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半蔵門かきもの倶楽部コミュの【編集中】第105回 王都作 「春野、推し活辞めるってよw」(テーマ選択「追悼」「たこ焼き」)

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《ハルノファミリーシリーズ番外編3》

<要点>
友の種類って?
イマドキ流行り?の派閥争い風ストーリー
ちなみに同担(同じ人のファン)いない

<登場人物> 元ジ*ニ推し連中。
[蓮見薫子の推し活後輩たち]
春野里美(ハルノサトミ 32):都在勤の会社員。元推し友。元KAT-T*N推し、最近までT*avisJa*an推し
我妻のの子(アガツマノノコ 31):派遣社員。タバコアレルギー持ち。元KAT-T*N、T*avisJa*an推し

[推しのいるグループつながり]
三波紅蘭(ミナミクラン 29):高田馬場の某居酒屋店員。T*avisJa*an推し
多胡布由子(タゴフユコ 24):フリーター。T*avisJa*an推し

[マッククルーたち]
荻野伊周(コレチカ 48):マックの店長。塚地武雅似。
軽やかな話好き。競争心は少ない。仲裁・手打ちに長けている。胃痛持ちでもある桃の節句生まれのAB型。ちなみに新婚。
バックボーン:農地の地主の三男。

(話に出る)
蓮見薫子(ハスミカオルコ 享年36):生前はパートタイマー(フルタイム)。里美とのの子のKAT-T*N推し活時代の先輩。夫(次男以降)の実家へ里帰り中、能登地震で被災し逝去。子供は居ない。
栗駒織姫(クリコマシキ 27):社会人大学生。のの子と薫子共通でKAT-T*Nの推し友。元ロリータ。本名、栗原莉織(クリハラリオ)。


<本編>
― 1部 ―

“あの人に、会いたい。”

・里美とのの子の出会いについて
 「オフィス親衛隊」きっかけ簡単に説明
:新入社員に慣れてもらうことを目的とした、サポート要員。主に同じ年頃の同性が派遣される。


◯里美宅・ダイニング(夜)
    テーブル上にたこ焼き器と下地を入れたボールと混ぜ棒、傍らにあげ玉と紅生姜と緑色の謎のソース。
    中にあるたこ焼きの表面に所々緑がかったエリアが出現している。
    そろそろ焼き上がる感じ。
    同席している我妻のの子がたこ焼きを焼いている春野里美に、
のの子「あのさぁ」
里美「ん?」
のの子「その緑、やっぱアレ?」
里美「そう。カオルコさんの大好物で、粉ものに入れる定番だった」
    のの子、納得した面持ちで、
のの子「柄じゃないけど【追悼】ってヤツか」
    里美、すぐ頷き、
里美「じゃなきゃ食べんわコレは」
    里美、焼き上がったたこ焼きを次々と皿に移す。
[のの子の回想→里美に話す]
◯都心・のの子の借りているアパート203号室(夜)
    2024年1月上旬、蓮見薫子の安否を知ったのの子が、薫子と近しかった織姫に聞き込み。
のの子「SNSの更新止まってて、シキちゃんなら彼女のこと少しでも知ってるかと思って電話したの」
    シキ、数秒間沈黙した後、
シキ「家族葬したみたいなんだけど、香典とか、供え物とか、そういうのダメだって聞いてる。だから私も無理だった。スゴく悔しー……」

◯品川駅構内・ミニワーキングスペース内(昼)
    のの子、ボランティア事務局へ架電する。
    担当者に繋がる。
のの子「はじめまして、当方我妻のの子と申します。先日被災され亡くなられた友人のために、私たちに直接出来ることがあれば教えてください」
担当者「お気持ちはとても伝わりますが、残念ですが現状では全くありません。そちらが可能でしたら団体への寄付をお願いしたい所存です。申し訳ございませんが……」
里美M「数日後、のの子は派遣社員の身で能登の福祉団体へ三万円を直接寄付したそう。原資は観劇代の貯金だった」
里美「スゴい。思い切り良すぎるアンタ…」
のの子「これくらいせねばやってられん。見過ごせないタチでね」
里美Mとのの子M「あのカオルコが未だに死んだと思えないし、思いたくない」
[映像]まぶたを閉じるのの子と里美。
[のの子の回想]ライブ会場入口、盛り上がって談笑する薫子とのの子。互いの手に紙のチケットを一枚ずつ持っている。
[里美の回想]東京にあった薫子宅を後にする際、互いに明るく微笑みながら手を振り合う里美とのの子。右指に少し、ハラペーニョソースがついていた。
    突然、目を開くのの子と里美。
    それぞれの目の前に、たこ焼きの乗った皿がある。
のの子「たこ焼き…冷めちゃった」
里美「あっため直す?」



― 2部 ―

“ぶっちゃけ、カッコイイのはドッチ?”

