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Lady Tramaine Hawkinsコミュの■トラメイン 来日特別インタビュー2007_Part2

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■トラメイン 来日特別インタビュー2007_Part1
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=26638962&comm_id=2859652
からの続きです。

ブラック・ゴスペル情報サイト:Global Gospel Communication
【トラメイン・ホーキンス 来日特別インタビュー2007】
http://page.freett.com/globalgospel/jpdiary/2007/Tram.int.html

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(C) インタビュー、翻訳、構成/古澤英明
無断転載不可
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−あなたは、クワイアの一員からスタートして、その後、クワイアーのリード・シンガーとして一世を風靡し、現在はソロ・アーティストとして確固たる地位を築き上げています。言わばゴスペル・シンガーとして全ての形を経験してきたと言えると思うのですが、クワイアの1メンバーとして歌う事と、クワイアを導く、リード・シンガーとして歌う事はどのように違うのでしょう?

 一番の違いはねぇ…。

 クワイアにいる時は、メンバーの中で声を溶け合わせる事が出来た。歌う事の責任の全てが私にあった訳ではなかったわ。

 私がエドウィン・ホーキンス・シンガーズに居た頃、彼等は私の声を大いに使ってくれたわ。エドウィン・ホーキンス・シンガーズのアルバムを聞いてもらえば、殆どの作品で私の声がわかると思うの。何故って、私の声はとてもユニークだと思われていたから。それでも、クワイアーの中では私への負担は大きかった訳じゃないわ。

 だけど、リード・シンガーとして、ソロイストとして前に出る時は、ちょっと違うわ。その時には、みんなの視点があなたに集中するの。そして、どのように導いてくれるのかを見守っているのよ。あなたは皆に興味を持ってもらう必要があるし、その為には多少のエンターテイメントの要素も必要だわ。

 それでも、私がずっとクワイアをリードしてきた経験から言えば、一番大切なのは、油注ぎがあること、聖められていることね。

 聖霊があなたを純化して聖めるのよ。

 ソロは注目の的になる。皆があなたを見て、歌の道先案内的な役割や、リーダーシップを期待するのよ。そして、その曲を自分なりに解釈して表現する必要があるの。

 クワイアーは歌詞を歌うだけであっても、ソロイストは実際にその曲が何を訴えたいかを忠実に理解し伝えないといけない。言わば、その歌の通訳者みたいな役割ね。

 自分のケースで言えば、私はその歌を自分のものとして、深く魂まで取り込んで、神様に祈って尋ねるの。「この曲は、この私と言う個人に対して何を語ろうとしているのですか?」と。

 神様から与えられる答えは時によって様々だけど、私は自分の経験した全ての試練や喜びを思い起こして、自分の人生がその曲に投影されている、と言えるようになるまで備えるの。

 それこそが、その歌のリーダー、真のソロイストがすべき事なのよ。

 人々はソロイストに単に歌詞を歌う事を求めていないのよ。まるで物語を語るようにその曲を理解し、自分なりの解釈をし表現する事を求められるの。

 そこまでして、やっと聴衆はその歌が何を訴えているのかを感じる事が出来るの。彼等はただ、「聞いてる」だけじゃないのよ。体全体で「感じる」のよ。そして魂のレベルで曲を受け止めるの。

 そして、彼等はこう言うのよ、「私にはこの曲の意味が判ったわ!」「私も同じ経験をした!」「私もこの歌を歌いたい!」とね。

 これらが真のソロイストが目指すべきものよ。

−さすがに説得力がありますね。ゴスペルを伝える末端の者として、私もあなたのメッセージを心に受け止めたいと思います。

−トラメイン、あなたは一時期、大手メジャーであるコロンビア・レコードとも契約していましたね。巷では、マヘリア・ジャクソン以来、40年振りのゴスペル・アーティストとしての契約と言う事でメディアにも取り上げられていました。結局、短命に終わりましたが、メジャーとの契約であなたが学んだことと言うのはありますか?

 レコード会社は時に大金をつぎ込む事もあるし、良いアイデアを出してくれる事もあるけど、でも彼等はアーティストではないわよね?

