mixiユーザー(id:25447723)

2014年10月20日21:19

442 view

井上陽水

60年代後半から70年代はフォークソングの時代。

先駆けだった高石ともやの「受験生ブルース」岡林信康の「山谷ブルース」など、なつかしい。
岡林信康の「手紙」は同和問題を歌った歌だが、今考えると「じいちゃんが店を譲らないと言うなら、別に貰わんでいいじゃないか?どうせ高度成長期以降には、そんな小さな店は潰れるんだし・・・」と思ってしまう。

その後、南こうせつ、吉田拓郎、谷村新司、さだまさしなどの天才フォーク・シンガー達が頭角を現わしてくる。
更に、東大出のエリート銀行員だった小椋佳がフォークシンガーとしてデビューすると、フォークファンのすそ野も広がった。
つまり、フォークソングなどくだらん!小ばかにしていた、エリート層までもが、聴きだした。

僕は、今名前が出たフォークシンガー達も大好きだが、もしフォークシンガーの中で誰が一番好きか?と問われたなら、迷わず「井上陽水」と答える。

歌詞がどうのこうのという前に、声が格段にすばらしいのだ。陽水の歌唱力はずば抜けていて、他人にはとてもまねが出来ない。その歌は有無を言わさず、音楽として若者の心をストレート捉える力を持っていた。

学校の先生が、「若者の間では井上陽水とかいう歌手が流行らしいが、テレビに出たこともないらしく、どんな歌手がわからないなー」と言っていたのを覚えている。当時のフォーク歌手には、テレビに出て大衆に媚びるようなことはしたくない・・みたいな自負があった。

陽水のMy-Best曲を選べと言われると、「人生が二度あれば」「傘がない」「氷の世界」「心もよう」の4曲を選ぶ。好きなアルバムは?と聞かれれば、「断絶」「センチメンタル」「氷の世界」「招待状のないショー」の4枚だ。いずれも初期のアルバムだ。この頃の陽水は声が若々しくてストレートだし、曲も新鮮だった。

従来の歌謡曲の歌唱は、情感は込めるものの、ある意味、作為的で、「歌というものはこのように歌うものだ」というような分別くさいと言うか?不文律みたいなものがあったが、、陽水の出現以後一変した。これは歌い方が変わったというよりも、歌の次元が変わったような、革命的な変化だった。

先に挙げた4曲は特に名曲で、僕は、40年を経た今聴いても、新鮮な感動を味わうことができる。
8 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する