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2015年12月03日02:03

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RAINBOW

エレファントカシマシの新作「RAINBOW」。
正直最初にこのタイトルを知った時は、何か「普通」過ぎる印象があって、新作大丈夫かなとか思わなくもなかったのだけれど、いやあ、全く私が浅はかでした。
もう、とんでもない傑作。
キャリア27年、アルバム22枚目にして辿り着いた新境地。
先行シングルに予兆は感じなくもなかったかれど、それでも、これほどの新展開があるとは、思ってなかった。

ストリングスやホーンを多用したオーケストラ・サウンドが大々的にフィーチャーされ、スケール感のあるドラマティックなエレカシ・サウンドが確立されている。
これまでにもストリングスやホーンが使われることはあったけれど、それはアレンジメントの一環としてあるだけの、いわば脇役に過ぎなかった。
今作では、主役というか、完全にバンドの一部として血肉化された、という印象。
他にもサイケデリックな質感のサウンドとか、エレカシ初の4つ打ちナンバーがあったりとか、こんなエレカシ聴いたことない、という音が随所で鳴っている。

アルバムの白眉は、何といってもタイトルチューンの「RAINBOW」。
言葉、メロディ、サウンド、全てが一体となって、凄まじいグルーヴで疾走する、怪物的というか、本当にとてつもなくすごい曲だと思う。
エレカシ史上最も音数が多い曲だけれど、Jポップにありがちな暑苦しさは皆無で、全ての音が完璧な音楽として結実化している。
ここには、「ガストロンジャー」の攻撃性と「今宵の月のように」のセンチメンタリズムが共存している。
これこそが、エレカシの新たな到達点。
日本のロックは、ついにここまで来た。
そんな感動と興奮を1人でも多く人に共有してもらえたら、幸いです。




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