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武蔵野コラボ組コミュの2006年版俳句一覧

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かぼす(Cavo)作
1そぞろ往く人なほ絶えず春の暮れ
2春の暮ホームに残る影まばら
3春の暮れ 染まる横顔酒の宴
4うたた寝のうなじにホクロ 春の風
5春の雨 人も樹もみな滲ませる 
6テエブルに置かれた一葉 春待つ日
7渋滞を横目に過ぎて 春香る  
8春の香に目を伏せてみる 午後三時
9春風に 泣き顔天使乗っていく
10車窓から射し込む光春まぢか
11紅梅や 祈り小さき石地蔵
12菜の花や 出会いの縁(えにし)風ぞ吹く
13寡黙なり 花の舞う日の地蔵門
14春の街 人の力に 日々動く
15海に向くガラスの瞳 風光る
16風光る 小舟の上の初デート
17雨の日の若草香る曲がり角
18若草でつくった仕掛け 膝の傷
19若草に降り注ぐ雨 片思い
20道草の昨夜はどこかへ 朧月
21朧月 微風は川を渡り行く
22宿酔いの身とは裏腹 風光る
23お台場に子らの声聞く 磯菜摘 
24指先の届かぬ思慕や 月朧
25円卓に集いて優し 朧月
26待つ人の香り仄かな 花かがり
27朝靄(もや)の木立に消えた 朧月
28ペダル踏み流れ去る色 風光る
29磯菜摘 腰高くして今どきの子
30朧月 めぐる杯句会の夜  
31花かがり見上げて今宵宴の果て
32夏めく日猫悠々と道渡る
33この道の先にあるかな鯉のぼり
34花桐や池に浮き積もる過去の罠
35花卯木(うつぎ)映して池の水潔し
36道の果て夏空青く靴白く
37雨の中まわり道して牡丹かな
38道草や新樹の下の雨宿り
39ひなげしや 道を挟んで立ち話
40朝まだき 泰山木の眠る道
41池端に市の立つ日や若楓(かえで)
42池に落つめまいの紋様山帽子
43花桐や冷たい雨の落ちる池
44雨上がり若葉溢れて道狭し
45母の日や真っ直ぐ続くケヤキ道
46梅雨入や にわか侍青く燃え
47瓜の花その陰に咲く恋心
48梅雨曇り えいやっとばかり模様替え
49梅雨しとど頁をめくる音も濡れ
50夕立に目醒めて想う夢の先
51夕立に背中押されて急展開
52真夜中のサングラスという小心
53浴衣着て足おぼつかず初デート
54トマト飛ぶ異国の地より便りあり  
55父の目がトマト欲しがる里帰り
56ダリア咲く白き道往く影二つ
57髪に挿すダリアは赤く闇照らす 
58友と行く朝体操の夏休み
59摘みとりし朝顔のあを指の先
60日射病と気づかずにをり爪を切る
61非常ベル鳴り続く午後日射病
62鳴り止んだあとの静けさ日射病
63朝顔のプリントスカート 急な坂
64日射病 人の波間に倒れけり
65盂蘭盆や 左党の宴(うたげ)都会の夜
66燃え尽きる赤いカンナや 雲流る
67西瓜餓鬼とび散る汁のおぞましき
68盂蘭盆の只中や 筆を持つ
69空広くスイカ畑の重力
70断ち切れば赤い笑いのスイカかな
71路地裏のカンナきりりと葉を伸ばす
72朝晩の虫の音(ね)楽し独り酒
73秋草を踏みしめ風のなき夜かな
74地虫鳴く散歩帰りの立ち話
75柿かじる顎の強さや 雨の音
76薄紅葉風の合間に笑い声
77神の降る池に広がる薄紅葉
78渋柿の朱に染まり往く弓の池
79薄紅葉 池のほとりのワルツかな
80わかれ道 桜もみじの滲む夕
81そぞろ寒あ・うんの呼吸(いき)で縄のれん
83うっすらと色づくもみじの予感かな
84幕引きやビルを飲み込む盆の月
85ほろ酔いの腹にも届く花火かな
86ぱんといって想いを飛ばす鳳仙花
87手の中の線香花火よ小惑星
88足元の淡き秘め事ほうせんか
89あでやかな芙蓉のごときうなじかな
90世の中に私も入れてと芙蓉咲く
91見守られているようなの盆の月
92湯あがりや 静かな庭に盆の月
93卒塔婆にかかる月見て兎跳ね
94あの辺に出ているはずさ宿の月
95草雲雀(くさひばり)飛ぶ帰り道 告白す
96淡き影 夜の野に立ち尾花散る
97藤袴(ふじばかま)盛り過ぎなを 匂い立つ
98吹く風になびく千草や 居候
99秋の夜の話は尽きずジャズ流る
100自らの影を踏み往くそぞろ寒
101柿の実の夕陽に熟れるシルエット
102柿喰へば肝(かん)にいいよと母の声
103そぞろ寒日々のニュースに心涸れ
104枯葉踏む音に混じりて友の声
105大根の透けて豊かな独り宴
106青空に枯葉集めて友来る
107空晴れて大根の肌輝けり
108風凪いで枯葉の残り目で数え
109ダイコンのずしりと存在を降ろす
110時雨るるや銀紙ほどけチョコ香る
111あちこちの慌ただしき声時雨かな
112凍て星や カリンとひとつ地にはじけ
113熱燗の飲むほど緩むシャツの襟
114手袋の片方ばかりコレクション
115冬枯れの街を潤す午後の雨
116冬枯れて母の背中のまるくなり
117熱燗に五臓六腑の生き返る
118凍て星や背筋伸ばして願い掛け
119熱燗にしてみるかなと一人ごつ
120オリオンの四角の中に泳ぐ夢
121モノクロの冬枯れの街照らす青
122寄り添いて手袋同士つないだ夜
123息白く猫らの会話宙に浮く
124窓開けておはようの声息白し
125牡蠣の身の象牙に光る鍋の中
126大ぶりの牡蠣喰う好運(ラッキー)友の家
127父老いて冬の雲低く漂う
128人形の瞳の虚ろ冬の雲
129休日や炬燵に当たり一人酒
130そこに在る炬燵と老婆の印象
131炬燵に入り気配消す猫と触れ
132似て非なる炬燵と達磨の憂鬱



