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2014年11月01日01:43

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韓国ローカルバス旅行

引き続き

10月21日(火)

伽耶山、海印寺から旅館に帰ってきた。
わたしはすぐにバス乗り場へ行った。

明日はヘインサを出発して、チナンという街まで行く。
ここから150キロほど西の方にある。
昨日、テグの観光案内所で尋ねたら、一度テグのバスターミナルに戻ってチナン行きに乗り換えろと言われた。

でもテグからヘインサまで、かなり西に来ている。
わざわざ戻らなくても、もっと便利に行けるのではないか。

バスの事務所へ入って聞いてみた。
「チナンまで行きたい」

そうするとオジサンが教えてくれた。

「ハミャンまで行けばチナン行きのバスがあるよ」

初めて聞く地名だ。
でも知らないところに行くのは面白い。
明日午前7時発、ハミャン行きのバスに乗ることにした。


10月22日(水)

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午前7時、ヘインサからハミャンへ。
田舎の国道を通り、9時前にハミャンのバスターミナルへ到着。

中心街から外れているのだろう。
建物も少ない静かなところだった。
時刻表を見るとチナン行きは12時過ぎだ。
だいぶ時間があるから、ご飯を食べて観光でもするか。

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とりあえずバスの切符だけ買っておこうと窓口へ行く。
すると係のおねーさんが言った。

「9時15分発のアニ行きに乗れ。そしたらチナン行きのもっと早いバスに接続している」

アニってどこだ?
でも、もうあまり時間がない。
考えている余裕もなく、アニ行きの切符を買ってバスに乗り込む。

なんだか太川陽介と蛭子能収さんの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」みたいだ。

また田舎を走り、10時前にアニに着いた。
チナン行きのバスまで1時間ちょっとある。

小さな街だけど商店街があるので食事ぐらいできるだろう。
ぶらぶら歩いていたら焼肉屋のおばさんから声をかけられた。

「どうぞ食べていってください!」

店の中には古びた精肉機が置いてある。
田舎の肉屋的雰囲気で良さそうだ。

店の奥に案内された。
狭い中庭があり、透明ビニールの屋根で覆われていた。
野菜やニンニクなどが無造作に置かれている。
まるで民家の裏庭にいるようだ。

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テーブルで豚肉を焼いてもらう。
サムギョプサルだ。
一人あたり、B5サイズぐらいの大きさ肉が2枚も出てきた。
厚さもかなりある。
ビールといっしょに食べてお腹がいっぱいになった。
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店を出てまた散歩していたらタバン(喫茶店)があった。
入ってみると日本の懐かしい喫茶店と同じだ。
女主人が一人でやっている店だ。
革張りのソファに座りコーヒーを注文する。

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日本人が珍しいようだ。
「なんでこんな街に来たんだ??」
などと聞いてくる。

やがてお昼休みなのか、常連さんたちがコーヒーを飲みに来た。
ずいぶん賑やかだ。
一人が携帯CDプレーヤーでポンチャク(アップテンポの演歌)をかけた。
店の中で音楽に合わせて客が踊りだした。
女主人は客に混じって手拍子を叩いている。

まるで岐阜県の田舎町の喫茶店にいるような光景だった。
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バスの出発時間になった。
ターミナルへ行き、チナン行きに乗り込む。

チナンに着いたのは2時過ぎだった。
半日がかりの移動だった。

ここも小さな街で、旅館は3軒しかなかった。
川沿いの一階が銭湯になっているところにした。
隣にはショッピングセンターのような建物があり、食堂街もある。
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散歩をしていても、すぐに畑や山の中に入っていってしまう。
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変なお人形もあった。
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日が暮れてきた。
夕食の時間だ。
わたしは韓国に来たら、一回はポシンタンを食べることにしている。
犬の肉のスープだ。
肉は柔らかく、スープはスパイシーで美味しい。
生前のお姿を想像すると食欲が減退するけど。
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そういえばシジャン(市場)で犬を売っていた。
あれは食用なのかなあ。
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(つづく)
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