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2012年12月11日20:11

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大多喜紀行11 幻の滝の災厄

 2日日曜日は、親友のバカネコ氏と養老渓谷ハイキングを続け、水月寺からは養老渓谷奥地の滝巡り遊歩道に入りました。
 すぐに幻の滝とも呼ばれる小沢又の滝に到着です。五つの滝から成り、地元では古くから知られていたものの、足場が悪くて上方から見下ろす事しか出来なかったんですが、昭和61(1986)年に東京から山菜取りに来た一家が滝を非常に気に入って住み着き、崖を切り開いて通路を開拓、観光用に公開しています。
 観覧料は100円ですが、バカネコ氏は「金がもったいない」と言って、寒い中、外で待っていました。この人はいつもこのパターンなのです。
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 上から見下ろしても、かなり迫力があります。
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 急斜面に無理やり作られた鉄パイプ製の足場を通って、下まで降りてみる事にしました。只でさえ滑りやすい粘土質の土壌が前日の暴風雨でぬかるんで極度に滑り易くなっており、かなり危険な状態です。
 何とか、下まで降りると見事な光景が展開していました。
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 滝は五つあるとの事なんですが、四つしか確認出来ませんでした。
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 瀬のような物もカウントしてるのかもしれませんね。
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 冬に滝なんぞに行ったら寒いだろうと思っていたんですが、谷間になっていて風が無いので、意外に暖かでした。
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 滝に個別の名前を付けて欲しいですねえ。
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 一つの滝の上方に出る事が出来るようになっており、滝の上を跨ぐ足場も見えていました。往路の道は危険だったので、こちらのルートで戻るつもりでしたが、滝の上を跨ぐ足場は通行止めになっていたので、嫌な予感を抱きつつ行きと同じ道で戻るしかありませんでした。
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 急斜面の足場を次々に人が降りて来て、登る人と錯綜し、避けるのも一苦労です。お年寄りが多いので、こっちが道を譲らざるを得ません。
 苦労しながら中腹まで登ったところで災厄が襲って来ました。
 降りて来るお年寄りを避けようとした拍子に肩掛けカバンがスッポ抜けて滝壺近くに落ちてしまったのです。この時は、リュックを背負った上に肩掛けカバンを掛けていたんですが、リュックが滑りやすい材質だったため、余計に肩が滑り易くなっていたようです。
 一眼レフのフィルムカメラは首から提げていたので無事でしたが、カバンには撮影済みフィルムや薬等、重要な物が入っているので、見捨てる訳には行きません。幸い、水中には転落せず手前に落ちているのが確認出来たので、取りに降りる事にしました。
 リュックとカメラを足場脇に置いて、雑草が生い茂る急斜面を降り始めましたが、草丈が高くて足元が確認出来なかったので、運を天に任せて泥濘状態の急斜面を一気に滑り降り、無事にカバン奪回に成功しました。しかし、当然ながら服もズボンも泥まみれです。
 滝壺近くから足場に戻りましたが、良く考えるとここから回り込んでいれば急斜面を滑り降りる必要は無かった訳です。やはり、気が動転すると判断能力が鈍りますね。
 ボロボロになりながら、リュックとカメラを回収、バカネコ氏の待つゲート前に辿り着きました。バカネコ氏は、私の帰りが余りに遅いので、何かあったのではと直感し、大金の100円を払って中に入ろうとしていたところだったそうです。ちなみにバカネコ氏は私の倍以上の年収があり、東京駅から徒歩圏内にマンションを買っている人です。
 幸い、近くに水道があったので、ズボンや上着の泥を洗い落とし始めました。寒中水浴びですわね。wwww
 悪戦苦闘して、何とか入店・乗車を拒否されない程度まで泥を落とす事が出来ましたが、テンションは急降下、脚を引き摺るようにフラフラと先へ進み始めました。
 なお、これらの泥まみれの衣服は、帰宅後に特注のクリーニングに出し、ズボンの方は何とか回復しましたが、上着にこびり付いた泥は完全に除去出来ませんでした。カバンは洗濯やクリーニングが出来ないので、今でも泥濘の残滓(ザンシ)が残っています…。
《続く》
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