則(nonnon)作
1でもどりが 雛壇飾り 春を待つ
2韮の芽が 顔を出したよ 春近し
3祖母思い 春草あたり 彼岸かな
4サンザシの 甘酸っぱいかな 春の恋
5春風が 私の顔を 赤くする
6春雨や 人波のまれ 暮れてゆく
7花と散る 夢うしないて 散る心
8福寿草 今年はここで いいかしら
9春衣 つまみ心と ダイエット
10ぴゅーぴゅーと 吹いてはみたり 冴え返る
11ふらふらと 寄り道したく 春の暮れ
12二世にかけ 契りも解けて 別れ霜
13雛かざり 夢見たり心 子にたくす
14太陽に めまい感じる 春の空
15紅梅の 色見て紅を 引いてみる
16春動く お茶をすすりて 思いけり
17春茜 光をあびて 照れる川
18芋焼ける 香りたまらぬ 交差点
19春雨が 池に模様を 画きけり
20目合ひの 恥らう頬に 風光る
21若草や 紺のスーツまだ 着慣れざり
22散る花に 心うばわれ 風光る
23初恋の 若草もゆる 恋心
24雨の日の 光る若草 道の辺に
25あなた〜と 若草妻の 声こだま
26春光る 洗濯物も ワルツする
27道野辺に そそぐ花びら 風光る
28花かがり 川に映るよ そぞろ神
29行き帰り 違う顔見せ 朧月
30まほろばの 物心もち 磯遊び
31電車の窓 すらいどしょー 風光る
32姉妹で 砂のお城で 磯遊び
33闇の中 目合ひの側 花雪洞
34握り飯 見守る母の 磯遊び
35老いてなほ 未知なる味あり 朧月
36風呂上り 風にあたりて 朧月
37老いてなお もゆる若草 心あり
38花かがり ともりて夜の 顔になり
39夏めきて花のにぎわう遊歩道
40外灯にピンク映えるや 春の宵
41ふらふらと行き場探して 春の暮れ
42春の汗 ランニングする 道はるか
43袖ふれる 酔う艶姿(あですがた)目にやける
44風そよぐ 池に泳ぐや 鯉のぼり
45我が道に 種蒔きしたが まだかしら
46汗ばむよ 坂道きつし 春の雨
47素袷で そよぐ風きり 散歩道
48帰り道 草笛吹きて 土手歩く
49松蝉や 池耀いて 声響く
50逢坂の 道に迷えど 蝉丸忌
51菖蒲髪 気にせず歩く 地元道
52池の中 バンの親子や 低く鳴く
53駒鳥や 首振り鳴くよ 池周り
54通し鴨 母へつづけと 散歩道
55葉桜や 池の周りに 人憩う
56池周り 葉桜茂り 人憩う
57木漏れ日や 葉桜茂り 道やさし
58瓜の花 終わりし頃が 食べごろか
59久方の 降るならふれや 梅雨曇
60雨音が 夜陰に響く 男梅雨
61ムシムシと アジアの空気 瓜の花
62絶えがたし 梅雨の通勤 独り言つ
63梅雨じめり 少なき賞与 たゆみなし
64しとしとと 優しく沁みる 梅雨の宵
65夕立や濡れたるままのワンピース  
66いつしかに夕立晴れの西の空
67窓に肘ねじりはちまきサングラス  
68サングラス鼻の高さがさびしけり
69夜空咲く浴衣姿にときめきて  
