焦っているとき、迷っているとき、まず、息を一回吸いなさい。それだけでいい。できたら鼻で、一回。一回で、世界は変わる。スー
上段に「自分は」下段に「恵まれてるなあ。」。洗面所に適当な紙に、そう書いて貼るだけだ。それで、すべて起こってくる。ぼくは、通販生活のカタログを送ってきた袋を切り抜いて、上にピンクっぽい蛍光ペンで書いた。朝晩、歯を磨きながら眺める。下手くそな
井上陽水とは何か。誰かではない。何か。たとえば、陽水が夕方の電車に乗っている。目の前に、おばちゃんがいる。六十代くらいのおばちゃんだ。そして入れ替わる。もう戻らない。その後の人生をおばちゃんとして生きる。陽水は。それでも彼は困らない。普通の
風は西に向かっている。ならば西に行こう。東になんか行かずに。 ちなみに『柿』は終わりました。読んでくれてありがとう。