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TRPG シナリオ公開コミュの【D&D3e】シナリオ公開

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このトピックでは、Dungeons&Doragons 第3版および第3.5版対応の自作シナリオを公開してください。

コメント(11)

D&D3e 1レベルキャラ対象
経験点 500点

キャンペーンの1話に作成しましたが、単独でも使えると思います。
都市名はオリジナル(ワールド作成していない)なので、オフィシャルワールドなどに適当に組み込んでください。


● 背景
PCはパッケージによって作成した初期レベルのキャラクター。
以前に同じ雇用者に雇われて仕事をしたことがあるうちの何人かが、たまたま「丘の下村」の「九人食卓亭」で会うところから始まる。
前の仕事は、大きな商隊の護衛で、盗賊の根城近くの峠越えに付き添うというもの。盗賊の襲撃を一度撃退した。

● 導入
丘の下村:都市アルデハンから1日のところにある小さな町。方々からの街道が、アルデハンの手前のこの町で合流している。ゴレン男爵領下にあるが、アルデハンは伯爵領で、領地の境目ということもありさまざまな事情からここで足を止める旅人が多い。

「九人食卓亭」:フロアの中央に八人掛の楕円形のテーブルがあり、その中央に女性の胸像が据えられている(胸像を合わせて九人掛になることから名前がついた)。

PCは「九人食卓亭」に到着する。最初に到着したPCは、厩に立派な装具の馬が引っ張られていくところを見る。

PCたちが再会する。

● ビクトール=ゴレン
カウンターで、旅装ではあるが身なりの良い若い男がマスターと声高に話をしている。
ちょくちょく訪れている様子で、最近の出来事や、噂話の類の確認などをしている。
少し見れば育ちのよさがわかる。

・ビクトール=ゴレン
男爵の息子で、時々、領内を回って、色んなところを見聞きしている。世間知らずだが、憎めない人物で、自分がこの領地を継ぐ、という意識から領内の人々の様子などを知ろうとしている。
このことは、領内のある程度の規模の町や村の人は知っている。
従者の数は時と場合によるが、今回は、小姓を一人連れているだけ。
小姓:トルアンデ=オーピン

・話をしているビクトールは、PCたちの再会の現場をカウンターから眺め、タイミングをみて、PCたちに話しかける。
→ 前の仕事の話などしていれば、それにも聞き耳を立てる。

● ビクトールの依頼
PCたちの腕が立つと見込み、仕事を依頼する。

町の東南15Kmほどのところに遺跡らしいケイブがある。
前々から調べてみたかったのだが、なかなか人手に都合がつかず見送っていた。もし可能なら、調査に同行する手伝いとして雇いたい。

・報酬は遺跡から出た宝をこちらとそちらで折半。ただし、魔法の物品等で折半できないものは、買取等の処理(この場合、支払いは家に戻ってから)。基本的に出てきた物品は、ゴレン家のものだが、そちらが必要でビクトールが譲ってかまわないと判断すれば、譲ってもよい。
・丘の下村から遺跡、遺跡内部調査、遺跡から丘の下村までの同行。遺跡内部の調査は最長で3日程度だが、広さによっては延長を依頼する可能性がある。

・宝のほかに、日当として金貨1枚と食事付き(金貨1枚と銀貨5枚まで譲歩)。

トルアンデはとめるがビクトールは聞き流す。

● ダンジョン
ビクトールは同行するが、調査そのものはPCに任せる。進退などの判断のみを行う。
トルアンデは、入り口にキャンプを張り、ビクトールと自分の馬の見張り。

マップ:「D&D3e_00_map.jpg」を使用

隠し扉は難易度20
秘密の扉は難易度25

■ 2:
入り口
朽ちて蔦や潅木に埋もれた祠に下り階段がある。
入り口の石柱にはレリーフが刻まれているが、判別不可能なまでに侵食されており、ナニが彫られていたのかすらもわからない。
階段を下りると石室があり、ふりこんだ雨水がところどころにたまっている。

東側ドア:木製鋲打ちのドア。カギ、ワナ無し。
南東側ドア:カギあり(難易度25)。罠無し。
南側ドア:カギ無し。罠無し。通路側からは隠されている(コンシールドア)

■ 3:
西側ドア:カギ無し。罠無し。
北東側ドア:カギ有り(難易度25)。通路の先に宝箱(カギ20、罠20:小型の矢/1d4ダメージ)。宝箱には1200SP。どん詰まりはボロボロの布が壁に掛けられている。西側に隠し扉。
南西側シークレットドア:難易度20