70古浴衣おしめになりて竿およぐ 
71赤茄子や陽に染められて熟れたかな  
72トマト食べ夜のベランダ風さはる  
73もぎたてのトマト冷やして宵を待つ
74富士山でご来光みる夏休み  
75水門で水あそびする夏休み 
76じりじりと 気が遠くなる日射病
77線路ぎわ ひっそりと咲く ダリアかな  
78朝顔の つるに巻かれた 勝手口
79あさぼらけ 朝の挨拶 あさがおに
80浴衣着て 寄席にむかうや 粋な暮れ
81野外フェス 燃え尽きすぎて 日射病
82交差点 空見上げるや 日射病
83交差点 瞼ふるわせ 日射病
84心の空 朝顔の紺 回帰する
85田園に 豆朝顔や 凛と咲く
86露払い 白い群集 野朝顔
87朝顔の白き縁より落ちる涙
88思い出のおはぎ作りて盂蘭盆会
89縁側で並んで食べる西瓜かな
90盂蘭盆会 精霊馬で お見送り
91盂蘭盆会 里に帰って 農作業
92子供らの 笑顔可愛や 西瓜割り
93線路際 燃えるカンナに 立ち止まる
94老いぬれば カンナと背丈 おなじなり
95線路ぎわ触れずに爆ぜる鳳仙花 
96ドンとくる繋ぐ手強く大花火 
97ベランダで線香花火懐かしむ 
98路地裏にひっそりと咲く鳳仙花
99さやに咲く美人薄命花芙蓉
100境内にしとやかに咲く木芙蓉
101廃線の駅舎ながめて盆の月
102見送りて踵返すや盆の月
103そぞろ神 静かな庭に盆の月
104吹く風になびく千草や寂しけり
105都会の地スズメつどいて秋の草
106自販機の陰から鳴くや秋の虫
107月明かり草木に光るひと雫
108ハイドパーク人あつまりて虫競う
109風そよぐ街路樹つづく虫の声
110風呂上り夜空仰ぎて けふの月
111吹く風になびく千草や くれの空
112ふらふらとはしご酒する夜長月
113盆の月夜にウサギ宿し 菩薩心
114窓の外聞こえてくるや虫の声
115月あかり行き先照らす森の道
116夜夜仰ぎあと少しかな弓張り月
117川沿いや風に誘われ秋の草
118弓の池小鳥の声に初紅葉
119出窓から雨音ききて柿をむく
120薄紅葉霧につつまれ手を握る
121山野辺に風送り来る初紅葉
122恋ふおもい色となりゆく初紅葉  
123庭先の柿色づきて鳥の声  
124雨上がり夜風あたりてうそ寒し
125そぞろ寒目覚まし止めてモグラかな
126里帰り夜中のトイレそぞろ寒
127枯葉散る葉に心のせ踊りたる
128しぐるるや片寄せあるく酔いの道
129大根を洗うおばあのなつかしさ
130今落ちし枯葉とあそぶ風の音
131いまひとりホームから見る初時雨
132手袋を編む手とまりてながめやる
133肘をつき熱燗くらいあける夜
134熱燗をグビリとはこび白い息
135冬枯れの見上げた空に過ぎし日を
136冬枯れの山道登りてならす鐘
137冬枯れの海辺に浮かぶ日の光
138田舎から届いた品で熱燗を
139渡された手袋そっとポケットに



