来週から「個人向け復興国債」の募集が始まる。
震災の復興、つまり第三次補正予算に組み込まれる国債だ。
東北地方でのガレキの処理、道路や港の整備、事業主への貸付、除染費用にも使われる。
だれでも1万円から買うことができる。
お客さんに紹介しているけど評判が悪い。
金利が低いこともあるけど。
それより「復興」とか「がんばれ東北」にうんざりしているのだ。
いろんなお客さんのお話をまとめてみると。
いつまで復興とかやってるんだ。
もうみんな仮設住宅に入っただろう。
それ以上なにを支援する必要があるのだ。
さっさと職をみつけて働けばいいじゃないか。
こちらだって生活が苦しいのだ。
そもそも住んでいるところが間違っている。
津波で家を流されたり、放射能で住めなくなったり。
そういうのはある程度自己責任だ。
ほかにもいろいろ過激なことを言う人がいた。
仙台や福島の街中でしゃべれば袋叩きにあうような。
いちおうお客さんの弁護をしておくと。
一つには政府が災害の責任を明確にしないこと。
それに将来の計画をはっきりさせないこと。
だから復興国債を買っても、有効に使われるという気がしない。
それに東北地方というのは遠い。
東京を越えて200キロも300キロも向こうにある。
実態がよくわからないので他人事に思える。
わたしも震災後2回、東北地方へ行った。
たんなる観光旅行だったけど。
それでも、貴重な経験をして見聞も広まった。
もし現地に行ってなければ、お客さんたちと同じようなことを考えていたかもしれない。
今月から東北地方の高速道路が無料になった。
中部地方の人も、これを機会に観光に出かけてほしいなあ。
ちょっとばかり義援金を払うより、よほど良いと思う。
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