陰陽寮の門前。築地塀の上で加茂兄弟は曇天を見上げていた。「兄様、見えてますか?」「あぁ、この式の吹雪が空を埋め尽くす光景は私と保栄の共同作業・・・努力の結晶だな!」「そこでなく!」保栄は己の放った式の群れに紛れる輝く帯を指し示す。「龍ですよ
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