mixiユーザー(id:8437995)

2015年03月16日05:51

168 view

備後探訪−28/相方城の城門

前回紹介した「相方城」の廃城時期は多説あるものの関ヶ原で敗れた毛利氏が所領を手放した時と言われている。
しかし、城門と櫓が「素戔嗚神社」(すさのお)に移築されたが、櫓は残念ながら1970年代に焼失している。

フォト
↑(TOP左画像)
「素戔嗚神社」
牛頭天王・スサノオを祭神とする祇園信仰の神社で全国各地にある。
ここ「素戔嗚神社」は「相方城」から芦田川対岸に建立され、城門2門が現在も保存。されている。

フォト


フォト

↑(TOP中画像)
「西側の北門」
現地では残念ながらこちらの門について詳しい解説が無い。

フォト フォト

フォト フォト

フォト


天井板が外されており内部の土壁と屋根組が確認出来る。

フォト


フォト

↑(TOP右画像)
「東側の北門」
現地の解説板によると、この城門形式は三間一戸の切妻造で「薬医門」と呼ぶ装飾の少ない簡素な意匠になっている。
一般的な「高麗門」(こうらいもん)と異なり、この現存する「薬医門」は大変貴重だと言われている。

フォト


フォト フォト

フォト フォト

フォト


本柱(鏡柱)と後方の角柱(控柱)の二股に梁(冠木)を渡している。
これらの建築様式から建築年代は16世紀末から17世紀初と推定される。

城跡には石垣や郭だけが残され、建築物はまったく無い。
しかし、少し離れたふもとの神社でその城門が立派に保存されているのは非常にうれしい。
また、年代的にも非常に貴重な文化財であり、お城ファンにとっては見逃せないスポットと言える。

つづく。

8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する