気まぐれ花便りコミュの【イソトマ】キキョウ科・・・(538)

イソトマは、南アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドに約10種が分布するキキョウ科の多年草ですが、日本の路地栽培では冬に枯れるので、園芸上は一年草として扱われています。

1963年に京都府立植物園に導入されたのが最初とされています。主に、オーストラリアとニュージーランド産のイソトマ・アクシラリスとイソトマ・フルビアティリス、およびその園芸品種が栽培されているようです。

室内で越冬さることも可能ですが、2年目以降は花付きが悪くなるので、毎年種まきして更新したほうが良いと言われています。

花期は5月～10月で、葉の付け根から花柄を伸ばし、3～4㎝程度の星形の花を咲かせます。
筒状花ですが、深く5裂しているため、5枚花弁のように見えます。

花色は紫系、青系が多く、白、ピンクなどもあります。
真夏は、花数・勢いともに衰えますが、基本的に生育期間中は次々と咲きます。

高温多湿に弱く、日当たり・水はけが良く、乾燥気味の土壌を好みます。
水分過多になると株が弱って倒れたり、茎が間延びして、横へ広がり草姿が乱れます。
また、花びらは水がかかると傷むので、要注意です。

ハンギングバスケットに仕立てるほか、プランタの周縁に植えて、あふれ出るような草姿を楽しむ栽培法が推奨されています。

イソトマには全草にロベリン（アル力ロイド）などの有毒物質が含まれ、腹痛、嘔吐、下痢、めまい、けいれん、呼吸麻痺などを起こすと言われていますので、手入れの際には要注意です。

数年前から散歩道で時々お目に掛かった花で、葉のギザギザが印象に残っていました。
名前が分からなくて今までアップしませんでしたが、近所の園芸店の店先で、名前もバッチリ確認できました。
プロの手入れのはずなのに灌水が花ビラにかかったらしく、痛んでいます。