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2015年07月20日11:23

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ついに、生ハルサイ

ついに、この日が

2014年7月18日(土)14:00開演
オーケストラ・アンサンブル金沢
第365回定期公演
石川県立音楽堂

指揮:井上道義
共演:日本センチュリー交響楽団

権代敦彦 Vice Versa-逆もまた真なり-オーケストラのための(2015)  OEK委嘱作品世界初演
ハイドン 交響曲第87番イ長調 Hob.I-87
ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」

<オーケストラ・アンサンブル金沢のページ>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2015/07/365_1.html


いつかは聴いてみたい、と願ってやまなかった。
2012年1月の日記に、ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場のバレエを見た時の感想を書いて以来、「ハルサイ」熱はおさまらず、
名演と呼ばれる演奏聴きたさに、いつしかCDも15種類以上、買い集めていた。
この曲は、どの演奏を聴いてもそれぞれに相違があって、指揮者や演奏によるちがいが抜群におもろしいのである。

劇場アンケートにも何度か書いたことを聞き届けてくれたのか、
ついに、この日がやってきたのでした。

「春の祭典」の演奏前。県立音楽堂のステージの上は、壁ぎりぎりに打楽器群が鎮座して、今までみた演奏会の中でも最も編成が大きくて、まさしく壮観。
いつも会場の最後方でばかり聴いている折、今回はステージに近い3階席なので、コントラバスやチューバは全く見えないのだけど、指揮ぶりも見えるし、演奏者の顔も見えるのである。

ホルンなんか、9人!
ずらりと並んだ木管群。フルートも5人、ファゴットも5人、オーボエもクラリネットも5人。
メンバー表がプログラムに掲載されており、数えてみると総勢106人!

井上さんの指揮ぶりは、指揮棒を使わず、どちらというと安全運転だったかなぁ。
ファゴットのうねりからはじまる曲を聴いていくと、
あれえ、ワーグナーチューバだわっと(2基もちかえ)
あの響きは、そうだったかと新しい発見があるものです。

フルートも銀ピカのと、黒光りのと持ちかえしていたし、大編成の上に、楽器の数も更に多くて、たいへんな曲だということがよくわかる。
バランスや歌わせ方がむずかしいところ、実にうまい演奏だった。


そんな中で、ティンパニがとんでもない音を出していた。
ティンパニは神戸光徳さん
ああ、去年の大植さんの第9でも、ものすごい音を出していた人だった。
その響きは、脳髄に鉄槌をうちこまれるかのように、重くて重くてでも、ナタのような切れ味。

いつしか感動で、涙がちょちょぎれて
なんだか、あっという間におわってしまった感じ、ああ、ああ、ああ。


神戸さんのことが気になって調べてみると、
OEKの他、神奈川フィルのティンパニも担当しており、
ズビン・メータ率いるイスラエル・フィルに所属していた、つわものだった。

神奈川フィルでも「ハルサイ」を演奏していて、やはり注目されていた。

<神奈川フィルの神戸さん紹介ページ>
http://www.kanaphil.or.jp/Kanaphil/interview_s309_kobe.php

やっぱり、すごい人だった。しかもイケメン。


ステージにマイクが結構ぶらさがっており、録音してCDになるそう。


権代さんの曲は、高音域がまるで異次元の響きのようで、
ちょっと「インターステラー」の場面を思い浮かべました。

ハイドンの曲は、一転してのどかな田園風景のようで(第2楽章)、指揮を終わった井上氏が、客席を振り返ると、指揮者の目の前の最前列の席に座っていた老人が気持ちよさそうに寝ていたのを見て、起こそうとしてアクションをしかけていた。
だいたい曲がおわってからの拍手で目が覚めるものだが、その人は楽団員が退場して休憩になるまで同じ姿勢で目を閉じていた。


ハルサイ演奏後、拍手なりやまない中、ステージに戻ってきた井上氏がマイクを持って話しはじめ、アンコールは、大阪からセンチュリーが来ているので、と。
特別なアンコール曲を「高らかに」演奏したのだった。(おーおーお・おー)


井上さんのお言葉
<公式ホームページのブログ>
http://www.michiyoshi-inoue.com/2015/07/oek_365.html


今年の金沢は「ハルサイ」の当たり年。
11月にはカナダから、マリー・シュイナール・カンパニーが「春の祭典」を踊りに来るのである。
<金沢芸術創造財団のページ>
http://www.kanazawa-arts.or.jp/event/2239
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