■ 4:
コブリンがいる。聞き耳13でPCの侵入を感知する。
感知した場合は、PCの入ってくるドアに対して<隠れ身>を使用し、不意打ち/包囲戦をしかける。
壁にはぼろ布が一面に掛けられ、張られている。ゴブリンがそうしたものではなく、もともと祭儀上のような箇所だったらしい。祭壇だったと思しきものが部屋の隅で荷物置き場になっている。

宝箱が部屋の隅に置かれてある。
宝箱(カギ20、罠20:小型の矢/1d4ダメージ)。宝箱には500SP。

北側ドア:カギ無し、罠無し。
西側ドア:カギ無し。罠無し。
南側隠し扉:カギ無し。罠無し。
東側ドア:カギ無し、罠無し。

■ 1:
北側ドア:カギ無し、罠無し。
南側ドア:カギ無し、罠無し。
東側ドア:カギ有り(難易度20)、罠無し。

■ 5:
スケルトンと宝箱

東側ドア:カギ有り(難易度20)、罠無し。
宝箱(カギ20、罠20:小型の矢/1d4ダメージ)。宝箱には1500SP。


ビクトール
------------------
種別:M/Human
HD:2d10(16)
INIT:<<イニ強化>>+1
MV:20f
AC:17(+1【敏】、+4スケイル、+2盾)
ATT:バッソ
DM:1d10
RNG:5*5/5
能:15,13,12,11,11,16
SKL:水泳2、騎乗2、跳躍2、登攀2、動物使い2、フリー4点
SSKL:<<イニ強化>>、<<バスタードソード>>、<<回避>>
脅:
ST:頑健+3、反応+1、意思+0
AL:N-G
-------------------


ゴブリン(〜10体)
------------------
種別:S/Human
HD:1d8
INIT:+1【敏】
MV:30f
AC:15(+1サイズ、+1【敏】、+3スタレザ)
ATT:モーニングスタ:+1/ダーツ:+3
DM:1d8-1/1d4
RNG:5*5/5
SP:暗視60f
能:8,13,11,10,11,8
SKL:隠れ身+6、聞き耳+3、視認+3、忍び足+4
SSKL:鋭敏知覚
脅:1/4
ST:頑健+0、反応+2、意思+0
宝:nomal
AL:N-E
-------------------


ゴブリン小頭(1体)
------------------
種別:S/Human
HD:1d8+2d6
INIT:+1【敏】
MV:30f
AC:15(+1サイズ、+1【敏】、+3スタレザ)
ATT:モーニングスタ:+1/ダーツ:+3
DM:1d8-1/1d4
RNG:5*5/5
SP:暗視60f
能:8,13,11,10,11,8
SKL:隠れ身+6、聞き耳+3、視認+3、忍び足+4
SSKL:鋭敏知覚
脅:3/4
ST:頑健+1、反応+3、意思+1
宝:nomal
AL:N-E
-------------------


スケルトン
------------------
種別:S/Undead
HD:1/2d12
INIT:+5【敏】、+4<<イニチアティブ強化>>
MV:30f
AC:13(+1サイズ、+1【敏】、+1外皮)
ATT:爪×2:+0
DM:1d3-1
RNG:5*5/5
SP:アンデッド、完全耐性
能:8,12,-,-,10,1
SKL:−
SSKL:イニチアティブ強化
脅:1/4
ST:頑健+1、反応+3、意思+1
宝:nomal
AL:N-N
====================
[冷気][精神作用]無効。毒、睡眠、麻痺、朦朧、病気無効。
クリティカル、非致傷ダメ、能力値ダメ、生命力吸収無効。
刺・斬武器のダメージ1/2。
-------------------
D&D3eシナリオ
1レベル:4〜5名

「1」の続編になりますが、導入部分などを少し変更すれば、プロット自体は独立したシナリオとして利用できます。


● 背景
石炭は、高熱を必要とする鍛冶や錬金術で使用する燃料として需要が高い。また、比較的大規模な暖房器具の燃料としても利用される。
男爵領の東には、炭鉱があり、「スキーム炭鉱」と呼ばれている。この炭鉱は安定して石炭を採掘している優良な鉱山で、ゴレン男爵領の税収でも大きな割合を占めている。