 私たちアーティストは、自分が何者であるか、何をやりたいのかを知っているわ。だから、レコード会社は最終的にアーティストのやりたい事を思い留まらせる事が出来ないし、強制的に方向を変えさせる事も出来ないわ。具体的には、よりコマーシャルに、といった要望が多いのだけど。

 コマーシャル的になったとしても、それはそれで構わないと思うの…アーティスト自身が自らの魂を作品に込められる限りは。そう、これが大事な事よね。

 コロンビア在籍時、レコード会社は私をコントロールしようとしたの。私の進みたくない方向へとね。そしてそのアルバム(『To A Higher Place』)の多くの作品は上手く行かなかったわ。売り上げと言うより、私の魂で判断した限りではね。

−現在所属するレコード会社、Zomba/Verityについては満足されてますか?

 そうね…正直に言えば満足していないわ。悪くはないんだけどね。

 最新アルバムが成功しているので彼等は私に居て欲しいと思うかもしれないけれど、私としてはそろそろ、自分のレーベルを立ち上げたいと考えている所なのよ(笑)。

−かつて、A&Mレコード時代には、「トラメイン・ホーキンス」ではなく、「トラメイン」として活動していた事もありましたね。これもレコード会社からの要請だったりしたんですか?

 違うわ。

 私は自分がファースト・ネームである「トラメイン」として知られていると感じていたの。

 「トラメイン」というのはユニークな名前でしょ?しょっちゅう、聞く名前では無いし、今では多くの人が「レディー・トラメイン」と呼んでくれている。そして、私はそれに満足してるわ。

 それに、当時、ソロ・アーティストとしての存在を確立するには、悪く無い考えだと思ったのよ。私はそれに関しては成功したと思うわ。でもまあ、周期と言うか、循環するというか…今は、「トラメイン・ホーキンス」である事が幸せなの。

 やはり「ホーキンス」の名前には愛着があるわ。今や世界に知られた名前だし。再婚した今でも、ステージ・ネームはホーキンスを名乗っているし、私もホーキンス・サウンドを継承してると思うわ。

 最新アルバムにしてもね、(プロデューサーを務めた)カート・カーもホーキンスの影響を大きく受けているし。ホーキンス・サウンドと言うのはそれほど卓越したものなのよ、ゴスペル界においては。

 ホーキンス以外に、ホーキンス・ファミリーは存在しない。彼等こそ、「The」ホーキンス・ファミリー、唯一無二の存在なのよ。決して壊れないレンガの塊みたいなものね。

−ご自分が憧れたアーティスト、影響を受けたアーティストを上げるとしたら、どなたでしょう?

 そうね、言うまでも無いかもしれないけれど、私が心から賞賛するのは、本当に偉大な「The Voice」、マヘリア・ジャクソンだわ。

 私が7歳の時、初めて彼女を生で見たの。母が私をオークランド・オーディトリウム・アリーナへ連れて行ってくれたのよ。

 そして、そこで見たもの、体験したものを私は決して忘れないわ。私は母に宣言したの。「ママ、いつか私は彼女みたいに歌えるようになるわ!」ってね。

 彼女の声の持つ豊かさ、完全な美しさ、そして内側から生まれる魂の声…あれ以上の歌声はどこにも存在しないわ。

 ゴスペル・ミュージックの持つ、根源的な意味を見事に表現する事が出来た、本当のゴスペル・サウンド、それがマヘリアだわ。私は今も彼女を愛してるわ。

−そう言う意味では、マヘリア・ジャクソンと同じコロンビアと契約出来たことは栄誉なことでもあったのですね?

 そうね、彼女との擬似デュエットである「I Found The Answer」も実現させた訳だしね。

 そして当時のコロンビアで、私は唯一のゴスペル・アーティストだった。彼等は私の歌のスタイルや印象から、私の中にマヘリアを見たのかもしれないわ。だから私にアプローチしてきたのかもね。

 そういった意味では彼等との仕事も良い経験だったわ。それに、コロンビアはそれまでの私では届く事のなかった聴衆に導いてくれた。今までゴスペルを聞いた事が無かった層までもね。

 ただ、さっきも言ったけど、レコード会社って、良い事もやってくれるけど、大抵の場合は間違っている事が多いのよ(笑)。

−今度は、今回の来日の経緯について教えて頂けますか?

