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2017年01月11日18:45

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バレンボイムの良さ?(2)

久しぶりの日記です。

以前(2016年7月)にバレンボイムの良さが分からない?旨の日記を書いて、マイミクの方々からいろんなコメントを頂いた。
僕も最後のコメントで「バレンボイム聴き方のヒントが得られたので次の日記で紹介する」と書いた。遅くなってしまったが、ここに紹介したいと思う。

まあ、かしこまって言うほど大したことではありません、要するに聴き比べです。

写真のCDはバレンボイムとショルティによるブルックナーの交響曲全集、オケはいずれもシカゴ響です。

この2種類のブルックナーの交響曲全集を揃えることなど、一昔前なら(朝比奈とかギュンター・ヴァントとかを揃えるのはあるかも知れないが)普通は考えないだろう。ブルックナー好きで高名な音楽評論家の故U先生などは、あきれ果てて腰を抜かされたかも知れない。(笑)


こんなことが出来るのもCDが市場に安価で放出された賜物であろう。良し悪しは別としてこの環境を利用しない手はない。

ここでのショルティ・シカゴ響によるブルックナーは名演である。
これはショルティ好きの方は皆さん同意されるのではないか?

実に端正かつ整然として、過不足なくオケを鳴らす、「シカゴ響の魅力、ここに極まれり」のような演奏だ。
出来れば輝かしい金管の響きが気持ちよく聴ける上等なオーディオ機器で聴いてほしい。音の密度が高く精緻で、評論家先生方に毒されていない方は「こうゆうブルックナーも悪くは無い」と思われることだろう。

まあ、「したり顔」で偉そうに言いましたが、まま、ドイツ的な正統派ブルックナー演奏も一応かじった余裕かも知れない。

このショルティのブルックナーを聴いた後に同じ曲をバレンボイムで聴くと、これが実に面白い!
バレンボイムの溢れんばかりの才能を、工夫を、まざまざと見せつけられることになる。
そうするとその(わざとらしい?)演奏も鼻に付かなくなり、なんだか楽しく聴ける。
バレンボイムが並はずれた才人だということがよく分かる。

僕が単純なだけかも知れないが、「食べ合わせ」ならず「聴き合わせ」の妙もあるように思う。

この関係は、ある意味ベームとカラヤンのブルックナー等へのアプローチにも似ているような気がする。お互いにそれぞれの良さを際立たせることが出来るWIN−WINの関係に思える。

このように色々と工夫して音楽鑑賞を楽しんでいます。


10 10

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