ゴレン男爵のもとに、そのスキーム炭鉱からの税収が著しく低下しているという連絡がはいり、役人が派遣される。
役人は、スキーム炭鉱の炭鉱町に通じる橋が住民によって落とされ、住民が立てこもっているのを発見する。
住民によると「これ以上税金を取り立てられると生活できない」というものだが、ゴレン男爵が課した税金は、報告された産出量に対する割合で通年どおりのものだった。

ゴレン男爵はスキーム炭鉱が「反逆」を起こした疑惑で武力行使を検討するが、嫡子ビクトールは武力行使に反対する。

ゴレン男爵領のPCたちは、その嫡子ビクトールの知り合い。

● 導入
ビクトールがPCたちを探している。

ビクトール:「急いで力を借りたい」
・スキーム炭鉱にいって、住民の立てこもりを辞めさせ、事情を聞いてきて欲しい。
・基本的に「無血」での解決
・炭鉱には「ザムディール」というドワーフの技術者が居る。ビクトールのことをよく知っているはず
・ビクトールはゴレン男爵のもとにいって、武力行使を抑止する(時間稼ぎ)。あとでPCを追いかけてスキーム炭鉱にいく。
・橋が落とされているので、峠を迂回する道を教えてくれる。かなり崖っぷちの道で、ほとんど地元の人間しか知らない。

・ビクトールの使者であることを(ザムディールに)示すために、ザムディールがビクトールにくれたダガーを渡す。

● パラディンとオーク
スキーム炭鉱の近くの一本道にはいると、向こうから1騎の馬が走ってくる。
立派な鎧をまとった騎士のいでたちで、後ろにぐったりした人を乗せている。

マップ:「一本道パターン」を使用

パラディン:ティクアオ
「逃げろ!オークだ!」

その2騎を追いかけて、オークの一団が追いかけてくる。

・PCたちが徒歩であれば、ティクアオは馬を止めて迎撃体制に(オークに取り囲まれる)。
・PCたちが馬で、引き返せば一緒に追いかけてくる。

・PCたちが道を譲れば、オークの半数がPCを襲う。

## オークはリンド男爵の手の者。目撃者を消そうとするが、
## かなわないと見ればティクアオの追撃に戻る。

ティクアオは、堂々としたパラディン。巻き込んだらわびる。

● ティクアオ
峠の道を戻るとティクアオの一行と会う。

・クエストのために放浪しているパラディン
・ドワーフの娘:イルテノを連れている。ザムディールの姪。

隣領のリンド男爵がザムディールを脅すために人質にしていたイルテノを助けた。
ザムディールも捕らえられていた。ティクアオは、先にザムディールを逃がして、イルテノをあとから救い出したが、途中で追っ手に見つかってしまった。

スキーム炭鉱には、ザムディールとディクアオの従者が先行しているはずだと言う。

● スキーム炭鉱
町に向かう正面の入り口は、橋が町人の手で落とされている。橋の管理小屋らしきものが向こうにあるが、人影はない。

峠の道は馬か人が一人通れる狭い道。右側ががけで足を滑らせると落ちる。
馬に乗っている場合は騎乗ロールで成功しないと馬が怖がって進まない。

マップ:「南から侵入」という画像を使用

炭鉱町の入り口に差し掛かると投石。
村人:「だれだ!」

・ザムディールは居ない、という返答。
・今年の税を免除する以外は聞かない。
・近づこうとすると、投石と矢で攻撃。

ザムディールが戻らなければ、話し合いには応じようとしない。
リンド男爵にだまされており、ゴレン男爵が炭鉱から搾り取っているように見せられている。

● ザムディール
3ヶ月前から行方不明になっている。
スキームの町から氏族のいる隣領に帰省した際に、捕らえられる。
炭鉱の詳細を聞きだされ、隣領のリンド男爵が炭鉱の横取りを計画する。

ティクアオに助け出されるが、イルテノが心配になり、引きかえしてオークに捕らえられている。

工業的資源と、地理的に攻め込む際の砦としてスキームを利用する。

● メッセーンジャー 〜 トルアンデ 〜
ビクトールが拘束された。炭鉱の反逆者を討伐するために討伐隊の12騎の騎士たちが向かっている。
ビクトールががんばったが、役人を攻撃したことや課税を拒否したことを重く見た男爵が武力制圧をやむなしと踏んだ。