待人作
1煩忙期 春ごたつにて 爪を揉む
2怱怱と 夢中で憩う 春の山
3スルスルと 蔓よ伸びろと 糸瓜蒔く
4筆跡に 滲む人柄 春の水
5風光る中 舞うようにふらりふら
6老いて尚 トキメキ若草物語
7雨の日に 揺れる若草のココロ達
8ぼちぼちと酔いもまわりし 春の暮
9春の暮 ココから始まる地蔵門
10待ちかねた連休初日の 春の暮
11うなじから 着物履き物シクラメン
12親も子で子も親なるや 磯菜摘み
13朧月 見上げてみたら半月や
14そこココに風光る街 路地までも
15対岸の揺れる想いの花篝
16道の途中草笛鳴らし呼ぶ天使
17白と紅道路沿いには花水木
18武蔵野の小さき池に降りた夏
19古茶すする池のほとりの眩い陽
20池と森 川を渡って 鯉のぼり
21あおばふるくらきみちもさつきかな
22歩く道 蕗(フキ)は真っ直ぐかなたの香
23画面越し池に映った袋角 
24武蔵野の池の周りの人と夏
25池を掘る カーネーションが咲いていた
26発明の母の日CD道すがら
27忽然と夏めく香り池の端
28縁側で爪切る庭に瓜の花
29梅雨に入りジックリ観戦W杯 
30各国で切り替えプレス梅雨の陣
31裏畑 瓜の花にもそよぐ風
32梅雨時の部屋の片付け拭き掃除
33机には胡瓜の花を飾ろうか
34束の間の梅雨の狭間に乾く道
35夕立が悲しみを連れやって来る
36つくるなら遠近度付サングラス
37サングラス外す素顔に別の味
38浴衣着て標準思う我が身哉(かな) 
39朝の帯一本で背負う旅浴衣 
40うたかたの宴(うたげ)の仕上げ夜トマト
41ヘタねじり丸ごとかじる朝トマト
42原産地ダリアは中央分離帯
43ダリアとて様々に咲く地上の図
44大人なら自分で作ろう夏休み 
45朝顔の観察逃す朝寝坊
46庭仕事夢中のあまり日射病
47照り返しの威力が殖え日射病
48ベランダで涼しげにそよぐ朝顔
49日射病木影から見た運動場
50またひとつ咲く朝顔の迎える日
51日射病までも焼き尽した悪夢  
52微か鳴るラッパ朝顔飛び起きた
53東西を問わずわけても盂蘭盆会
54大振りの葉も鮮やかにハナカンナ
55固唾のみミシリ音立て割る西瓜
56盂蘭盆会まばらなる人募る日と
57群生の深紅で生き返るカンナ
58中庭のタライで泳いでる西瓜
59盂蘭盆会この世とあの世のミニライブ
60汗だくで西瓜ぶらさげ漕ぐペダ
61連峰の中腹あたりで鳴く虫よ
62天上の月お見通し地上の図
63秋草に囲まれ暫し横恋慕
64届くのかどうか大地と鳴く虫に
65道惑い月よ照らせよ新たなる
66秋草に埋もれたままで夢を見た
67虫しぐれ共に奏でる理想の譜
68一休みする雨月の夜雲隠れ
69彩りを運ぶが如く秋の草
70一度にと月は笑って下りて来る
71携帯のデンパが途切れそぞろ寒
72肌寒にホットなライブ良い余韻
73初紅葉空想でゆくピクニック
74遠方のたわわなる柿弓の池
75やや寒の晴天仰ぎにぎり飯
76やや寒の鍋を火にかけあとは待つ
77恋をした愛になるのか初紅葉
78漆黒の空で輝く盆の月
79熱風で揺れる芙蓉に島の夢
80盆の月照らす夜道に迷い込む
81寂寥の音風に舞う遠花火
82道の途にドライクールな枯れ芙蓉
83ドンと鳴る仕掛花火が二度三度
84戯れに爪で弾いた鳳仙花
85ためらいの 静かな庭に盆の月
86天上の月に群雲(むらくも)鼻に風
87分け入れば四方八方虫の声
88高台に風ひんやりと秋の草
89眠れぬ夜BGMに虫合わせ
90旅の夜 月影さやか渡る路
91未知の地の秋草カサリ息を呑む
92吹く風になびく千草や 宵の口
93長き夜に思い出したる我がクラス
94永遠の入口飾る初紅葉
95夜寒には灯りをともし火もともし
96飲み過ぎの頭を抱え柿かじる
97そぞろ寒一枚羽織り続きの句
98ふと気づく桜紅葉のやるせなさ
99白昼の空腹満たす柿ひとつ
100そぞろ寒君に会ったら飛んでゆく
101落ち込んだそぞろ寒にも鍋がある
102ふにゃふにゃの大根煮たらまた美味し
103澄みわたる空にオリオン散歩道
104熱燗に触れた手そっと元の位置
105冬枯れに分け入りピシリ音目覚め
106天空の凍て星が又降りて来る
107冬枯れに詩歌いたい唄詠う
108頭上にはフト貼り付いた冬の雲
109冬の雲その有様ずうっと観た
110約束の時が来たよっ息白し
111息白し表に出たら一歩二歩
112アイラブ湯煮ても揚げても生も牡蠣
113取り皿と目の前の牡蠣さて幾つ
114フトン干しヤグラ炬燵を組み立てる
115昨日もだ今日も炬燵で寝てしまお
116テレビのせいコタツがあっても一方向



