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日記一覧

 プログレ5大バンドは、男性ヴォーカルであり、カーヴド・エアやルネサンスは、女性ヴォーカルだった。というわけで、有名バンドで男女ヴォーカルのスタイルを取っているものは、少ない。男女ヴォーカルのバンドでも、男性ヴォーカルの声が良くなかったり、

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 スペインが位置するイベリア半島は、500年ほど前までは、イスラム教徒が支配していた。そのために、スペインでは、イスラム教文化とキリスト教文化が融合した独特のメロディーが音楽にも見られる。 スペインのプログレに顕著なフラメンコのフレーズは、

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 祝・イエス来日。ジョン・デヴィソンのヴォーカルは、パフォーマンスも含めて若々しくて爽やかで、好感を持った。ライブを通じて、彼を認めただけでなく、ファンになった方も多いのではないだろうか。 そういうわけで、久しぶりにイエス・タイプの曲を10

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 イタリアのカンタウトーレは、シンガー・ソングライターという意味だ。サウンド的にも、人脈的にもプログレに近かったことがあって、70年代のカンタウトーレは、プログレに分類されるのが一般的である。 中世の吟遊詩人から脈々と続く伝統が、カンツォー

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 ジャスティン・ヘイワードの2013年新作は、ほとんどの曲が追憶で占められていた。68歳になるとは言え、彼の曲というのは、若い頃から回想を歌った曲が、最も悲しくて美しかった。昔の別れた恋人を想う曲。多くの人々の共感を呼んだのは、それが彼の歌

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 ドイツB級ハード・ロックという、当事者にとっては失礼なジャンル名を付けたのは、いったい誰だったのだろう。たぶん、たかみひろし氏あたりであって、日本でのみ通用するジャンル名なのだろう。 いわゆるドイツ・ロック(クラウト・ロック)のようなサイ

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 ストリング・オーケストラをバックに使うだけなら、ポップス・歌謡曲でもやっている。ストリングス・キーボードでも十分だ。 やはりプログレでオーケストラを使うなら、本格的なクラシックの典雅さと、ドラムスやエレクトリック・ギターを含むロックのダイ

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 初期ジェネシスに強い影響を受けているバンドは、歌い方、声質、パフォーマンスまで、ピーター・ガブリエルに似せたいという欲望を感じさせる。初期ジェネシスが多用したメロトロンを用いて、サウンドの風景を描いているバンドも多い。 一番みごとな擬態だ

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 私がこの世で最も美しいと思う音。それは、少年のような声のハイトーン・ヴォーカルだ。青空を突き抜けて、天上にまで達しようかというその声は、永遠性の象徴でもある。 キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマー、イエスと、5大バンド中3つま

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 金管楽器の音や軽いドラムスがあまり楽しめない私にとっては、ジャズ・ロックは苦手な分野だが、ときどきシンフォニック・ロックよりも美しいかと思うほどのメロディアスな曲に遭遇する。金管楽器が入っているだけであって、マインドとしはほぼシンフォと同

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 私は、2枚組アルバムというのは、冗長な気がしてあまり好きではないが、中には緊張感が全編にみなぎった作品がある。ミュージシャンの絶頂期、天才期においては、1枚のアルバムでは納まりきらないほどのアイデアと構想が湧き上がってくるのだろう。 ライ

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 私が生まれた1956年の10月は、ハンガリー動乱の最中だった。ハンガリーは旧ソ連圏にあって、ソ連からの自立を求めたが、踏みつぶされて終わった。その後、ソ連とは一線を画する方針を打ち出し、旧ソ連圏諸国では軒並み禁止されていた西欧のロックを広

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 アクセプトの「Perpetual flow」が、music termの月間売れ筋(6/6-7/5)で、なんと第1位!しかも、旧作の「Mebius」も4位、「Taiji」も7位に付けているではないか。 「叙情美と幻想美のプログレは、謎のバンド編成にして陰影ある英国的メロディーの洪水

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 プログレッシブ・ロックにおいて、キーボードは特に重要な地位を占めているが、シンフォニック・ロックとなれば、なおさらだ。キーボードの音響を何重にも多層に配置して、まるでオーケストラのように壮麗に空間を彩ることができる。 キーボード・オーケス

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 滋賀県在住のヒサ(S.O.W.さん)をリーダーとするアクセプト(Accept)の第4作「パーペチュアル・フロー(Perpetual flow)」が、いよいよ配信開始となった。発売は、6月20日頃からだという。 本作は、Hisa(vo,b,k), Taiki(consepts), Issey(g),Daik(d

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 ビートルズは、プログレの源流である。アイドル・バンドのビート・ポップからスタートして、大成功した後では、ロックをよりアーティスティックなものにしようと志向した。ビートルズの「サージェント・ぺパーズ」はプログレの元祖だと言う人もいる。ロック

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 1970年代、プログレッシブ・ロックが世界を席巻していた時代、日本にもその潮流を受け止めて表現に向かった先駆者たちがいた。今聴いてみると、この時代らしく、個性の強い創造的なサウンドが多いことに、改めて驚かされる。様式美系のジャップス・プロ

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 フランチェスコ・ディ・ジャコモの不慮の逝去により、バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソの来日公演が中止になった4月中旬、偶然だが私は、南イタリアを訪問した。春の地中海を旅しながら、紀元前にまで及ぶ長い歴史と、地中海を包み込む広い空間とが、交

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 10選日記もこれで150回。読んでいただいているマイミクの皆様に感謝します。 私は、ライブ・アルバムはあまり好きではない。やっぱりプログレは、スタジオで精緻に構築されたものが、本来だと思うからだ。それに、ライブ盤では初出の曲はめったにない

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