーム号は長期チャーターが継続中で既に7年、それぞれドック入り期間はあるものの、まさに山手線の如く地球をぐるぐる回っています。
私が1回目に乗船した第28回ピースボートは若者たちの船に高齢者（といっても60代）が混じる、という程度でしたが、2回目に乗船した第52回では、かなり平均年齢が上がり最高齢者は航海中に92歳の誕生日をむかえています。
2017年現在のピースボートの乗客の平均年齢は、何と60歳を超えています！
さて、ほぼ同時期に催行される、「JTBがチャーターするサン・プリンセス号」と「ピースボートがチャーターするオーシャン・ドリーム号」（第101回）の、2つの日本発着世界一周クルーズを比較してみましょう。
旅行代金の最安値は、早期割引などを駆使して、サンプリンセスが188万円、オーシャンドリームが129万円ですが、サンプリンスは2名1室の1人当たり、オーシャンドリームは4名相部屋です。
では2名1室で比べてみると、JTBが188万円に対し、ピースボートは198万円、この他に諸税やチップが別途必要ですが航路により差異があるため、ほぼ同額、と言えます。
因みに、日本船籍（郵船クルーズ・横浜）の「飛鳥�供廚寮こΠ貅�の、早期割引等を駆使した最安値は350万6000円で、これには諸税込チップは不要です。
日本船籍の客船は、まさに船内は日本ですから、異国の港に手ぶら同然の荷物だけで上陸する瞬間に出国し、船に戻った瞬間に帰国するような安心感があります。
外国籍船でも、上陸中はひったくりや食中毒などに警戒していた緊張感が、帰船したとたんにほぐれます。
客室は、例えば横浜で乗船した部屋を、約100日後に下船するまで、同じ部屋に連泊します。もちろん毎日客室係が清掃に入ってくれますし、洗濯物は（有料ですが）伝票をつけて所定の袋に入れてベッド上に置いておけば、客室係が洗濯係に回してくれ、出来上がったら届けてくれます。
外国籍船には「船内チップ」の習慣がありますが、これは都度小銭を支払うのではなく、まとめて精算、チャータークルーズでは旅行会社を通じで支払われ、洗濯係や廃棄物係のように客前には出ない裏方のクルーにも分配される仕組みになっています。
私が客船による海外旅行をおすすめする理由をまとめておきましょう。
1.手続きが楽。
CIQ（税関検査・出入国審査・検疫）の手続きが空港に比べて簡素な上に、行列ができないように船側が段取りを整えてくれるので、言葉が通じない国で手続きをする気苦労がほとんどありません。
2.荷扱いが楽。
最初に乗船してから最終下船まで部屋替えはありませんから、たとえ100日以上の世界一周クルーズでも、荷造りは最終下船前夜の1回だけ、寄港地への上陸時の荷物は、旅券と財布とカメラ（今はスマホ？）くらいです。また、乗船時には船室まで宅配便で荷物を事前に送っておくことが、下船時は税関まではポーターが手伝ってくれ、通関したら宅配便が待ち構えていてくれます。
3.衛生管理が楽。
変わったものを食べるのも旅の楽しみのひとつですが、旅行中常に衛生に留意し続けることはかなりの緊張を強いられるものです。客船では条約が求める基準に従って衛生管理が行われているので、帰船すれば緊張を解くことができます。
4.奥さまが楽
今回は無理でも、定年退職されたら「奥様に長期休暇をプレゼント」されてはいかがでしょう。クルーズ客船はリゾートホテルが移動しているようなものですから、調理や掃除は言うに及ばず、洗濯もやってくれますので、奥さまこそうんと羽を伸ばすことができるんです。
最後に、この稿で扱ったクルーズに関するリンク集です。
雑誌CRUISE→
http://www.cruise-mag.com/index.php
ピースボート→
http://www.pbcruise.jp/index.html
JTB > クルーズ→
http://www.jtb.co.jp/cruise/
郵船クルーズ（飛鳥�供泡�
https://www.asukacruise.co.jp/
地球の7割は海です。そして日本は島国です。出かけませんか、船旅へ。
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