宮島へは渡し船で15分ほど。島外に通勤・通学している人も多いようで、観光客ばかりというわけでもありません。海に浮かぶ朱色の大鳥居が徐々に近づいてくると、まるで竜宮城へでも行くようなドキドキ感。「さすがは、アイデアマンの清盛さんやな〜」と感心しました
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『高倉院厳島御幸記』
参籠の翌日、高倉院は美景をもとめて遊覧に出かける。島の海女(アマ)たちに海草を採ってこさせたりと、見慣れぬ土地への興味は尽きない―――
(+宮島ノ)浦つたひて、(+船ヲ)さしまわして御覧ず。
まことに「仙の洞(ホラ)もかくや(+アル)」と、
(+マタ)「竜宮ともこれをいふにや(+アラム)」とおぼゆる所々のみ多かり
【翌日】三月二八日。都を出発してから12日目
【仙の洞】仙人の住む洞窟。宮島の海岸は岩場が多い
【竜宮とも・・・】「これを「竜宮」とも言ふにや」の言い換え
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