先週は今池のシネマテークへ4回通った。
ブラジルの映画作家クラウベル・ローシャの特集があったから。
いちおう記録のために、どんな映画を観たか書いておく。
8月28日(日) 「狂乱の大地」
8月29日(月) 「大地の時代」
9月1日(木) 「黒い神と白い悪魔」
9月2日(金) 「アントニオ・ダス・モルテス」
この中では、やっぱり代表作の「アントニオ・ダス・モルテス」がいちばん面白かった。
シュールというか奇想的なラストはローシャの人民革命への思い入れだろうか?
とにかく4本とも典型的な「芸術映画」だった。
わたしが考える「芸術映画」の特徴とは。
◯テーマが勧善懲悪、恋愛至上、ヒューマニズムではなくて、背徳、非倫理、唯美主義、暴力的、革命的だったりする。
◯時系列どおりに話が進まない。場面が突然過去に戻ったり、未来へ行ったりする。
◯または複数の話が同時進行する。さらにはストーリーが無いこともある。
◯しかもお話の展開や、人物の行動が不条理というかセオリーどおりじゃない。
◯登場人物は長く複雑なセリフを喋る。洋画だと映画を観ているのか字幕を読んでいるのか分からないような。逆にセリフが極端に少ないのもある。
◯情景描写が理解困難なぐらい省略されるか、眠くなるぐらいしつこく描かれる。
◯ロングショットが多く、BGMが少なく感情移入しずらい。
◯結末は悲劇的だったり中途半端だったりで、ハッピーエンドは少ない。
これらの要素が半分以上揃っているのを「芸術映画」と呼んでいる。
日本だと寺山修司とか大島渚とかATGの映画など。
洋画だったらフランスやドイツのミニシアター系の映画がそれ。
わたしはこういうのが大好き!
観ていると頭の体操になるからボケ防止に良い。
老人クラブの映画鑑賞会で上映するのにちょうどいいのでは?
ということでローシャを観て、もっと「芸術映画」が観たくなってきた。
レンタル屋さんでジャン・リュック・ゴダールを借りてきた。
「芸術映画」の元祖であり巨匠でもある。
そのレヴューを書くつもりだったけど、前置きが長くなりすぎた。
また明日。
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