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自称「全日本卵でとじていないカツ丼評論家」の自分にとって、オホーツク地方の訓子府(くんねっぷ)町および置戸町は、街のどの飲食店でも「カツ丼」と注文すると当たり前のように卵でとじられていない醤油だれのカツ丼が出てくるホットなエリアである。
そもそもこのエリアには卵でとじた普通のカツ丼が出てくる店など聞いたことすらなく、「カツ丼」と言えばたれカツ丼しかない純度の高いエリアである。
それだけ普及しているなら隣接する中心都市・北見市にもそんなカツ丼を出す店がいくつかあってもよさそうなのに、北見では「カツ丼」と言えば卵とじのカツ丼しかなく、正に「地域限定のご当地カツ丼」である。
訓子府も置戸も仕事の担当としては旭川の担当エリアになっているため、仕事で行ける機会はない。
旅行で行くほど遠くもなく、かと言って日帰りで行けないことはないが急に思い立って気軽に行けるほど近くもなく、鉄道もふるさと銀河線が廃止されたこともあってなかなか行く機会に恵まれない。
網走出張後自腹で網走に泊まっていた6月2日は日曜で休みで、まっすぐ釧路へ帰る必要はなく自由だったからチャンスだ。
そこで、久しぶりに昼飯にこのカツ丼を食べに訓子府か置戸に行くことにした。
これまでに、訓子府で4軒、置戸では1軒で醤油だれのカツ丼を食べたことがあるが、まだ行ったことのない置戸の食事処「一福」に行ってみることに決めた。
網走の宿をチェックアウトぎりぎりの10時に出発し、11時半に置戸に到着。
目的の「一福」は置戸の中心街の一角、表通りの1本裏の赤十字病院の前にあった。
メニューには何も注釈もないが、卵とじのカツ丼が出てくるはずもないだろうと「どんなカツ丼ですか」などと聞きもせず「かつ丼(800円)」を注文。
そうそうこれこれ、ご飯に海苔を散らした上に醤油だれを掛けたとんかつだけが乗っているスタイル。
特に量が多いとか、豚肉が上等ということもなく、ちょっと獣臭い安っぽい豚肉の普通のとんかつにしょっぱ目の甘辛い醤油だれ。
置戸ではごくごく当たり前のカツ丼である。
面白いのは、置戸でカツ丼を食べるのは2軒目だが、しょっぱ目だがもっとしょっぱい訓子府よりは置戸の方が少し甘いようには感じ、微妙に異なる。
当然ながら完食。
置戸の人が学校を卒業して、進学や就職でよその街に出るまで「カツ丼」と言えばこのスタイルだと信じているごくごく普通の置戸のカツ丼、満足したのであった。
【過去の訓子府・置戸カツ丼日記】
・訓子府(元祖と言われる「福よし」訪問はmixiデビュー前だったようで日記が見当たらず)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1150882358&owner_id=18367645
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1417782644&owner_id=18367645
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1528580622&owner_id=18367645
・置戸
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1619429937&owner_id=18367645
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