ウィリアム・バード William Byrd (1543〜1623)
イングランドの作曲家。
エリザベス時代に活躍した作曲家の中でも、特に代表的・指導的な人物。同時代人からも高く評価されており、例えば作曲家・音楽理論家のトーマス・モーリー Thomas Morley (1557〜1602) は著書 『簡潔にして平易な手引き Plaine and easie Introduction』(1597) をバードに献呈している。
作品にはカトリック宗教曲、英国国教会音楽、鍵盤曲、世俗音楽、コンソートなど様々なものがあり、中でも3、4、5声による3つのミサ曲やモテット《Ave verum corpus》などは名高く、今日でもよく演奏される。
★ 生涯 ★
【1543】 おそらくリンカンで生まれる。
(若年時代にトーマス・タリス Thomas Tallis [1505頃〜1585] の元で学んだことを示す証拠が残っている。)
【1563】 リンカン大聖堂のオルガ二ストに任命される。
【1570】 チャペル・ロイヤルのジェントルマンに宣誓就任する。
【1572】 タリスと共に、チャペル・ロイヤルのオルガ二ストに任命される
【1575】 タリスと共に、楽譜印刷および譜線紙販売の21年間にわたる専売特許権をエリザベス女王から与えられる。2人は曲集 <Cantiones sacrae> を出版して女王に献呈する。
【1585】 タリスが亡くなり、専売特許権が完全にバードの手にわたる。
【1592-93】 この間の冬に、ロンドン郊外の小さな町へと移る。その後、財産の所有に関するいくつかの訴訟や論争に巻き込まれる。
【1592-95】 有名な3つのミサ曲を出版。
【1605-07】 ミサで歌われる歌を集めた2冊の出版物を出す。
【1611】 最後の曲集 <Psalms, Songs and Sonets> を出版。
【1623】 エセックスで亡くなる。
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