● 討伐隊
12騎の騎士団がフル装備で出陣。
反逆者の町を接収し、首謀者を捕らえ、討伐に向かう。


● メッセンジャー 〜 ティクアオの従者:ミーム 〜
トルアンデに続いて、ティクアオの従者もスキーム炭鉱にやってくる。
満身創痍の状態で、事情を話すと失神してしまう。

ザムディールを連れて一緒に逃げたが、途中でザムディールが姪を心配して引き返してしまった。
あとを追いかけたが説得しきれず、うろうろしているところをオークに見つかった。
ザムディールは再びオークに捕らえられ、ミームだけが何とかティクアオに知らせるために戻った。

オークはスキーム炭鉱の北のほうに去っていった。

● ザムディール救出
・ティクアオは、ミームの具合が心配なのと、討伐隊がもし到着した場合に説得して武力鎮圧を止めるために、スキーム炭鉱の近くで待機する。トルアンデも同じ。

オークたちはスキーム炭鉱の北の崖下にキャンプを張っている(仮住まい)。
小高い丘になっており、周囲を見渡す地形で、背後は崖。

マップ:「丘の上のキャンプ」を使用

オーガが1体参加している。
ザムディールはオークのキャンプに捕らえられている。
基本的に、オークはザムディールを盾にすることはない。
(PCの目的がドワーフだとわかれば盾にしてもよい)。


● 終焉
オークとリンド男爵のつながりは、オークからははっきりとは聞けない。
ザムディールを連れて炭鉱町に戻れば、炭鉱町はPCを受け入れてくれる。
町が解放され、ザムディールと町民が討伐隊に事情を話せば、討伐隊は武力を振るわずに引き上げる。

炭鉱町が開かれず、ザムディールが討伐隊に事情を説明できない場合は、討伐隊は炭鉱町を武力で接収し、町民は抵抗する(が、鎮圧される)。

リンド男爵の件は明るみにでるが、これをどうするかはゴレン男爵の指示を仰ぐことになる。
顛末がどうあれ、討伐隊が帰れば、ビクトールは解放される。


● データ

オーク(〜20体)
------------------
装備:グレートアックス(近接+3)/ジャヴェリン(遠隔+1)
-------
明るい陽光の下、デイライトの呪文範囲ででゃ命中ロールに-1のペナルティ。
騎乗している。
ティクアオの襲撃には15体
キャンプには、その生き残り+10体が居る。
-------

オーガ
------------------
装備:グレートクラブ(近接+8)
ダメージ:1d8+7
-------
オークの集団に急遽参加。武器の調達が間に合わなかった、として武器がやや小ぶり(ダメージが小さい)になっている。

-----------------

ティクアオ:パラディン
------------------
種別:M/Human
HD:5d10(35hp)
INIT:<<イニ強化>>+1
MV:20f
AC:17(+1【敏】、+4スケイル、+2盾)
ATT:ロングソード(近接+8)
DM:1d8:CT 19-20(斬)
RNG:5*5/5
能:17,15,14,12,11,16
SKL:治療6、騎乗6、視認3、聞き耳2、捜索4
SSKL:<<イニ強化>>、<<ロングソード>>、<<回避>>
脅:
ST:頑健+6、反応+3、意思+2
AL:L-G
-------------------
武勇の神ハイローニアス
レイ・オン・ハンズ:15点/日
悪を討つ一撃:+5ダメージ
-------------------


討伐隊の騎士:ファイター
------------------
種別:M/Human
HD:5d10(32hp)
INIT:<<イニ強化>>+1
MV:20f
AC:17(+1【敏】、+4スケイル、+2盾)
ATT:バッソ(近接+7)
DM:1d10 CT 19-20(斬)
RNG:5*5/5
能:16,15,12,11,11,11
SKL:騎乗5、跳躍2、登攀3、視認3、捜索3
SSKL:<<イニ強化>>、<<バスタードソード>>、<<回避>>
脅:
ST:頑健+5、反応+3、意思+2
AL:N-G
-------------------
D&D3e
経験点3000点

ダンジョン物としては、単発向けのシナリオになっていると思います。
いくつかの仕掛けがあるダンジョンなので、多少手を加えてダンジョンのみをキャンペーンや別のシナリオに流用することもできると思います。

--------------------------------------
■ 背景
キャラクターは、3000点の経験点を持つ、以下のクラス。種族はすべて人間。