◯2024年1月中旬、愛知・とあるホール(夕方)
[回想][映像] T*avisJa*anステージアクト
    演奏が終わって、メンバーが客席に向かって大きく手を振る。
    ✕   ✕   ✕
    里美、のの子、三波紅蘭、多胡布由子は、T*avisJa*anのライブ解散後、開催地近くのマックへ向かった。
    ちなみにこの中でのの子はタバコの煙が全くダメ。少しでも感じると激しくむせる。そのため同行者は、喫煙室の無い店へ行かざるを得ない。
    他の推し友たちも吸わないので、結局歩くと遠めの気軽に入れる同じ店へ向かった。
    二階中央エリアの二人がけテーブルスペースの端に里美とのの子が、二卓離れたところに紅蘭と布由子がそれぞれテリヤキバーガーセット食いながらぺちゃくちゃ。
紅蘭「なあ。春野、推し活辞めるってさw」
布由子「結局アイツ…里美て誰推し言ってっケド、ぶっちゃけ自分推しじゃね?ムカツク」
紅蘭「アイツ実家は伊予…」
布由子「うわぁ」
    チケット取り仲間でしかなかった我妻のの子と春野里美、少し離れた距離の席に居る。
里美M「これ見よがしに…」
    のの子、里美に、
のの子「あのバカども相変わらずほざいてら。放っとこ」
里美「ああ。言わせとけ。どうせワタシはどうしようもないナルシストだよ。でもな、それより四国のイメージ下げんなむかっ(怒り)
    のの子、真顔で頷く。
    里美、のの子に目配せする。

里美M「ちなみに推し活そのものを辞めたのは…
T*avisJa*an(川島)如◯留推し熱急低下。先月関連物全て処分し、この件で推し友たちとも別れを告げることにした」
「もう何もかも疲れ果てちゃった・・・」
[画面]トラビスのファン限定動画
    メンバーが企画でたこ焼き作る。
    温度が高すぎて固すぎに。
    如◯留、悪ノリ調子で、
如恵留「コレかってーだろぅなぁー♪誰食う?」
    皆、一様に引く。
    画面越しの里美も引いた。
    里美、のの子に、
里美「ありえない」
のの子「論外…。アタシ推し違うけどこんな言われたら引く」
里美「それでも、長年の癖で取っちゃったチケット使わんと終わった気せんから。オンラインでも売りづらくなったし」
のの子「だなぁ」
    ✕   ✕   ✕

(紅蘭が里美に話しかけ、里美はスマートに対応するも、紅蘭は飽き足らず嫌味をぶつけ続ける。両者の間にのの子が入り、お国対決みたいな流れへ)

里美M「紅蘭は徳島県徳島市出身のミーハー文学かじり虫。今は凪良ゆう中毒。
布由子は、パパ活してた元ホス(ト)狂い。〜推し。紅蘭の取り巻き。高知県◯◯市出身。
のの子は、外注請けデータ入力者。私の元推し友。宮◯海斗推し。曰く「どうにも好きなんだ」そう。香川の農業高校出て上京先の店で仕切ってて、後々派遣された会社や事業所とかの新人が定着出来るように手助けする「オフィス親衛隊」としてワタシの勤め先で知り合う。口論で勝ちたがるほど負けん気強く、気っ風がいい。無類の観劇好きで(特に歌舞伎とミュージカル)原則一匹狼な静岡県浜松市生まれ、天領育ちの良いグルーヴを持つ8月9日生まれのB型」

