新幹線の記念硬貨が出た

今日は記念硬貨の発売日だった。
新幹線開業５０周年記念だ。

記念硬貨の引き換えというのは、銀行員にとってよけいな仕事だ。
儲かるわけでもないし、売り切れになればお客に八つ当たりされる。
しかも今回は、１００円硬貨が５種類同時発売だ。

東海道、山陽、東北、上越、北陸の各路線の車両がデザインされている。
でもカラー写真じゃなくて彫り込んであるだけだから、どこがどう違うのかよく分からん。
それを間違えないように、５種類セットして交換する。
幸いにも、みなさま全種類が欲しいという人ばかりだったからよかった。
「自分は東北出身だから東北新幹線だけくれ」なんて人が来たら、面倒くさくて困っただろう。

どうして九州新幹線がないのだろうと思って調べてみた。
そしたら来年に第２回シリーズが発行されて、そのときに九州、北海道、山形、秋田が引き換えになるらしい。
そうか、来年は北海道新幹線が開業になるからなあ。
でも、山形と秋田は、あれは新幹線じゃないけど。
在来線よりも遅い時速１３０キロのインチキ新幹線だ。

そんなことよりも、記念硬貨は発売よりも返却のほうがややこしい。
記念硬貨を引き換えた人は最初は楽しそうに眺めているけど、だんだん邪魔になってくる。

じゃあ使っちゃえ。
でも自動販売機に入れると戻ってくる。
コンビニで使おうとするとバイト店員に「外国のお金はダメです」なんて言われる。
しょうがないから銀行に持ってくる。
金融機関としては受け入れなければいけない。
硬貨計算機が通らないから、手で数える。
損貨扱いをするから別勘定にする。
日銀に返却してもいいのと流通させるのに分ける。

ということで、忙しい仕事がもっと忙しくなるから、なるべく記念硬貨は発行しないでほしい。
いまからでも遅くないから山形と秋田は中止してくれ。