ウィザード/クレリック/ローグ/パラディン/ファイター

キャラを選択したら、名前、HP、所持金、技能を確定する(ウィザードは使い魔も選択)。

次に、各キャラの「動機」をランダムで選ぶ。
以下の動機をカードなどに書いておき、選んだPCのみが読めるようにする。
PCには「“動機”をほかのPCに話してもよいし、話さなくてもよい」と言っておく。

動機は、冒険に出ている理由。今回のシナリオに直結する。

1.遺跡を探索し尽くす
遺跡というものを研究してる、単に趣味、など「遺跡を隅々まで探索する」こと自体が理由。宝物は副次的に手に入るもの(第一の理由ではない)。


2.宝物の奪還
以前に奪われた「部族の宝/家宝」である「リディキュデスの黄金像」を探索している。宝物が奪われたのは、PCが生まれる前かごく幼いころより以前である。「赤目の魔法使い」が宝物を所持しているという情報を得ている(宝物を奪った者は別に設定してもかまわない)。


3.呪われた案内人
PCはダンジョンがこの近くにあることを知っており、ダンジョンの入り口を開ける鍵を持っている。地図は部分的に破れており、肝心のダンジョンの位置がわからない。ただ、この地域のものであることはわかる。
ダンジョンのあるトラップでほかの人に呪いを移すまで続く呪いがかけられている。呪いとは、嗅ぐ臭いがすべて「ドブの臭いがする」というもの。この呪いのおかげで、臭いを使った判定を行うことができない。
また、PCはこの呪いを嫌がっている(食事のときも入浴の時もドブの臭いがする)。
呪いを移すには、赤い目が描かれた箱の内側に貼られた鉄鏡に呪いを移す相手を写し、鼻をつまみながら鉄鏡を叩く。


4.宝物の探索者
自分、またはごく近しい人物/忠誠を尽くす人物のために「ミディウスの銀像」を探索している。「赤目の魔法使い」がこの銀像と対になった黄金の像とともに所持しているという情報を得ている。


5.奪略者(このPCにのみ、「4.」が誰かを教える。内容は教えない)
「4.」の探索者をつけている。「4.」の探索者が探しているモノを奪うのが目的。恩義があるが悪人の依頼。宝物のことは具体的には知らない。必要であれば、依頼人にだまされていることにしてもよい。


■ 導入
都市アルデハンの「緑蝦(みどりえび)亭」にやってきた「3.」の探索者。地図を手に、探索の仲間を募る。

・とある場所にある遺跡の探索協力者を求む
・遺跡は「赤目の魔法使い」と呼ばれたウィザードが、もともとあった遺跡を改造して、自分の宝物を収めたダンジョン。赤目の魔法使いは数年前に他界している
・小規模な割りには宝も多い

■ ダンジョンを探す

・「赤目の魔法使い」について街で情報収集する
<情報収集>:難易度15
→ 赤目は街にしばしば人をよこした。
→ 自分はあまり姿を見せなかったが、年に何度かはやってきていたようだ
→ 住んでいた塔は、赤目が死ぬ前に壊してしまったらしい

<情報収集>:難易度18
→ たしか、赤目の使用人(弟子?)だった男が街に住んでいる

<情報収集>:難易度20
→ 赤目の使用人はディゼ=ペンネという男。今は水車小屋に住んでいる

<情報収集>:難易度22
→ ディゼは赤目については話したがらない。悪い人間ではないが、人付き合いは悪い。もともとはこの土地の人間ではないが、赤目と一緒にやってきて20年以上使用人を務めた。

■ ディゼ
郊外の水車小屋を買い取って暮らしている。60歳を越えていると思われるが、かくしゃくとした大柄の老人。

→ 反応ロール
いずれにしても、赤目のことは話したがらない。
→ PCにはダンジョン攻略は無理、との一点張り。
→ ダンジョンの詳細については自分はよく知らない。使い魔のヒキガエルがいろいろとよく知っていた。
→ ニンフから赤目が昔送った黄金のカチューシャを借りてこれれば、ダンジョンの場所を教えてもよい


■ ニンフ
水車小屋のある川の上流、2日ほどのところに住んでいる。

ワンダリング(1時間あたり10%)
-------------------------------
1.ジャイアントマンティス(MSM215)1体
2.モンストラス・スパイダー(MSM215)大型1体
3.クロコダイル(MSM201)
4.サテュロス(MSM61)
5.スタージ(MSM81)1d4+2体
6.リザードフォーク(MSM193)1d4体
-------------------------------

