やせ我慢
枝に止まった
最後の一葉
そっと眺める
秋の暮れ
思い出すのは
故郷の両親(おや)と
そして
愛していたお前
馬鹿な男の
やせ我慢、、
惚れちゃだめだと
言ってはみたが
言ったこの俺
火となった
連れて行ってと
泣いてたけれど
ゆるせ
男の道ならば
雨のすだれの
やせ我慢、、、
ふっと眠った
気がしたようで
側にお前が
座ってた
痩せた右手で
水さしつかみ
喉に
流せば濡れる襟
こんな男の
やせ我慢、、
もしも死んだら
供養はいらぬ
墓も坊主も
戒名も
しいて言うなら
あの枝先の
赤い
枯葉を故郷(くに)元へ
それが最後の
やせ我慢、、、
ログインしてコメントを確認・投稿する