酔仙作
1酔いつぶれ朝顔とともに目を開く
2涼しげな柄でもかかるか日射病
3汗かいて塔婆をもらった盂蘭盆会
4種飛ばし競って食べた西瓜かな
5カンナの葉食べたらきっと熱かろう
6素人が削ったようなカンナの葉
7井戸を汲み冷やした西瓜の冷たさよ
8井戸を汲み冷やした西瓜のなつかしさ
9亡き父と浮かべて飲んだ盆の月
10見上げればはっとさせらる虫の声
11ものおもいやせていくのかよよのつき
12照らされて秋の草陰ないている
13うそ寒に一杯飲んでよい深し
14初紅葉肴に呑むごと暮れてゆく
15あざやかにさいて染めたり鳳仙花 
16赤みさす芙蓉よ何を思うのか 
17杯に浮べて心も盆の月 
18くたびれて車窓の花火みごとなり
19花火咲きあとからついてどんの音
20あだに咲きはじけてとんだ鳳仙花
21面影を見つけて赤らむ酔芙蓉
22盆の月残り少ない夏休み
23夜ふけて 静かな庭に盆の月 
24秋の草むすびし雫(しずく)鈴となり
25さえざえと秋をいそがす月のかげ
26秋草も ながめせしまに つゆときえ
27生きるのに必死な虫がないている
28轟(とどろき)に負けてなるかと虫の声
29十五の夜ひかりとどかず迷う道
30吹く風になびく千草や 雲のかげ
31あのころに初めて知ったながき夜
32かきの木の小さなランタン火をともす
33西の空燃えているのにやや寒し
34ほっぺたは赤城おろしのうす紅葉
35よい寒によいをさましてもう一杯
36夕焼けに染まりつやつやかきのほお
37うす紅葉もに散らす山の風
38ここにきてさやかになったそぞろ寒
39きがつけばにじむみたいなそぞろ寒
40マイルスのさびた音色は枯葉色
41大根ははなしにならなぬスーーパーじゃ
42手袋を逆さに言わせ楽しめた
43熱燗で飲めば人肌恋しかり
44冬枯れのカラカラののどガラガラと
45手袋をはずしてそっと握りしめ
46凍て星がちくちく刺すよな帰り道
47冬枯れにじっと待ってる実もあるさ


