![[dir] アイヌ ( aynu/ainu )](https://logo-imagecluster.img.mixi.jp/photo/comm/1/32/2040132_39s.jpg){kind=logo}
9月7日にある人から草風館の内川さんが8月に亡くなったと聞いて驚いた。内川さんは出版社草風館の代表であり、勢力的に本を出
版してきた編集者であった。
幻視する＜アイヌ＞
これは草風館が8月1日に出した佐々木昌雄の発言を集めたものだ。そして編集後記は内川さんが書いている。
佐々木昌雄の発言は1968年から1974年にわたるものだが、その後の発言は彼が「状況から断絶」したため無い。
帯にこうある。
「佐々木昌雄の舌鋒は鋭い。時代に向かってしばし吠えたけたのち、忽然と生きる舞台を変えてアイヌから断絶した」
佐々木昌雄の鋭さは、今読んでも、あるいは今だからこそ凄まじい。
佐々木昌雄は鳩沢佐美夫の遺作集「コタンに死す」の解説を書いている。そのなかでこう言う
「最も痛烈な衝撃は、自分の最も希った望みが＜アイヌ＞なる者であるという理由で絶たれたときにこそ、やってくる。自分の生の隅々にまで ＜アイヌ＞なる命運がゆきわたっている、と思うのはそのときにである。自分の苦渋を人びとは実感できまいと思い、それまでの体験を自閉したまま、放棄したり諦めたりしたかのようにふるまい始めるのはそのときからである。＜アイヌ＞として在ることを強いられた者は、一度は共同的な意識のうちに自らを閉ざさざるをえなくなるのである」
私たちの前には「アヌタリアイヌ」という遺産がある。
版してきた編集者であった。
幻視する＜アイヌ＞
これは草風館が8月1日に出した佐々木昌雄の発言を集めたものだ。そして編集後記は内川さんが書いている。
佐々木昌雄の発言は1968年から1974年にわたるものだが、その後の発言は彼が「状況から断絶」したため無い。
帯にこうある。
「佐々木昌雄の舌鋒は鋭い。時代に向かってしばし吠えたけたのち、忽然と生きる舞台を変えてアイヌから断絶した」
佐々木昌雄の鋭さは、今読んでも、あるいは今だからこそ凄まじい。
佐々木昌雄は鳩沢佐美夫の遺作集「コタンに死す」の解説を書いている。そのなかでこう言う
「最も痛烈な衝撃は、自分の最も希った望みが＜アイヌ＞なる者であるという理由で絶たれたときにこそ、やってくる。自分の生の隅々にまで ＜アイヌ＞なる命運がゆきわたっている、と思うのはそのときにである。自分の苦渋を人びとは実感できまいと思い、それまでの体験を自閉したまま、放棄したり諦めたりしたかのようにふるまい始めるのはそのときからである。＜アイヌ＞として在ることを強いられた者は、一度は共同的な意識のうちに自らを閉ざさざるをえなくなるのである」
私たちの前には「アヌタリアイヌ」という遺産がある。
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