『ねえ知ってる?』 日に日に寒さを増す初冬の夕方に、公園の真ん中に置かれているゾウの滑り台の下の砂場に座りながら、笑顔を見せる望の言葉に朔はそっと小首を傾げた。 『え?』 『初恋の味』 望は時折、こうした謎かけをする。その度にあれこれと考え
久々更新のアニメ史を振り返る企画、今回で10回目になります。 三ヶ月ぶりくらいでしょうか。ちょこちょこ書いていきたいと思います。 ちなみに今回は結構長いです。 今回取り上げる監督は幾原邦彦監督。 おそらく宮崎駿監督や押井守監督などと比べる
夜勤明けのいつも以上に重くなった体を揺すり、その体以上に重い瞼を擦りながら、地下鉄から一歩踏み出してホームへと降り立つと、独特の生臭い匂いが鼻孔をくすぐる。漁場だったら潮の香りと共にそれは運ばれて来るのだろうが、海に近い筈にも関わらず全く
プロ野球のドラフト会議2015、高橋・オコエ・小笠原らの指名球団は?http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=367588 今年のドラフト素人論評をします。 大成功 横浜 文句なし、今永と熊原両取りは予想もしていなかった。これだけ
■“運命の日”まで1週間!各球団の気になるドラフト候補は…(ベースボールキング - 10月15日 12:10)http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=212&from=diary&id=3664185 西武ファンです。 今年もこの時期がやってきました。毎年恒例、一年に一度しかな
今から5年前の2010年8月24日、今敏監督は膵臓癌のためこの世を去りました。 今回は今敏監督について語っていきたいと思います。 私にとって今監督作品をどれか一つ挙げて語るということは、非常に難しいことです。テレビシリーズ等を除いたアニメ映画4作
この数週間、アニメ界のみならず、一般社会からも人気が出てきた細田守について、考えていきたいと思います。 なお、バケモノの子の感想は最後にやります。そこまではネタバレ無しです。(他作品に関してはネタバレありです) ここ最近の細田作品の盛り
テーマ 「日差し 着物 広島」 ジエータイ その日は、突き刺ささるような日差しがグラウンド全体に降り注いでいた。今年は記録的な猛暑が続いています、と例年と同じことをテレビでは連日伝えている。その中でも若者達は外に出て、汗と土とゲロにまみ
いよいよ誰得日記も最終回になります。 題材は『魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』です。今回はその作品内容や世間一般、オタク社会に与えた影響ではなく、アニメという表現手段がいかに芸術性に溢れた『可能性』を抱いているかという話です。 あら
涼宮ハルヒをアニメ史に残る4本に入れることに対して、多分異論がある人は多いように思います。あれがないのに、という声もあるでしょうが、現代を生きるオタクとしての自分には、むしろ『ハルヒ以前とハルヒ以後』はかなり強く感じるものです。 今回はそ
いよいよ真打ち登場、庵野監督です。あげる題材は当然エヴァンゲリオン!(さすがに恐怖感すらあります) エヴァという作品を語る際にその全容を掴んでいる人は、おそらく監督を始めとする製作陣を含めた全人類に一人もいないと思われます。いたら多分もっ
今回は押井守監督作『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』です。 私自身、最も好きなアニメ映画監督は? と問われたら、おそらく押井監督と答えるでしょう。(おそらくというのは、その時々にみた素晴らしい作品に影響されるため。例えば新海誠
誰得日記三回目 今回は意識高い系オタク(造語※1)らしく、ガンダムの評論をしていきます。 この日記の目的はアニメ史を自分なりにまとめること、それには個別の特出した作品の評論が欠かせません。(これがやりたくて始めた評論です。公開したのは、せ
アニメ史を振り返るといいながら、最も最新の話題を早くも二回目にやります。 といってもこれがアニメ界を揺るがす大事件ですが。(実は今回はアニメだけに留まらず、一般映画にも波及するお話ですが、文字数が多いため最後の余談で話します) セル画で作られ
今更といえば今更な話題。 ちなみにわたしはアニメの作り手でも何でもないのであしからず。そういうひとの意見も大事なものだと思っていただければ。 ちなみにアニメに詳しいひとには分かりきった話です。 (ちなみに誰得な連載になります)今のアニメ業界は
※注 あのピエロのいるバンドの話ではありません。(※1)ここ一週間程ついにパソコンがインターネット環境になってうきうき状態のゆうです。今時ネット環境ぐらいでテンションがあがる人間も珍しいと思う。今までスマホでポチポチと打っていたことに比べれ
男子トイレの個室に広がっていたのは、呑み屋といえども近年稀に見るゲロの海でした。父はよく申しておりました。酒は人生の小便だと。誰もが触れたくないだろうし、忌み嫌うものだろうが、生きている限り毎日やらなくてはならないことだ、と。それは毎日痛飲
「ごめーん、ちょっと待ってて」 ケラケラと笑い声を転がしながら、女が二人揃って席を立ち、連なりながら廊下を進んで行った。みんなで仲良くトイレに行くというメンタリティは学生時代から変わらないようだ。そういえば徒然草にも書いてあったような気がす
前編http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=42399522&id=19406644432 現実と空想 物語を語るということに自覚的な人ならば、考えるであろう問題が現実と空想(物語、夢)の問題。 個人的なこの問題に対する思いは色々あるが、今回はこの三人に絞る。 風立ち
スカイクロラ風立ちぬかぐや姫の物語を語ります。2014年度を振り返ろうにも、実は思春期以降おそらく最も本、映画を見なかった一年間になりました。 (ちなみに今年見た映画は薔薇の名前とファイトクラブとアメリカンスナイパーのみ)じゃあ何を? と言われる