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2010年01月04日21:46

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冬の滑床渓谷を登る

お正月は沢登りに行ってきた。
愛媛県と高知県の沢だ。
冬の沢登りというジャンルは、めちゃくちゃマイナーだと思う。
なので今日から連載で貴重な記録を書く。

12月31日、午後9時近くに名古屋を出発した。
すでに雪が降っている。
はたして無事に愛媛県までたどり着くだろうか???
関ヶ原あたりで吹雪になってきた。
4WDでゆっくりと進む。
神戸あたりで新年を迎えた。
ほっとして年賀メールなどを送る。

瀬戸大橋を渡り松山道を走る。
宇和島から国道を走る。
集合場所の「道の駅・虹の森公園」に着いたのは午前5時を過ぎていた。
2時間ほど仮眠をした。

「おはようございます!」
聞き覚えのある声がした。
メンバーが揃っていた。
今回は名古屋からわたし、関西から3名、熊本から1名の5人パーティーだ。
熊本の人が言った。
「姉の家に行きましょう。」
お姉さんがこの近くに住んでいるそうだ。

お姉さんの家に上がりこむ。
「ようこそおこしくださいました」ということで、
お餅や五目ご飯やビールまで出てきたどんぶりビール
なかなか落ち着く。
このまま夜まで飲み食いしていたいなあ。
でも他のメンバーは早く沢登りがしたそうだ。
残念だなあ!!

午前10時、お姉さんの家を出る。
雪が少しずつ降り始めている。

わたしたちが今回登るのは愛媛県須賀川上流にある「滑床渓谷」というところ。
沢に沿って立派なハイキング道がある。
夏は沢山の人が歩いているのだろう。

でも、この時期は誰もいない。
沢はすべて雪の中だ。
駐車場から沢靴を履いて出発する。
雪をかき分けて歩いていく。
沢靴というのは濡れた岩の上を歩くものだ。
雪の中を歩くものではない。
岩の上に乗ればツルリと滑る。
平地を歩けば靴底に雪がべたりと付く。
歩きにくくて仕方がない。

それでも雪の中の沢は美しかった。
白い積雪を割って流れるような透明な川の水。
寒々とした滝の飛沫。
神秘的な風景の中を登っていく。
雪はますます激しくなる。
わたしたちの足跡を、追いかけるように消していく。

登ること2時間。
千畳敷というところまで来た。
沢の両岸に広い雪原ができている。
雪原の真ん中には滑床の沢。
鳥の鳴き声も、川のせせらぎもない。
雪が舞い落ちる微かな音が聞こえてきそうだ。
さすが「滑床渓谷」だ。

メンバーの中には高所の冬山が未経験の人がいる。
「寒い寒い!!」と震えている。
寒いといっても、標高が低いから零下10度ぐらい。
こんなの寒いうちに入らないぞ!
ここで引き返すことにした。

来た道を引き返す。
車に戻ると温泉に直行した。
「森の国ぽっぽ温泉」というところ。
四国でただひとつ、駅に温泉があるところ。
冷えた体にお湯が気持ちいいいい気分(温泉)

だらだら書いていて長くなったので
(つづく)


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