時事通信によるとフランス国立科学研究センターのレポートに、
都市交通の騒音の中で生まれ育ったスズメのひなは、
より静かな環境で育ったひなよりも染色体の末端部が短かいそうで、
この末端部分は「テロメア」と呼ばれ、染色体を保護する役目を担っています。
テロメアの長さから細胞の老化を予測が可能で、テロメアが長いほど寿命が長いのです。
研究チームは複数のスズメのつがいとそれらのひな21羽に対し、
あらかじめ録音した交通騒音を1日6時間、1週間浴びせました。
一方、別のひな16羽は、フランスの田舎の比較的静かな環境でふ化させ、育てました。
両方のグループのひなが生後9日に達した時、テロメアの採取を含め、
両方のひなの検診を徹底的に行った結果、
騒音の中で育ったひなは「著しくテロメアが短い」ことが分かった。
騒音がテロメアにとって不利な理由は不明ながら、
睡眠を妨げるなどストレス要因になると推測しているようです。
単純に言えば、人間など、敵が多い場所では緊張と緩和の回数が増えるので、
ストレスも溜まろうと言うものです。
日本人でも就業形態が特殊な警察官の健康状態は良くないみたいです。
スズメ。慣れれば、頭の上に乗ってきたりします。優しい生き物です。
実験で失われた生きもの達の冥福を。
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