彼も立ち尽くした。けれども彼にもう躊躇はなかった。やはり後ろ姿で、しかも下ろしていた髪はひとつに束ねられていたが、あの少女であることにもう疑いの余地はない。打吹公園の猿山のときとは違い、「捕捉」などという意識もなかった。ただ心を鎮めながら
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