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2016年01月21日21:44

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TRIPLE STARS PRESENTS 国際映画社作品CDサントラ発売記念『国際映画社ナイト2009』 イベントレポートその5

注:このイベントは、2009年8月20日に開催されたもので、レポートは、2009年8月26日に執筆開始したものです。
当時からかなりの時間が経過しているため、現在の認知と、当時の認知が異なっていることなどをあらかじめご承知おきください。以下の文書で書かれる「今」は、すべて2009年8月当時のものです。


当時の日記タイトル:あくまの力、身に付けた…?(TRIPLE STARS PRESENTS 国際映画社作品CDサントラ発売記念『国際映画社ナイト2009』個人的徒然雑記その5)

アクロバンチっていうのも、何がモチーフかがよくわからない謎のロボットだと思う。どこぞの模型屋で、「女王様マスク!鼻のリベット!これがアオシマの真骨頂!」みたいな煽り文句が書かれていたこともあったし。背中の羽はどことなくデビルマンを彷彿とさせるし。あの女王様マスク(もっとも、その意匠だけならダルタニアスだってそうなんだから、アレをそう呼ぶのは危険なんだけど)、額のハートマーク、胸パーツと腰パーツをぐるっと1回転させる、意味がないというか、素直じゃないというか…な変形をするファルコンバンチャー、最後まで劇中フィルムでは正確な変形が把握できなかったバンチャーアロー&ホーネット。

劇中描写の分離→合体はうまいと思ったけど、それなら遺跡と遺跡を移動する間はロボットである必要ないやんと思いもした。

さて、イベントはなおも続く。

中原氏は別のアフレコ現場で曽我部氏から「君か!野島(昭男)から聞いているよ。(アクロバンチの現場に)暗いヤツがいるって」と言われたこともあるそうだ。…随分な言われようだよね。

当時は四辻監督を中心として脚本家、音楽担当者、声優などが集まる「四辻組」というグループ(派閥?)があったのだそうだ。故・鈴置氏が「何故自分を四辻組に入れてくれないのか!」と言ってきたこともあったという。

ただ、監督からすると「四辻組」という後進の育成を行うような場があったわけではなく、あくまで趣味の場だったという。

話はアクロバンチに戻る。アクロバンチが「家」だったことも印象的だという中原氏。

ただ、「遺跡をこれ以上壊すな」という非難を受けたことも事実だそうだ。アクロバンチの世界観は、こちらは山本優氏の趣味で「伝奇、ムー大陸、遺跡ものをやろう」ということで話が固まっていったのだそうだ。

ちなみに、アクロバンチについては、四辻監督は前述の事情から全然覚えていない。監督自身はそれと同時進行だった「コロコロポロン」で遊んでいたのだそうだ。

ここで、樋口氏にメカの話が振られる。
この時点まで自分も知らなかったのだが、アクロバンチで有名(?)な、鼻にリベットが打たれた顔のどアップのイラストは、樋口氏の手によるものなのだとか。タッチからしててっきり高荷義之氏あたりのものだとばかり思っていたのに。

それはともかく、で、実は山本優氏も樋口氏もオープニングをじっくり見るのは初めてで、仕上がりをチェックしていなかったと言う。

アクロバンチのオープニングについて、故・金田伊功氏は四辻監督がブライガーからの縁で引っ張ってきたのだそうだ。で、四辻氏が絵コンテを描いて、金田氏が作画を担当した。それが、金田氏と監督が話をした最後だったという・・・。

で、金田氏の個性については四辻監督は「よくみんな許したな」と思ったそうだ。まあ、アクロバンチについては、ある程度あのオープニングがあったからこそ許された、みたいな側面もあったろうしなあ。とは言え、四辻監督がしばしば口にする「ロックっぽさ」というものについては、個性のぶつかり合いで、そういう意味では金田氏もまた四辻監督のロックっぽさを理解した一人だったのだろう。だからこそ監督は「好きにやって。作画は任せるよ」と金田氏に伝えたのだそうだ。


つづく。
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