あなたはだぁれ？

1/11〜17まで、初めてハワイに行ってきました。今日は一日ぐったり。

・アイアン・スカイ
新年1発目は「アイアン・スカイ」。「月からナチスが攻めてきた！」のアオリで鑑賞決定。
ツタヤのレンタルDVDでしたが、まず予告が飛ばせないという糞仕様が非常にウザイ。

アメリカの宇宙飛行士が月面でナチスの生き残りに捕縛→先遣隊が地球に潜入→月VS地球連合の大戦争という簡単なストーリーが、アクの強いカルチャージョークで味付けされている、まずまず人を選ぶ映画でしょう。初っ端から子供たちに「ハイルヒトラー」とか言わせてるわ、主役の黒人(ワシントンw)が博士をメンゲレと呼ぶなど、問題発言多め。よく公開できたな。あと総統閣下のパロディはずるい。笑うに決まってるだろ。
他にも黒人だから宇宙服が黒いみたいな下世話なものから、大統領がどう見ても福音・保守派のサラ・ペイリン(ご丁寧に「銃と剥製」まで用意して)であったり、かなりアンチ・アメリカ寄り。
映画というか壮大なコントを見ている気分。

低予算の割にはSFXとCGは頑張ってる。クライマックスの艦隊戦はかなりの迫力。アメリカの宇宙服なんて、まるでアシモのようなつるっつるのボディなのに対して、月面ナチス軍団のコスチュームはかなりの力の入れよう。金の正しい使い方をわかってるなあ。

直情的で横暴なアメリカ大統領、どこかズレてるナチス総統、野心家の若き将校、ひとりで研究と実験に没頭するマッドサイエンティストなど、キャラはベッタベタのステレオタイプ。
クラウスの笑顔が「カルピスDAY」のアレに似てていい感じにむかつく(褒め言葉)。

衝撃的だったのはエンディングで、馬鹿展開から、まさかの悲劇的結末。結局、ナチもアメリカも本質は同じでしたとさ。
これは全く予想できなかった。


・シャーロック・ホームズ　シャドウ・ゲーム
去年11月に地上波を録画していたのだけど、テロップのせいでひどい仕上がりだったらしいので鑑賞前に削除。今回あらためてレンタルで鑑賞。
前作も推理よりアクション成分多めだったのですが、今回は完全にアクションに振り切られてます。細かいカットやホームズの視線描写に、その後につながる伏線が含まれていたりするんだろうけど、展開が速いせいでほとんど覚えていられなかったり。2度3度見ればわかるんでしょうが。
カット割りも速くて、見栄えはいいが仕組みがわかりづらいのも考え物。
個人的にはスローモーションを多用するアクションは好みではないんだけれど、森林の追いかけっこは、スローがうまいこと効いていて良かった。ちょっとクドイけどね。
ホームズとワトソンの関係も、前作以上にブロマンス要素というか、ハッキリ言ってホモホモしい。ワトソン役のジュード・ロウがホームズ以上にカッコイイのも一要素かな。正直、ホームズは絶対に友達にはしたくないタイプだけどワトソンは良く付き合ってるよ、本当に。ホームズがワトソン夫妻の新婚旅行に乱入したり、夫人を(助けるためとはいえ)列車から川に突き落とすのは完全に私情が入っているのでは。

前作のヒロインであるアイリーンが序盤で退場してしまうことは残念だし、モリアーティがあまりスケールの大きな悪役に思えなかったり(前作での雰囲気は良かったんだけどなあ)と不満もいくつか。夜のシーンでは画面が暗く(時代設定上しかたないけど)、表情が見づらかったのもマイナス。
それでもギャグ多め、勢いのあるストーリー展開はかなり好みでしたよ。
馬に乗れず、ポニーでトコトコ走るホームズがかわいい。