のの子「香川はステキよ、浜松から進学したアタシに温かく接してもらえて。よかったわ」
    紅蘭、気色ばんだ後、
    目を見開き、のの子を睨みつけ、
紅蘭「ウチの県からは寂聴先生出てるから!それから布由子の方からはやなせたかしも!」
    のの子、悠々とした構えで、
のの子「寂聴?アレか…だから何?あの人は持ち上げられ過ぎて頭おかしくなって終わったの。だから敬意で見られないアタシは。やなせさんは記念館行ったくらい好きですよ」
    紅蘭、ついカッとなってのの子へ、
紅蘭「三河へ引っ込め!」
    のの子、紅蘭の顔を睨みつけ、
のの子「ココ(愛知)はアタシのホームに近いんだ!ディヴィジョン(所属)違うだけでガタガタ抜かすかスットコドッコイ!むしろアンタが引っ込め!!!」
    紅蘭とのの子、共に息が荒れる。
    ここまで黙って聞いていた里美、ついに、
里美「ここまで黙って聞いてきたけど、お里が知れる。アンタらにこの意味通じるかな?」
    のの子、済まなそうに里美に浅く礼をする。
    紅蘭、キツい目つきで里美を睨む。
◯トイレ付近の通路
    静かにざわつく客たち。
    階段をゆっくりと降りてゆく。
    ✕   ✕   ✕
◯マック一階、二階店内の見えるモニター前
    バックヤードの上方一角に備えつけられている白黒のモニターを見続ける中年男性。
若い男性店員「店長、ちょっと…」
中年男性「?」

◯マック二階
    客席テーブル上、それぞれが食べ終わった紙容器類が雑に置かれている。
布由子「薫子さんてクドくてガチ嫌(ヤ)だったぁ〜同空(オナクウ。同じ空気)吸ってるのもダメで……亡くなって何気にスッとしたw」
    紅蘭の表情が引きつる。
    里美、速い動きで席から立ち上がり、布由子の襟首を掴み上げ、
里美「その言葉、ワタシら以外の推し友たちの前でも言えっか!?なァ?」
    里美、自身の顔を布由子のそれに近づける。
    布由子、縮み上がり言葉を発せない。
[映像]2階天井角のモニター
    アップになり、レンズが強調される。
◯マック1階(2階席の見えるモニター前)
    件のモニターに女性2人が揉めている姿が映る。
    件の中年男性、見てしまう。
女性店員「店長、私二階行きましょうか?」
店長「僕、行きます」
    ✕   ✕   ✕
◯マック2階
    店長、二階に来る。
    里美たち、中央エリアのカウンターテーブル席にいる。
    里美は静かにうなだれ、のの子は里美の向かい席でぬるくなったドリンクに口をつけ、紅蘭はスマホを弄り、布由子はぼんやり天井に目を向けている。

