１２日(土)
未明まで飲んでいたので起床が遅れた。
それでものんびりと弁当を食べて、水窪ダムを出発したのが８時３０分だ。
程なく未舗装の林道になる。
通行止めのゲートが現れて、手前に車を置く。
歩き始めたのは午前９時だ。
そこからは２時間の林道歩き。
今日の入山者は他に一組いるだけ。
道が荒れているため営林署の人たちは入ってきていない。
のんびりとお散歩だ。
やがて黒法師岳の登山口に到着。
１１時３０分、登り始める。
整備された歩きやすい道だ。
快調に標高を稼ぐうちに、先行パーティーが下山してきた。
彼らの話では
「途中から雪が現れ、難渋した。予定を切り上げ下山してきた。」
たしかに頂上付近を見上げると雪がべったりついている。
そんなに歩きにくいのかなあと思いながら登っていく。
１６００�辰阿蕕い農磴�出てきた。
今回は雪山装備を持っていない。
歩くほどに足が冷たくなってくる。
積雪も増えてきて、斜面も急勾配になってきた。
岩の上に雪が凍り付いていて、ずるりと滑ったりする。
そんなこんなで、なかなか先に進まない。
標高１７００メートルを越えたあたりで２時を過ぎてしまった。
このまま先に進むこともできるが、頂上まで行くと登山口に戻るのは夜になってしまう。
素早く下山を決断した。
雪の斜面につるりと滑りそうになりながら、急ぎ足で降りる。
登山口に戻ったのは４時３０分だった。
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ちょうど道幅が少し広くなっていて、水が湧き出しているところがあった。
テントを張って宴会を始める。
今日の夕食は焼き肉だ。
沢の流れる音を聞きながら肉を焼き、清水で割ったウィスキーを飲む。
おそらく半径１０キロ以内にはわたしたちの他に誰もいない。
静かな夜だ。
ほどよく酔ったところで就寝。
１３日(日)
今日は林道を戻るだけだ。
時間がたっぷりあるので、朝から焼き肉とウィスキー。
少し昼寝をしてから、ゆっくりとテントをたたむ。
午後１時近くに歩き出す。
あとは何事もなく車に戻り、街に出て、温泉に入り、浜松名物の鰻丼を食べて帰った。
鰻屋さんの名前は「よし松」。
なかなかおいしいお店だった。
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