 私が日本に来た理由のひとつは、毎年、エドウィン・ホーキンスのセミナーに来てくれた日本人クワイアの印象が本当に強く残っていたからね。

 私はMegと会って、そしてあなた達に会った。あなた達の賛美にあった真摯な姿勢であったり、献身的な姿であったり、ゴスペル・ミュージックへの愛であったり…そういったものに本当に心を動かされたの。

 そして今年のオークランドでのワークショップで私がヴォーカル・クラスを教えた際に、日本から来たメンバーが学ぶ事にとても熱心で、そういった事に飢えていると感じたのよ。

 日本からオークランドへ毎年来るのには経済的にも大きな犠牲が伴うわ。例え気持があっても、それほど多くの人が来れない事も知ってるわ。

 だからMegから誘いがあった時、私は日本へ来る事に決めたの。

 あなた達の目に映し出された、学ぶ事への意欲と、愛を感じたから、兎に角、私はそれを返したかった。

 正直に言って、経済的なことになってしまうけど、普段、私がアメリカ本国で使用している契約内容であったとしたら、来日できなかったわ。

 でも、今回はこんな経緯もあったから、より伝道的な意味で決断したの。日本からわざわざアメリカまで来たくれたメンバーが示してくれたゴスペルへの愛情への恩返しとして、また、40年以上歌っていながら、私に一度も接した事の無い人々に「レディー・トラメイン」のゴスペルを体験してもらう為に…。

 そしてゴスペルを通して、そのスピリットを日本の皆さんに注ぐ事が出来たら、と。でも、来日して判った事は、私も日本の皆さんによって注がれていた、ということ。つまり、互いにスピリットの交換をしている訳ね。

 それが全てだわ。

 私が与えれば与えるほど、みんなは私に返してくれた。この日本で、神様が私達に求めたフェローシップが実現しているのよ。私達は互いに愛の交換をしているの。これこそ、イエス・キリストにあっての真の交流だわ!

 だから、私は今までの日本でのコンサートも心から楽しめたわ。そういった経験全てを愛してる、と言っても良いほど。本当に素晴らしい経験をさせてもらっているの。

−少し、答え辛い事があるかもしれませんが…最新作ではやはりタイトル曲である「I Never Lost My Praise」が心を打ちました。どのように辛い事があっても賛美を諦めないという。どうでしょう、今までの人生を振り返って、あなたにとって最大の試練があったとしたら、それは何だったのでしょう?

 そうね(少し考え込む)。

 やっぱり、歌にあったように、私が経験したいくつかの大きな手術かしら(「I Never Lost My Praise」の間奏で証しているように、検査で腫瘍が発見され、悪性であれば癌と言われていた。最終的に手術して患部を開けてみて、癌で無かった事が判明した)。
 2度とステージに立てないかもしれないと思ったわ。私のミニストリーが試されている時だとも思ったわ。

 私は神を賛美する事を止めたことは無かったし、希望も心にあった。信仰も失っていなかった。

 でもあの時期、私は本当に自分が弱く思えて、本当に疲れ切っていると感じていたの。自分が今、どこに立っているのか、見失っている状態だった。

 それは私の心の旅とも言える状態だった。私の真の信仰が試され、またそれにすがる必要があった。私の心の内に宿る希望の灯火を絶やさず、神を信じて心から委ねる必要があったの。何故なら、その時には先が全く見えなかったから。

 私が信仰を強く持って、神と共に居れば、必ず主が私の肉体と魂に強さを与え癒して下さると信じ祈ったわ。主が失ったものを埋め合わせ、辿り着くべき所へ導いてくれると。そして、その通りになった。今、私はステージに立っている。

 でも、旅の途中は本当に辛かったの。

 だから、あの3年前に与えられた試練が、今までの私の経験の中では最も厳しいものだったわね。

−そうでしたか。正に、あなたの経験の全てが歌に託されているんですね。これこそ、生きた証ですね。


Part3へ続く
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=26799142&comm_id=2859652


(C) インタビュー、翻訳、構成/古澤英明
無断転載不可

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