カミイ作
1山吹のひっそりと咲く裏道に
2花ひらき小さな花は人の下
3うんざりだ花の数より人の数
4ヤンキーもこうして花を愛でたかな
5春暑くひらひらと舞う井の頭
6寒空の 枯歩道に 咲く花よ
7春の香が 心の憂さを 解き放つ
8つまみには 菜花のひたし くださいな
9はるうらら 街行く人は 黒づくめ
10春一番 一足先に スギ花粉
11春が来る そういながら 冬になる
12日本人 春なんだから 浮かれよう
13水仙が 顔を出したよ アスファルト
14藪椿 小鳥さえずり 風そよぐ
15飲みたいな 句会と称して 朝日浴び
16夕立に重くなりけり敷布団  
17突然の雨に降られて風呂上り  
18トマトはね冷やして食うとうまいよね
19夕立あと湯煙慕情世田谷区
20麦酒から 始まりました 夏の夜
21一日の 仕事を終えた 朝顔よ
22明日また くるくるひらく 朝の顔
23蝉の声 木陰の涼しさ 忘れさす・・・
24人も木も ぐったりするよ 日射病
25風涼し どこに行ったか 日射病
26ひやざけに 旅先の味 思い出す
27枯葉舞う一人気取るよ映画スター
28かさかさと枯葉の足音寄って来る
29アツアツの大根の湯気酒うまし
30大根と娘の足は同じだな
31大根に捨てるとこなどありゃしない
32澄む空に凍りつきたる冬の星
33命はね生まれ変わるよ冬の星
34冬枯れて一人湯の中思い出す


