mixiユーザー(id:3661937)

2017年05月22日21:27

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これでいいのだ。

数年まえからそうだったのだが、最近は以前にも増して古い本ばかり読んでいる。
別に新しい作家に興味がないわけではないが、どうしても略歴などを読んで、俺より年下だとわかると
『青二才に何がわかるか!』
と臍を曲げたくなる気持ちがある事は否めない。
海音寺潮五郎、長谷川伸、子母沢寛、深沢七郎。
新しくてもせいぜい佐藤愛子が、俺のお気に入りだ。
若い人の中でこれらの作家を知っている人が何人いるだろう。
昔の作家の本ばかり読んでいるせいか、だから、最近のベストセラーなどは、とみに疎くなった。
『火花』さえ読んでいないていたらくだ。
だから、大きな賞の行方などの興味もわかない。
本屋大賞などには見向きもしない。
本屋には足だけは運ぶが購入するまでには至らない。
インターネットの古書販売で古い作品を検索し、購入する事の方が多くなっているのが現状だ。
どこまで時代に逆行するのだろう。
俺がおじさんになって来ており世間について行けていないのか?
面白い本が消滅しつつあるのか?
俺の感性だけが大幅に鈍って来ているのか?
はたまた、恐ろしい事だが、全てが同時に進行しているのか?
これで良いのか?
そんな答えのでない問いを漫然と投げかけつつ、天才バカボンではないが
『これでいいのだ』
と嘯き、これからも古い本を俺は読んで行くのだろう。
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