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日記一覧

オープニングからハラショーな展開。これがラストシーンでもある。バニーとパンプキンが強盗計画を企てていた。最近の強盗事情に通暁したパンプキン。これから二人が銃を取り客席を席巻するのだが、シーンはヴィンセントとジュールスの会話に転ずる。闇組織の

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昔懐かしい浅草。前座修行中からぶらぶら歩いた日参道。仲見世にはない静かなムードに包まれていた。現在では都会の一隅と化してしまった浅草を、この映画で回顧してみた。喫茶店サニーの禿マスター。不愛想なかみさん。その奥には朝鮮横丁のような小さな居酒

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オーダーメイドした真っ白な特攻服を身にまとった三人組。山口、小菅、市川らはネオ・トージョーを名乗る右翼活動家だ。といっても、街中では半グレ程度にしか認識されていない。三人は渋谷の街を自警団のように毎日パトロールしていた。そして喧嘩に明け暮れ

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喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた在日韓国人の杉浦。通名で過ごすことには何のためらいもなかった。しかし父親がハワイ旅行するため朝鮮籍から韓国籍に切り替えたことから民族の血が騒ぎだす。けんか相手の加藤は指定暴力団の組長のせがれ。ただ、こいつと喧

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もう二十年くらい前に観た映画で記憶も風化している。DVD化すらされていないので、あらすじもほぼ残っていない。ただ印象はドギツく筆者の心象風景の中で漂っている。三流小説家のヒョソプは映画館でモギリをしている二十代のミンジェに慕われていた。そして

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コロラド州。ロッキー山脈の山の上に立つホテルで、小説家ジャックは住み込みで管理人として働くことになった。面接時、支配人から1970年におこった奇妙な事件の顛末を耳にした。このホテルで管理人をしていた男が斧で妻とふたりの娘を殺める殺人事件を犯し、

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ナショナルシューズの重役たちが権藤邸に集まって、現在の社長を会社から追い出そうと画策していた。しかし権藤は他の重役たちと異なり、コストをかけてでも丈夫な靴をユーザーに提供しようと食い下がる。交渉は決裂し重役たちは権藤邸を去る。河西という権藤

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朝、目を覚ますと病室のベッドの上にいた。4歳くらいのころのことだ。また、幼稚園に行く間際にいきなり母親に本気で首を絞められた。全部事実である。筆者の幼年時代は普通の人の青春時代ほど重かった。白痴というか、首を絞めているときの母親がすこぶる美

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熊井功(石橋連司)は中小企業の営業マンだ。会社から出張を命じられ東京から東北の地方都市へと電車に揺られていた。と。落石事故に遭い足止めを食らう。仕方がないのでいったん出張は取りやめて近場の温泉宿に一泊する運びとなる。温泉宿の近所のバーに夜な夜

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「歩きたいから歩く」すると歩くことが目的になる。自ら目的をもって何かをすることに疑念を呈する資産家のせがれにして高等遊民の長井代助。明治後期の日本でこういう考え方・思考を歴然として生きる男を描いた苦悩的作品。代助は同窓生の妹・三千代に心底惚

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舞台はフランス植民地下のアルジェリア。カスバという迷宮・ラビリンスと化した他民族地帯。訪れるものはこの迷路のごとき街並みにただ茫然と佇んでしまうだろう。パリで銀行強盗等を犯したギャング、ペペ・ル・モコがこの地に隠れうごめい潜んでいた。フラン

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映画「昼顔」
2019年11月04日18:57

セブリーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は貞淑な妻。医師である夫と平穏に暮らしていた。オープニング、馬車に乗った夫婦をカメラは捉える。上流階級を絵に描いたような一コマだ。が、セブリーヌの妄想の中では馬車引きと夫に鞭でにいたぶられる妄想を抱いてしまう

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競輪で一発儲けた清次(田宮二郎)が朝吉(勝新太郎)を連れて夜のジャンジャン横丁へ。と、そこへ昼間であったポン引き常公と出会う。「昼間口説いてた女・お君を働かせていないか?」と詰め寄る朝吉と清二。ふたりはポン引きに連れられあるバーへ。と、そこにい

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1970年代初頭ハリウッド。私立探偵フィリップ・マーローはアパルトマンのペントハウスで愛猫と二人暮らしを優雅に送っていた。深夜に猫がおなかを空かせばクルマに乗り近所のスーパーにキャットフードを買いに行ってあげるほどの博愛主義者。ところがカレーブ

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16歳のとき、付き合っていた女が突然狂いだし、筆者の家の門前で罵詈雑言をまくしたて、ついには家に侵入し、台所から包丁をつかんでこちらに向かってきた。武道を嗜んでいたので怖くはなかったが、彼女が不憫に思えた。もうコイツとはうまくいかないな、と思

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淫行罪で刑務所に入れられ懲役を食らっていたマクマーフィは、所内で問題を起こして精神病棟に措置入院させられる。そこは日本でいえばかつての宇都宮病院のようなところであった。権力者が病院であれば、それに対峙するのは患者たち。マクマーフィは懸命にな

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