    里美、近づいてくる店長に一礼し、
里美「お騒がせしてすみません……」
店長「いえ、(布由子の方をチラ見して)お怪我はなかったようで…ところで、何がありました?」
    里美、のの子に目を合わせ、
里美「(布由子の方を見て)ワタシたちの恩人を罵ったんです。それでワタシが思わず逆上して」
    のの子、里美と店長の目を見て、
のの子「その前に私と別の人が言い合いまして……きっかけはそこでした」
    店長、ひとり頷いた後、今いる場所から5脚離れたカウンターテーブル席に向かう。
    布由子と紅蘭、自分たちに近づいてくる店長の貫禄ある佇まいに身構え、
布由子「……」
紅蘭「す、すいませんでした」
◯マック1階バックヤード(晩)
    店長、四人を事務室(PRIVATE)内へ案内する。
    中は手狭ながら、ギリギリ全員が椅子に座れた。
    席順は、事務室内のドア側に店長が、
    畳まれた簡易テーブルは壁につけられている。
    店長、様子を見ながら話し始め、
店長「え〜、名乗りそびれました。僕はオギノコレチカという者です。苗字は名札の通りです。この店の店長をやっています。よろしくお願いします」
    皆、店長のシャツの胸元についた名札を見る。そこに「荻野」の二文字。
    のの子、静かに話し出す。
のの子「荻野店長、挨拶ありがとうございます。私は我妻のの子、(里美の居る方へ手を向けて)そしてこちらは春野里美さん。ファン活動の先輩です」
    里美、荻野に目を合わせ会釈する。
    荻野、里美に向き合い会釈を返す。
荻野「いえ、こちらこそ丁寧にありがとうございます。……そろそろ…」
    1階モニターで状況を見ていた女性店員と男性店員が、素早く2階に来る。
女性店員「ゼェハァあせあせ(飛び散る汗)
男性店員「フー…」
荻野店長「君たち、ちょっとここのフロア見回って」
    女性店員と男性店員、それぞれ二階の点検を始め、男性店員は足早に階段を降りる。
    女性店員、見回りを終えてすぐ荻野店長の横につく。
    荻野店長、全員の様子に目を配り、
荻野店長「何をそんなに(揉めてたの)?」
    様子を見る里美、のの子、布由子。
    女性店員、なぜか紅蘭に目を合わせる。
    紅蘭、肩をすくめ、
紅蘭「私たち、ト◯ビスのライブ帰りにこちらに入店したんですが、ささいなことで言い合ってしまって……」
    布由子、焦りを隠せず、
布由子「ちょっとうまくは言えないんですが、その場の雰囲気でおかしくなっちゃったと言うか……恥ずかしいですあせあせ(飛び散る汗)
里美「先に話した彼女たちと私たち。もともとお互いに何もかも容れ合わないんです」
のの子「話せば話すほどぶつかってしまうんです」
    ここで数秒間が空いて、
荻野店長M「こじれまくってる表情(やれやれ)
    荻野、自身の右横顔を右手で軽く覆う。
    そして、首筋あたりが少し汗ばんできた。
荻野店長M「こりゃみんな根が深そうだな……杜撰に扱えない」
    女性店員、一旦目を伏せ深呼吸する。
荻野店長「よければ、コーヒーを一杯いかがですか?ホットでもアイスでも」
    布由子とのの子、ほぼ同時に
布由子とのの子「アイスお願いします!」
紅蘭「ホットを…」
    里美、少し間を置き、
里美「お代払いますので、カフェラテホットMをお願いします」
    荻野店長、目を大きく見開いた後、
荻野店長「わかりました。最後のカフェオレMのお客様、決済方法はどうなされますか?」
里美「カード一回払いで」
    荻野店長と里美、話し終わるなり事務室を出る。
    女性店員、三人に向かい、
女性店員「ここまでお話しお聞かせいただきましてありがとうございます、」
    ここで怪訝に思った布由子、
布由子「お話しの途中です。まだ帰れないですよ」
    のの子、強く頷き、
のの子「フユコと同じ考えです」
    紅蘭も、女性店員のいる方向へ目線を向けて頷く。
    女性店員、解して、
女性店員「か、かしこまりましたあせあせ(飛び散る汗)それでは引き続きこちらでお待ち下さい」
    女性店員、事務室を出る。
    入れ替わりで、荻野店長と里美が戻る。
    それぞれの手元に、ドリンクカップの乗ったトレー。
    トレーをテーブルに置いて、各々が取っていく。
荻野店長「」






荻野店長M「こんなトコであんなコトが役立つなんて。でも我妻さんキッチリ話せてよかった…」


じつは・・・

井川店長「オツカレ〜」
荻野店長「ありがとう」
井川店長「おれが居なかった間、結構なイレギュラーだったんだな。頭下がるわあせあせ(飛び散る汗)
荻野店長「ホントこの店多いのよ、騒いじゃう人たち……立地の宿命よ」

 (了)

―― cahier ――
先輩、この世をオサラバ出来てよかったのかな?
・里美とのの子の出会いについて
 「オフィス親衛隊」
:新入社員に慣れてもらうことを目的とした、サポート要員。主に同じ年頃の同性が派遣される
マックの二人店長設定はパラレル
四国出身歴代有名人のやらかし凄い
一般人でも向こう見ずな言動は多々ある
それを丸く収めた店長もスマート
ーー Materials ーー
◯ラビスの推し友まわり
カ◯ぅンの推し友まわり
マクドナルド23号浜田町店
https://maps.app.goo.gl/i4omXsRvXfSrrMJu8
ここでぶっちゃけると、里美のモデルは山咲千里。




(大まかな流れ)
・当事者たちが答えながら置かれた状況と感情を整理していく
・落ち着く

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