ジョン・ダウランド(John Dowland, 1563?-1626年)は、イギリスのエリザベス朝が生んだ屈指のリュート奏者であり、世俗音楽の代表的な作曲家だった。
生まれたのは1563年であると推測されるが、はっきりした記録は残っていない。
1580〜1582年に貴族に随行して渡仏。帰国後はリュート奏者としての名声を高めた。
エリザベス女王の宮廷リュート奏者の地位を望んだが叶わず、1595年には再び大陸に渡りニュルンベルク、ヴェネツィア、フィレンツェなどヨーロッパ諸国を遍歴したのち、1598〜1606年までデンマーク王クリスティアン四世に仕え宮廷リュート奏者を勤めた。
1606年にロンドンに戻る。しかしエリザベス女王に仕えることはやはり叶わなかった。
1612年、女王の死後にようやくジェイムス一世の宮廷リュート奏者に任命された。
ダウランドは傑出したリュート奏者であり、80曲あまりのリュート独奏曲を書いたが、そのほとんどは出版されなかった。
リュート伴奏付き歌曲は、生前四巻の歌曲集として出版された。そして第一巻は顕著な成功を成功を収め、少なくとも四回再版された。
これらの曲は、独唱曲としてだけでなく、重唱曲、器楽曲としても演奏できるように書かれており、さらにその楽譜は三方から見て演奏できるようにレイアウトされた画期的なものだった。
ダウランドの曲は独特のメランコリーを湛えており、中でも『流れよ我が涙』(Flow my tears)はもっとも高名な曲である。
これは元々リュートのための曲であり、『ラクリメ、または7つの涙』(Lachrimae, or Seaven Teares)として器楽合奏のためにも出版され広く親しまれた。
◎作品
歌曲集第一巻(1597年)
<The First Booke of Songes or Ayres>
歌曲集第二巻(1600年)
<The Second Booke of Songs or Ayres>
歌曲集第三巻(1603年)
<The Third Booke of Songs or Ayres>
巡礼の慰め(1612年)
<A Pilgrims Solace>
◎参考リンク
ジョン・ダウランド(1563-1626.02.20+)簡易作品表(made by K.Umezawa)
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