koike1970作
1若草を 卓に飾ると 思はざらむ
2花篝気取って灯す チェリー一本
3白シャツと新靴照らして 朧月
4朧月 女集ひぬる 男抜き
5花篝 新た気合 鰆買ひ
6ペダル止め宵の蟇にぞ道譲る
7吹かぬ風 影法師濃く 日射病
8ねじ開けるつぼみの朝顔色知りたく
9時経ても麦僊の朝顔色変はらず
10春の暮 風が吹いて花びら回転
11霞む陽の匂ひ感ずる 春の暮
12ラップでチン呉羽化学の 春の暮
13くれるのい?そのクラコット 春の暮
14四月バカ下手な冗談 春の暮
15春の暮 薄着にしみる寒さかな
16菜の花色の電車往来 春の暮
17言ひ訳は花びら一枚 うなじ触る
18花見酒 和装淑女で酔ひ二倍
19帯固し 花見ビールで目一杯
20池に浮く小波で知れり五月雨を


みかん作
1桜降り みるみる満ちる 星のゆめ
2嵐見た若さにしみる庭の虫
3遠き夢整理だんすにしまう月
4永遠の絆はある秋の草
5待ってると言われて永き年と月
6やさし月あかるく照らし映える凪
7おとが鳴り散る光ゆめ咲く花火
8虫が鳴き静かな庭に盆の月
9鳳仙花おばあちゃんちにあったかな
10名は聞けどまだ見ぬ想う花芙蓉
11盆の月さやかに歌を習い初め
12心どめ 静かな庭に盆の月
13牡蠣を持ち人情街から友来たり
14待つ人を誘っているよ鍋の牡蠣
15鍋の身を求めて歩く息白し
16息白し子の頃の頬思い出す
17暖かな笑みを絶やさぬ冬の雲
18光る冷冬の雲間に見えかくれ
19良き日々を眺めるその日炬燵好き
20炬燵には愛情こめてみかん乗せ
21炬燵がねいいからはいれというかのよう
22もう出ようと思ったときに炬燵がね


たなっちょ作
1春散りて心新たに芽生えぞよ
2春の香を 乗せてたたずむ 古都の道
3朝方に 夏の香(か)のする 梅雨雫(しずく)
4梅雨の美は 悲しき心を 洗うなり
5夏の陽が射して経(た)ちたる浴衣香や 
6朝顔に 一滴きらりと 梅雨雫
7朝顔の 艶に香りし 女(ひと)の 肌
8秋の音を枯葉で奏でる竹ボウキ
9秋も更け心に積もる枯葉かな
10枯葉舞い心に染み入る秋の色
11手袋の指先余るちいさな手
12手袋を外して繋ぐ冬の道

キウイ作
1冬の雲見上げることもなかりけり
2冬の雲張った氷に映ってる
3味わいも牡蠣の字ほどの複雑さ
4牡蠣食えど鐘は鳴らないカキ違い
5散歩道犬も私も息白し
6炬燵から猫がのぼせておおあくび
7気がつけば必ずねている炬燵かな
8炬燵には最低限のエチケット
9誰の足炬燵の中のエチケット


フラロン作
1春の暮れ 一人佇み夢をみる
2春の暮 そよ風吹いて舞う葉かな
3風光る 香る春の芽 ほらそこに


はりぃ作
1手を繋ぎ頭上向く七夕まつり
2生ビールいつもの席で泡の跡
3膝枕風鈴の音昼寝かな
4枕元子守唄かな虫の声
5抱き合って永久の誓いを月明かり
6江戸川で頬に風受け秋の草
7雨降って虫の合唱佳(よ)か響き
8初紅葉一杯呑んで頬染まり
9山小屋薪を焚く
10山歩き絶景眺め柿かじり
11手袋にあの娘の思ひ今昔
12熱燗に耳たぶ掴む差向い
13冬枯れて散歩腕組む暖かさ


バトンの酔いどれ作
1関廟亭飛んで火に入る秋の虫
2名月が三つに見えたらコケていた(酔い過ぎ)
3秋の草 小四郎様は今何処(いずこ)
4虫追て滑って転んだ象の糞
5立ち小便 突如に頭上に月と雲
6南洋で探せど見えず秋の草


ともこ作
1日記から三年前の初紅葉  
2柿食べる義父のちょっぴり酔った顔 
3雨上がり桜紅葉の香りして
4送れたばあちゃんの柿朝食に
5肌寒むにコンビにおでん売り切れる
6Macさんフリーズしたね夜寒かな
7細い月並んで居るのにそぞろ寒
8大根をほっこり煮(た)きたる白い朝
9大根の薄片(うすひら)光る朝の月
10美園にて時雨にススキうなだれる
11止んでなお時雨をやどすススキかな
12応援の声に時雨も熱くなる
13時雨など はじき返すぞ赤合羽
14夕時雨芝生の匂い風立つや
15枯葉踏み勝ち星かみしめ帰り道
16時雨去り勝利の美酒のうまきかな

