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読書倶楽部コミュの第6回課題図書 「金閣寺」 2007.2

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「金閣寺」三島由紀夫/著 新潮文庫他
コンプレックス。挫折。美。23歳の男は、なぜ金閣を炎上させたか。  一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。
担当・電気 にんぢんさん

三島由紀夫って、りりしい顔ですね。
もてたのかな?

コメント(10)

三島は裕福な家に生まれ、学習院で初等科から高等科まで学んでいます。その後東京帝国大学に進み、卒業後は一時大蔵省の事務官になりますが、作家活動に専念するためまもなく辞職、その後は皆様ご存知のとおりです。

あの三島の最期は当時の私にとって子供心にもショッキングでした。あれを覚えているというだけでトシが知れるというものですが。

久しぶりに実家から三島由紀夫全集を取ってきて読み始めました。読み終わったらまた感想書かせてもらいますね。
>おけっとさん
私も覚えてますよ。三島事件、その当時は子供だったので彼の作品も読んだ事がなく「盾の会」も「檄文」も??でしたが、(今もよく解りませんが)すごく印象に残っています。

それから数年後、三島由紀夫の文学にはまって色々読みました。「金閣寺」はもちろん「仮面の告白」「近代能楽集」「午後の曳航」などがおもしろかったと覚えています。
映画「春の雪」が公開された時、「豊饒の海」四部作を途中で止めていたのを思い出して読んでいたのですが・・まだ第一部「春の雪」しか読んでいません(笑)
「仮面の告白」が半自叙伝であるといわれてますが、彼の生い立ちをみると「春の雪」の松枝清顕も自身がモデルかと思われました。
>三島は祖母・夏子と中等科に入学するまで同居し、幼少期は、夏子の影響下におかれていた。生来病弱な彼を夏子は両親から引き離し、貴族趣味をふくむ過保護な教育を行った。男の子らしい遊びはさせず、女言葉を使った。

ボディビルを始めるなど「肉体改造」をおこなったのもその反動だったんじゃないかなぁ。そして163?と小柄で色白あった自分にコンプレックスを感じていたのではないかと思います。「美」を追求している彼には・・

すいません。好きな作家だったので長々と書いてしまいましたm(_ _)m
今から「金閣寺」読みます。
何日もかかってようやく一昨日読み終わりました。
でも感想を書くのに尻込みしています。なんて書いていいのか難しくって…。小学生の感想文みたいになったらごめんなさい。

主人公には最後まで感情移入できませんでした。彼には少年の頃から悪意があると感じられるからです。貧しいとか吃音があるとか、生まれながらのハンディは確かにあるでしょう。でも、宗教家を父に持って生まれ、心を養う機会はいくらでもあったはず。

僧として鹿苑寺に入った後も、彼には修行を積んで心を磨いたというところが感じられません。さらに言うならば師匠である老師も人間として尊敬できない。宗教家だから立派でなければ、などというつもりは毛頭ありませんが、あまりにも荒涼とした内実に、心の冷える思いがしました。

明るさの象徴のようだった鶴川さえ事故死してしまい、それも実は心に闇を抱えての自殺だったなんて。あ、まだそこまで読んでない方、ごめんなさい。

とにかく、彼を取り巻くものの全てが醜く、美の極みであるはずの金閣までがなんだかおぞましいものに思えたりして。

この小説を読む前に三島の短編をいくつか読んだり、三島由紀夫という作家自身について調べたりしましたが、知れば知るほど不可解な人だという印象を強くしました。特に最期の自衛隊員に向けての演説など、やはり私には理解不能です。

でも読んでよかった。電気にんぢんさん、いい課題を選んでくださってありがとうございました。久しぶりにいっぱい考えました。
けっこう読むのに時間がかかりました。
・・・3月も10日だ・・・

よくここまでひねくれることができるなぁ、と驚きます。
こんなに暗く育つなんて、天晴れだ。
コンプレックスをここまで成長させるか。
青く、自立せず、余裕がなく。
なんにもできない、その自己を省みるなんて思いつきしらしない。
頭でっかち、というほど利口でもなく、そのくせ易しいことを難しい言葉を連ねて表現したり。固執したり。
どもり、とは別の要素がとことん気持ち悪い。

しかし、溝口の屈折や狂気は、全く理解できないわけではなかった。
そこらへんが、やっぱ、三島のすごいとこなんだろうな。

電気にんぢんさんは「金閣を燃やさなければならぬ」が強烈だった、っておっしゃってますね。
私はというと、残念ながら逆に響いてしまいました。
逆に、陳腐に感じてしまった。
用意されきったシチュエーションの中でのひらめきってあたりが、作りもののように感じられました。
ずっと心のおくにあったものを引きずり出すためにでかけ、ひらめいた気になって帰ってきた、そういうふうに読んでしまったから、なにを今更みたいな想いがしました。

金閣を燃やす直前、脱力してしまうあたりがものすごくリアルでした。
そこが、なんか、どきどきした。

この本を読んでいると、なんだか金閣がものすごく美しいもののように思えてきました(笑)
溝口の心の目をとおして見る金閣は、本当魅惑的です。
私自身はあんまり好きじゃないけど。

国語が好きだったわりに、文学が苦手だから、三島という人がどんな人だったのか、「金閣寺」がどんな位置にあるのかしらないままです(おはずかしい)。
三重に住んでいるので、「潮騒」を読んで神島に行ったことがあるくらいです。
三島さん、役者もしたことあるの?
今度、3月末くらいにWOWWOWで三島主演の映画がやるんでしたっけ?
男前だからそんな仕事もしてたのですね。
大根だろうか?ぐふふ できれば観てみようかと思っています。
やっと読めました。。。 私には主人公が異星人のようでした。でも、金閣寺を燃やした途端、普通の人に戻りましたね。正に憑き物が落ちたという感じ。どのページも読むのがしんどい作品でした。
電気にんぢんさん>
そうですね、とことん駄目で、マッチしているんですよね。
同感です。

実際の事件にはまた別のドラマがあったんですよね。
そっちも気になりますね。


まるちゃんさん>
私には「生きよう」と思いタバコをふかせる精神は理解できませんでした。
切腹する方が、まだわかる気がして。
なるほど、憑き物が落ちたのか。
三島が実際の事件を枉げて描いた理由が、そこにあるんですね、きっと。
ちょっと前にようやく読み終りました。
コメントに時間がかかったのは、難しい書き方で読むのに必死で感想まで考えられなかった…って感じです。
今まで何をするにも金閣寺が頭をもたげていた少年にとって、『燃やす』という行為だけが彼を解放する唯一の手段だったのでしょう。
ただ、彼にとっての金閣は邪魔なものではなく、後盾を失った少年を守ってくれる大きな存在だったと感じました。

自分の好みの小説しか読まなくなっていたので、このコミュニティはいろんな分野の本が読めて楽しみですが、今回の課題は本当に難しかったです(+_+)
色々脱線しまくりで、やっと感想を書くに
至りました・・・。

本に入り込めたり込めなかったりと読み方に波が
ありましたが、
所々気持ちが自分と交差するところもあり
中々難しい物でした。

自身の考え方を軸としてみると、
周りからは歪んで見える自分の個体が、
逆に自分では無く周りが歪んで居るのだと思う事は
誰にしも思うところはあるかと思う。

それでも途中までは普通に感じ取れていた
彼の感情が途中からはまったく感じ取ることが出来なくなり
どんどん離れてしまった。

「金閣寺」とは・・・。

最近純文学という類の物から足が離れつつあった自分。
文字を追うのに必死になりすぎて、
飲み込むのに時間がかかってしまう。

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