年末年始は上高地へ行ってきた。
以下はその報告。
12月31日(火)
午前5時、みんなで集合して名古屋を出発。
中央高速の飯田インターを過ぎたあたりでメンバーの一人が叫んだ。
「あっ!登山靴を忘れてきた!!」
そういえばこいつ、サンダル履きでザックを背負って車に乗り込んできた。
対策を考えた。
松本市の石井スポーツで安い登山靴を買うことにする。
松本インターから上高地と反対方向の松本市街へ。
午前8時30分だ。
まだ石井スポーツの開店前だ。
ガストでのんびりとモーニングコーヒーを飲む。
午前10時の開店を待ち、大安売りの登山靴を購入。
沢渡の駐車場に着いたのは12時だった。
タクシーを携帯で呼ぶ。
釜トンネルの入り口まで2800円だった。
歩き始めたのが12時30分。
今日は河童橋から徳沢まで行く予定だ。
日暮れまでに着くだろうか。
小雪がちらついて天気が悪い。
それでも大勢の人が入っているようだ。
トレースはしっかりついている。
寒々と、誰もいない河童橋を越える。
小梨平から明神、徳沢に着いたのは4時30分だった。
テントは10張りぐらい。
少ない。
天気が悪いからだろう。
整地して幕営が済んだころには日が暮れていた。
まずはなんとか到着できたことを祝って乾杯する。
1月1日(水)
夜中はずっと、すごい風の音がしていた。
排気量の大きい自動車の爆音のようなのが、テントの上で唸り続けていた。
午前3時、いちおう起きて外を見る。
吹雪だ。
天気が良ければ蝶ヶ岳に登ろうと思っていた。
でも素早く断念する。
もう一度ゆっくり寝ることにした。
午前11時、テントの中でだらだらしていてもしょうがない。
横尾まで散歩に行こう。
雪と強風の中を出発した。
樹林帯は雪も風も、それほど強くはない。
トレースを追って上高地の奥へ歩いて行く。
ルートが梓川の河原に出た。
トレースが消えている。
雪原のなかをラッセルしていく。
膝上までの雪をかき分け歩いて行く。
徳沢から横尾なんて、雪がなければ1時間ぐらいだ。
でももう2時間も歩き、まだ半分も来ていない。
アホらしいので戻ることにした。
すぐ後ろを単独行の女性が追いかけるように歩いてきた。
「この先はトレースがありません。戻ったほうがいいですよ」
女性はがっくりしながらも
「行けるだけ行ってみます」
と言いながら、のろのろと進んでいった。
徳沢のテントに帰ったのが午後2時。
それから酒を飲みだした。
寝不足だったのだろう。
翌日の朝までぐっすり寝てしまった。
1月2日(水)
今日は少しいい天気だ。
これだったら蝶ヶ岳も登れるだろう。
だけど予定では、今日が下山する日だ。
テントを撤収する。
午前9時、徳沢を出発。
テントはだいぶ少なくなっていて、あと1張りだった。
午後2時、釜トンネルの出口に着いた。
タクシーを携帯で呼ぶ。
駐車場に戻ると、雪がしっかり積もっていた。
帰りは奈川温泉の「仙洛」という料理旅館へ行った。
温泉入浴が300円、親子丼が730円で安く済んだ。
ということで、今年も今までと同じようなお正月だった。
まだお休みが2日あるから、明日からは寝正月の予定。
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