ニンフは、魅力度の最も高い男性のPCを誘う。

→ 黄金のカチューシャは、さらに少し外れの湿地に住み着いたリザードフォークが持っている。彼らとには、カチューシャといくつかの物品を与えることで、ニンフの住む流域に入ってこないように取り決めた。

■リザードフォーク(MSM193)
ニンフの住処から1日ほど西に、リザードフォークたちの根城がある湿地帯がある。
歩くと足首までずぶずぶと沈みこんでしまう。
PCが湿地帯に入ると、リザードフォークの見張りがPCたちを見つけている。

リザードフォーク構成
-----------------------
成体(戦闘員):30体
非戦闘員:15体
4レベルリーダー(20hp)
-----------------------

リーダーは共通語を少し話せる。
→ 反応ロール

金目の物か大量の食料などがあれば、黄金のカチューシャを貸す(譲る)でもよい。
貸すことと譲ることの区別はあまりない(貸して返すことまで信用していない)。

■ 赤目の迷宮
岩山に石の扉があり、文字が書かれている(共通語)。

入りし者はすでに呪われ、出でし者も呪われる・・・・

<捜索> 難易度 20
扉の右側の岩の窪みに偽装した鍵穴を発見する。

鍵が開くと緩やかな下り坂になっている通路が現れる。


特記しない限り、扉は木製に鉄材と鉄鋲で補強されたもの。

マップ:画像のダンジョンを使用

● A

<開錠> 難易度20
硬度5 hp15 難易度23

● B
西の扉
罠:
<捜索> 難易度25
<装置無力化> 難易度15
→ 反応セーブ 20
ダーツ:1d4ダメージ/毒:1d5分麻痺(頑健セーブ20で無力化)

東の開口部の北の扉

<開錠> 難易度18


● C
ヘルハウンドが待ち伏せ。

ヘルハウンドとグール2体

西に扉
罠/鍵なし

● D
部屋の中央に宝箱


<開錠>難易度20
硬度5 hp15 難易度23

ラベリングしたポーション3本
キュアーポーション:1d6+2回復

フレイミングロングソード+1:
合言葉が刀身に刻んでいる「来たれ炎」

キーンバスタードソード+1:
クリティカル値が17-20

スクロール2本
レビテーション
スパイダークライム


● E
東に扉
罠/鍵なし

● F
通路。北側の壁に扉

<開錠> 難易度25

小部屋がある。小部屋の中央に台があり、小さい壷が置かれている。
壷の中には液体が入っているが栓は封されている。

中の液体は無味無臭に近いがかすかにスッっとする香りがする。
飲んでも何も起きない。

東側は4mほどの石壁になっている。上には開口部が見られる。
<登攀>難易度20


● G
北西の扉
罠:
<捜索> 難易度25
<装置無力化> 難易度20
→ 警報

鍵:
<開錠> 難易度20

部屋の中央にオーガの石像がある。扉の罠を発動させた場合は、オーガは石化から蘇生している。

ここには魔法の手「マジックハンド」が居る。手首から先の右手で、「ストーン トゥ フレッシュ」のスクロールを2本持って待機している。警報が鳴ると蘇生して待ち伏せ。
警報がならない場合は、PCが部屋に入ったラウンドに1体、次のラウンドに1体、蘇生させる。

マジック・ハンドは戦わない
AC:14 (サイズ+2、敏捷+2)
HP:10

オーガが倒されると白旗(?)を振ったり、謝るしぐさをして助かろうとする。
案内として連れて行くこともできるが大して役に立たない。

北東の扉
罠/鍵なし

● H
北の扉
罠/鍵なし

やや急な上り坂。

● I
北東の隅に10f*10fの穴があり、PCが部屋に入るとここからポンっという音と共に、1d8体のスケルトンが飛び出してくる。

2ラウンドたつと、次は1d8体のゴブリンが飛び出してくる。
以後、2ラウンド毎にスケルトンとゴブリンが交互に1d8体ずつ飛び出してくる。

穴の北側の壁には蓋らしき10*10fの石版が張り付いているが、動かない。

<捜索>難易度15 で北側の壁の天井近くにレバーがあるのを見つける。
レバーを引けば蓋が閉まり、モンスターの噴出がとまる。
## マジックハンドは軽すぎてレバーを引けない。

