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2017年11月09日09:48

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愚痴です。

前回、60年来の友人が乳がんで、手術をしたことは書いた。
ステージ2だったけれど全摘を免れず、手術後の傷の治りが良くない。
おまけに心臓の病もちなので、昨日再び心臓の検査のための入院をした。

担当医にも当たりはずれがある。
私の乳がんの時は医長に当たったので、すこぶる経過が良かった。
ところが皮膚科にお世話になった時は、まだレジデントの担当医だったので
とんだ誤診を受けた。
そのレジデントの言うなりになっていたら、長々とステロイドの服用を強いられて
今頃はムーンフェイスになったり肝臓をやられたり、血糖値が上がったり骨粗鬆症になったり
大変なことになっていたかもしれない。
幸い私が気付いて(ネットのお陰)担当医を医長に代えてもらったので、事なきを得た。

心配なのはそれだけではない。
友人は何の趣味も持たない人なので、ひもすがらテレビだけを見て過ごす。
「何か趣味を持ったら?」というが、何にも興味がないのだそうである。
テレビドラマばかり見ているので、ストーリーを尋ねると覚えてないという。
話の途中で,[あれ、それ、]が多くなるので私が言葉を探してあげると
「そうそう、それそれ」という。
彼女は確実に私よりボケるのが早いぞ、と確信するほどだ。
時折娘が言う 「お母さん、お人好しで過ごしていたらボケるよ。人のあら捜しや悪口を
言うくらいでないとボケるよ」。

この言葉で思い出したが、先日瀬戸内寂聴と、池上彰の一月に収録されたものの再放送を見た。
その中で寂聴さん曰く「仏の教えに人の悪口を言ってはいけない。嘘を言ってはいけないと、
あるけれど、私は小説を書くときは嘘を書くのだからその教えは守れない。そのうえ
悪口を言いながら食事をするときが一番美味しいんです」
私は思わず声を立てて笑ってしまった。
そして教えの中で一つ完全に守っていることは、「男を絶っていること」だそうだ(爆)

池上さんが「長生きをしていて幸せですか」という意味のことを問うた。
寂聴さん「何が幸せなもんですか。佐藤愛子さんが言うように、何もめでたいことはない。」と。
池上さん「でもこうしていろんなひとが訪ねてくるので、楽しいでしょ」
寂聴さん「いい男が来るわけじゃなし、何が楽しいもんですか」
池上さん「いやどうも、私みたいなもんで申し訳なかったですね」
此処で寂聴さんは、はっとして「いえいえ、貴男が来るのは楽しみにしていました」
と慌ててつくろっていましたが、寂聴さんは正直で可愛い御仁です。
こうしたいろんなお話の中に、「ボケは一番怖い」と。
確かに一番怖いですね。

ラジオを深夜聴くともなしに聴いていたのですが、ボケを予防するには、
有酸素運動と頭を使うこと。だそうです。
生徒さんから「先生は指先を使って三味線を弾いているからボケませんね」といわれる。
が、小唄の師匠で認知症になった方があります。
それは慣れたことを何度繰り返していても頭の体操にはならないということです。
常に新しいことを求めていかなければダメということ。
何の脈絡もなくただ漫然とこうして文をつづっていても、ボケ防止にはならないのでしょうね。

閑話休題
友人は一人暮らしで、ご子息は遠い栃木にいる。
乳がんで入院した折に息子夫婦がやってきたので
「今度貴男が転勤になった時には、近くに部屋を見つけて、そこに私も住もうかと思う」と
言ったところ、二人は一言も発しなかったとか。
子供なんてあてにはならない。という言葉をよく耳にするがまさにそうなのか。
とすれば、私は本当に幸せ者だ。

愚痴を言うつもりで書きだしたのに、自分の幸せを再確認して終わります(笑)。



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