「北海道フリーパス」で根室へ

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今日と明日の２日間、サンマの水揚げ日本一を誇る根室で「根室さんま祭り」が開催される。

２００７年から７年間釧路勤務していた自分は、釧路に着任した２００７年に初めて「根室さんま祭り」に行ってみたが、1000人単位の人数が炭火でもうもうと煙を上げながらサンマを焼く迫力に圧倒され、それ以来毎年「根室さんま祭り」は欠かさず行くようになった。

２０１４年には転勤で旭川、去年の７月には函館勤務になったが、根室は遠いものの同じ北海道だし、９月はサンマのみならず釧路の調査捕鯨のミンククジラや網走湖の白魚漁も始まり、道東はおいしいものがいろいろある時期でもあり、釧路を離れてからも「根室さんま祭り」には毎年通っている。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1946559488&owner_id=18367645

去年は、前夜青森からの夜行急行「はまなす」で出発して、車中泊して早朝札幌に着き、特急で釧路まで来て乗り継げば夕方前には根室に着けた。

ところが、今年３月のダイヤ改正で、北海道新幹線の開業に伴い「はまなす」が廃止されてしまい、代わりの夜行列車の設定もない。

函館から根室までは680kmもあり、延々とクルマを運転して行ったら根室に着く頃にはヘトヘトになってとても飲める体調ではないだろうから、できればクルマで行くことは避けたい。

飛行機を乗り継いで釧路か根室中標津まで飛べば時間は早いが、今年は函館・札幌競馬の成績が悪かった上にクルマまで買ってしまい、そんなに交通費を掛けたくない。

そこで、「特急も含めＪＲ北海道７日間乗り放題で26230円」という「北海道フリーパス」を使うことに決めた。

「はまなす」がなくなっちゃったので、札幌まで夜行便で行くとしたら夜行バスしかないが、ＪＲ乗り放題のきっぷで夜行バスには乗れず、交通費が掛かってしまう。

しょうがない、「はまなす」亡き今、今年は当日出発して根室へ向かうしかなく、函館を朝出発して、南千歳と釧路で乗り継いで18：49根室着という計画を立て、根室の宿も予約して準備は万端だった。

ところが、８月３０日に北海道を襲った台風10号の影響によりＪＲ根室線は橋が流されるなど甚大な被害を受け、富良野・芽室間は復旧のメドすら立たない状況で、計画通り根室へ行くことができなくなった。
http://www.jrhokkaido.co.jp/pdf/160916-1.pdf

被災から９日後の９月８日から石勝線のトマムから根室線の帯広間で代行バスの運行が始まり、ＪＲのきっぷで行けるようにはなったが、平時のダイヤに合わせて代行バスが出るわけではなく、札幌・トマム間で臨時特急を運行し、それに接続する代行バスをはさんで帯広・釧路間は臨時快速で結び、１日上下３往復のみの運行となった。
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160907-1.pdf

本数が少ない上に釧路での根室方面への連絡は考慮されておらず、さらに代行バスで連絡する峠区間は、国道274号日勝峠が通行不能で長期通行止になっていることもあって、代行バスが走る道東道は混雑しており時間が掛かる前提での運行となり、トマム・帯広間の所要時間が１時間30分見込まれており、トマムと帯広での乗り換え時間も取られており非常に時間が掛かる。

函館を朝１番で出発しても、南千歳8：26発のトマム行き臨時特急には全然間に合わず、１日３便しかない次の臨時特急→代行バス→臨時快速と乗り継いで行くと釧路到着が17：34になってしまい、根室に18：49に着ける釧路16：17発の根室行きには間に合わず、次の根室行きは最終列車までなく根室到着が21：43になってしまう。

それから夕食では遅過ぎるから、夕飯は乗り継ぎ時間が１時間22分ある釧路で食べてしまうよりほかにないだろう。

函館728
↓特急「北斗３号」
札幌1127/1153
↓臨時特急9005D
トマム1338/1400
↓代行バス３便
帯広1530/1553
↓臨時快速9305D
釧路1734/1856…夕食
↓
根室2143…泊