mixiユーザー(id:4546506)

2017年07月04日10:46

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ちょっと今泉まで。

先日の夕暮れ時,娘夫婦の誘いで食事に出かけました。
お肉が食べたいという私の要望に応えての外食です。
近くにあるステーキハウスは良い席がなかったらしく、今泉にある初めてのお店に出向きました。

タクシーで国体道路を東に向かって15分ほど走り、今泉のバス停付近から右に折れると、そこは車の離合も難しそうな細い道路です。
その道を、ゆるゆると用心しながら走る車のそばを、たくさんの人が行き来していきます。
50メートル余り入ったところで私たちはタクシーを降りました。

道の左手に庭木や下草がいかにもデザインされた如くに広がる、乙な空間がありました。「季離宮」と書かれた瀟洒た看板が立てかけられています。
看板の文字は、小さな離れ座敷か、隠れ家にいざなうかのようです。
奥に向かって歩を進めると、右手には和食のお店があり、窓辺に一本の楓の木が粋な風情で植えられています。
その傍にも、そしてその奥にも、レストランらしきお店、カフェらしきお店が並び、お互いのお店の表情を損なわず、どのお店も控えめながら魅力ある個性を主張していました。
それらは緑の空間を取り囲むようにお洒落な姿で建っています。其処にいると、通りの喧騒がまるで嘘のように静かでした。

私たちは奥の左手の、木製の鄙びた階段を20段あまり上ってステーキハウスに入りました。
窓のそばに席を取り、佐賀牛ヒレのコースを注文して、娘婿はイタリーの赤ワインを。娘は下戸なのでウーロン茶。私は野暮でウイスキーの水割りを飲みながら、運ばれてくるお料理をどれも美味しくいただき、私としては珍しくデザートまでも平らげました。
窓から、お店のテラスが見えます。デザートをそこでいただく人もあるらしくテーブルには小さなナイフとホークが並んでいました。
ひとしきり、楽しい話を交わして、「美味しかったです」と娘が支払いを済ませ、お店を後にしました。
夜になった庭の下草には小粒な電球がちりばめられたように点って、夕暮れ時の風景とは違った美しさを醸していました。
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