東南の開口部は E の通路に通じる。

東北の扉は一方通行。
やや急な坂になっているうえ滑らかな石材を使っているため、滑り降りるしかない。

● K
西の扉
魔法による鍵


● L
金属の格子状の床。下を見ると4mほど下に水面が見える。
通路には武装した人間の石像が3体立っている。

西側の壁にプレートが埋め込まれてある。
近づくと文字が書かれているのがわかる。

「3人以上がこの格子の上に乗ると扉が開きます。」

3人以上が乗ると、格子状の床が下がり始め、ガリガリなにかが巻き上げられるような音がして、北の扉で何かが外れるような音もする。

1mほど下がると、水面が隆起して叩き攻撃。
水面に見えたのはゼラチナスキューブ。

石像を3体乗せるか、どうようの加重をかければ格子が沈み、扉が開く。
ただし、有機物はゼラチナスが消化してしまう。


● M
部屋の中央に真っ赤なドラゴンがこちらを向いて座っている。

・頼みを聞いてくれ
・昔、魔法使いに捕まってここに居させられている
・ここから解放されるには、このダンジョンにある小さい壷のクスリが必要
・あれを体に振掛けてもらえれば・・・・
・宝物はわしが腹の下に敷いている。解放してくれれば好きにすればいい。

Eの小部屋の壷の中身をドラゴンに振り掛けると、ドラゴンがヒキガエルになる。
「赤目の魔法使いの使い魔だったヒキガエルのバルボンだ。やれやれ、これでやっと自由になれたわい・・・・ゲコゲコ」
バルボンは、PCとの多少の会話には付き合ってくれるが、しばらくすると部屋の隅の壁にあいた小さな穴に姿を消す。

バルボンが居たところには、大きな棺がある。棺の蓋と左右上下の側面には「赤い目」が描かれている。装飾されているため「宝箱」といえなくもない。

棺型宝箱
金貨:5000GP
「リディキュデスの黄金像」「ミディウスの銀像」
芸術品:DMG 表7-6から1d4個
宝石:DMG 表7-5から2d8個
ポーション:DMG 表8-18から2d6個


■ 終焉
PCたちが自分の「動機」に合わせて動いた結果のまま。
D&D3e 「調香師」

PC4名程度:3〜4レベル対応

「グレイホーク」が舞台ですが、たぶん、設定をいじればほかのワールドでも対応可能。結末は途中までの成り行きで決まってくるので、想定する結果は特にナシ(香水のレシピを回収して、封印する、焼き捨てる、決定的な材料のみを変更して効果をなくす、など何らかの対策をすることになると思います)。


● 背景
ハードバイにグレイホーク市のイーグアム・フイエムが訪問。法務庁の幹部で、反市長派。実家が大きな商人で、その資本力をバックに成り上がった。
訪問は公式ではないが、ハードバイの地元権力者との会合が開かれるとのもっぱらのウワサで、きわめて珍しい。市長派との対立の火種となることも懸念されている。

こうした背景で、南方のオーク討伐のためにグレイホーク軍の主力がハードバイとセイフトンに分散して出張っており、討伐を逃れたオークがセイフトンからナーウェル方面に逃げている。


● 導入
ナーウェルからグレイホーク市へ

PCは、ナーウェルからへの道中。老父と子供の二人連れが街道を旅している。
PCのほうが足が速いので追い越す形。

老人ボバ(67):
セイフトンで小さな商いをやっていたが、ポマージの脅威が増すのでナーウェルの知人を頼って逃げてきた。ジーリーの父親はグレイホーク民兵に出て音沙汰がない。母ははやり病で半年前に死んでしまった。

少年ジーリー(12):
ボバの孫。痩せたおどおどした少年。ラバを引いている。

追い越してしばらくするとオークの一団と遭遇。
武装を見て、オークたちはすぐに退散するが、行き先はボバたちの方向。

ボバたちがオークに襲われる。

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オーク
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★ オークの一団:ボバを救いに行くなら
ボバ:アイテム
銀のショートソード。その昔、旅の貴族の難儀を助けたことがあり、賜ったもの(家宝)
● チルスケイル村
ナーウェルからグレイホークの街道沿い。

