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2016年06月13日10:44

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宮沢りえの演技力はますますもって強くなり頼もしい限りです。

秋の三谷幸喜の世田谷パブリックでの新作のタイトルは「エノケソ一代記」といい、
猿之助と吉田羊がでるらしく面白そう。
でもそれよりも役者の欄に三谷さん自身の名前が・・・
そうだとすればちょい役を除けば「ヴァンプショー」の初演以来だから25年ぶり。
う〜んどんなもんなんでしょう。
たぶん「ヴァンプショー」の駅長さんのような変な役なんだろうけど・・・
先日亡くなった蜷川さんも、自分で演じるときは思い切り大根だったしね・・・

土曜は三軒茶屋に。
余裕を持っていったものの結構開場時間ぴったりだった。
そんなわけでキャロットタワーの大判焼きをまたも買い損ねた。

コペンハーゲン @ シアタートラム

英国の劇作家マイケル・フレインの1998年の作品。
日本でもかつて江守徹、今井朋彦らで上演されたが、今回は段田安則、宮沢りえ、浅野和之のアンサンブルでの上演。

内容は第二次世界大戦をはさんで実在した2人の核物理学者の師弟の邂逅の真実を描く。
物理学っぽく同じ場面を何度も反復し検証し直す場面も多く、ともすれば退屈さも感じられがちだが、3人とも役者としてのスキルが高いため説得力もあり全体的に緊迫感も生まれ引き込まれる。

最近多くの舞台を手がけている小川絵梨子さんの演出は、今回でもその緊迫感を上手く描いていたし、小難しくなりそうなところでボーアの妻役宮沢りえをうまく使い観客を置いてけぼりにすることなくスムースに進行させていく。
一番秀逸だったのは、段田さん演じるハイゼンベルクが終盤になって自分の過ちに気付く場面で、ピンスポットと段田さんの表情だけで十分伝わってきましたな。


それにつけても宮沢りえの芝居はますますすごく説得力を持ってきていますな。
先日亡くなった蜷川さんの演出舞台に最初に出た頃は、うまいけどまだ「りえちゃん」だなぁ・・・と思いつつも大竹しのぶ化しているなぁとも思えており、
その後も何本か観て、やはり蜷川さんの舞台で大竹しのぶと共演したときは、まだ大竹しのぶには勝てないけど、もはや「りえちゃん」と呼べない存在になってきたなぁとも思えました。
それから更にますますもって戦闘力をつけてきて、まさに日本の舞台女優として確固たる地位を築いてきていて、彼女の出る芝居は安定感もありいつも楽しみとなるようになりましたな。



【作】マイケル・フレイン
【翻訳】小田島恒志
【演出】小川絵梨子
【出演】
ハイゼンベルク:段田安則 
マルグレーテ:宮沢りえ 
ボーア:浅野和之
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