コメント(16)

すんごい量だっ!
え〜 ただただ書き散らしていた あっしにとっても、
こんな有り難いコトは、ござんせん。

  師匠っ、毎度スマね〜っす♪
100もあると、自分のよく使う言葉、傾向なんてのもわかって面白いですよね。
将来的には、一人30句くらいずつベストを選んで句集にしたいと思います。
ほかの皆さんも、投句よろしく〜♪

あ、11月も空想句会やる?
一日一句ってやったら、1年で365句ですもんね。
空想俳句は、投句よりも、おしゃべりのほうが多いから(笑)、
それでもよくこれだけ溜まったなと思いますね〜。
す・すごいですね〜。
CAVOさんよくまとめましたね!
私もそろそろ復活しようかしら・・
そうそう、カミイさんの句も意外と増えてるんですよね。
コツコツ、ってのが大事ですね。
11月の空想句会も始まりましたので、是非、投句よろしく〜。
昼に気付いてから、仕事の合間に読み始めていて
まだ終わりません。
読みながら立ち止まっちゃうんですよね。

歳時記なるものを角川文庫のバージョンですが購入いたしました。
だいぶ、面白くなってきております。
精進しますので、今後ともよろしくお願いいたします。
空想句会の「大根」の題でいま考え中です。
できたら書き込みます。よろしゅう。
すごい!
三桁を超えている。
そのお三方に、ただただ敬服いたします。
また、それをまとめてくださったcavoさんに、敬服と感謝です。

まだ読んでないけれど、これからじっくり楽しませていただきます。
凄い!ですねお疲れ様です。
読み返してみます。
11月の分も加えました。
そのうち個人個人にしないと大変なことになりますね。
とりあえず、年内はこのままいきます。
マイミクにマーガレットさんという女性がいるんですが、
最近、高円寺の「アン」って店で
コラボ組の人とそーぐーしたと言っておりました。
私も何度か行ったことがある店ですが、
彼女ってば、酔ってて名前を覚えてないと。
ともこさんあたりかなぁ。


nonnonさん
最近いかがですか。
今度、みかんさんのうちのほうで、
プチ句会なんぞをやろうかなとも考えておりますが。
寒くなってきたから、お身体お大事にね。
コラボ組の中で作った句から
今、10句だけ選びました。
あと少し増やせそうだけど、
まだまだ30句には程遠いな〜。

12月も空想句会やりますぞ〜。
よろしくね。
コラボ組の句会、たしか2月から始まってると思いますが、
あれ?3月だったかな。
ともかく、コラボ組一年間の句集をつくってみようかなと思っております。
『四季 武蔵野コラボ組』なんての、どうかな。
こんばんはー。ご無沙汰してます。
もう、一ヶ月たっちゃったんですね。
で、この句会はもうそろそろ、季節も一巡してしまうのですね。
早いように思いますが、皆さんの句を読むと着実に四季折々が切り取られていますよね。瞬間が蓄えられている感じです。パワーがあります。これからまた、ワタクシも精進します。

ところで、「アン」へはまだ行ってないのでマーガレットさんには残念ながらお会いしてないのですが、そんな出会いも楽しいですよね。これから期待しちゃお。

句集は大賛成!!
お手伝いできることがあったら、何なりとお申し付け下さい。
あと、おいしいものの食べ手にも困ったらいつでも、夜でも夜中でもお申し付けください。(笑)
いつでもとんでいきますよー。
ともこさま

「アン」は違いましたか。じゃあ誰なんでしょう?
ま、それはいいとして、アンでも俳句やってますから、
今度機会があったら行ってみましょ。


>句集は大賛成!!
 お手伝いできることがあったら、何なりとお申し付け下さい。

やった!よろしくお願いしますねぇ〜(笑)。
ともこさんもじゃんじゃん俳句つくってくださいよ。
って投句する場所つくらなきゃね。
12月の空想句会もそろそろUPしますので、よろしく。

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