魚鱗亭:村唯一の宿屋
村の一番街道沿いに、村から少しはなれた丘の上に建っている。

・ボバを救っていなくても、オークの残党がヤケのようになって旅人を襲っているウワサを耳にする。
・おかげで、めっきり客足が悪くなった、と宿屋の主人。


▼ゼッパ・セム・オウドネル(28)
したたかな青年行商人。ちょっとしたビジネスマン。
辺境の小さな村の出身。父親は幼いころに亡くなっており、弟と母がいる。
家の金を持ち出して行商。母親は今でも怒っているが、弟にときどき送金している。

▼ PCの姿を見るか、ボバを救っているなら腕を見込んでナーウェルまでの護衛を依頼。

・小瓶に詰めた香水(気付け薬)が都の貴婦人の間ではやっている。
→ ガラスや陶器の小瓶で一発当てようとする行商人(PCとからみ)
→ 香水の材料の輸入量が増えた
→ 香水はそのまま使うことも多いが、専門家が調香するのがステータスらしい
→ 教会などでも香を焚くところが増え、ちょっとしたフレグランスブーム


★ ワンダリング:小規模戦闘(時間次第ではワンダリングはカットしてよい)
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ショッカーリザード
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ゾンビ
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● グレイホーク市
赤い雄牛亭:
いくつかある宿屋の1つ。ゼッパの定宿らしい。特になければゼッパが案内してくれる。
「ここの煮込み料理はなかなかいける」

▼ マグホーフィン・エレダイゾン男爵
ゼッパが売り込む先の貴族。
PCに意向があるなら同行を歓迎する。「売り込むチャンスかも。結構人脈も広い人だし」
▼ フィレイト・モティアス(22)
・地方から出てきた元庭師の女性。敏感な嗅覚と香りの知識、センスを持っている。
→ 調香師として貴族Aの目に留まり、取り立てられる。
→ 貴族Aはフレグランスを売り出し、より上の貴族などにも進呈。名を上げる。

・行商人は貴族Aに売り込み。貴族Aも歓迎。
→ 10歳くらいの娘(リリス)も香水をつけている。さわやかだが少し甘い、かわいらしい香り
→ 調香師に作ってもらったオリジナルとのこと。

・行商人の持ってきた陶器の小瓶が数十年前に傑作と言われた調香師ブリデイン・カルチネスの香水を入れていたものだと判明

・調香師と貴族Aは、傑作の再現のために古い調香師のことを調べる
→ あるとき居なくなって、それっきり行方がわからない
→ 傑作とされた香水のほか、彼の香水のレシピは一切が秘伝
→ 彼のレシピや手作りの香水瓶は価値が高く、あれば高く買うとの意向


▼ ゼッパ、PCに再度依頼

実はかくかくしかじかで、もう一度小瓶があったところに戻りたい。
そこはまだ誰にも知られたくないのだが、ちょっとした危険があるので、探索の護衛を頼みたい。

★ 情報収集:古い調香師
→ 60年ほど前の売れっ子の調香師
→ ある貴族のお抱えだったが、貴族との関係が悪くなり都落ち
→ レシピは秘伝
→ 伝説的な傑作「エレガント・ロータス」



● ブリデインの館
ナーウェルの南。ナートの山村(ナートという小さな町のさらにはずれの集落)

・出元はナーウェルの南にある集落のはずれの館。
→ ダレも近づかない。危険な場所とされている
→ ダンジョン。モンスターが住み着いている

館までの道
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● 脅し1
→ 木の間から光が見える。光の玉がゆうゆらついてくる。
→ 近づくと消える。もし撃って当たればパチンとはじけて消える
→ あとにはアニスの香りがかすかに残っている

● 脅し2
→ 木の葉や木の実がわっと落ちてきて、相当数の毛虫が混じっている
→ ローズの香りがかすかに残っている。

● 警告
→ 周りの森や茂みのあちこちでパキパキ音がする(ラップ音)
→ 時々、小枝などが飛んでくる
→ 奥に進むとかすかにサンダルウッドの香りが残っている
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ブリデインの館
マップ:館の見取り図(画像)参照
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▼ A 玄関ホール
ドア:鍵アリ/罠無し
開けると左手に階段。2階の廊下は内側にマドが開いている。
正面に廊下が続いている。


▼ B 部屋
ドア:鍵なし
据付の棚が南側の壁にあり、鉢が並んでいる。鉢には土が入っているが、何も生えていない。

この部屋にはレムレーが潜んでいる。
PCが部屋に入ると棚の影から飛び出してPCを攻撃する。

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レムレー:MSG p108
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▼ C 作業室
ドア:鍵なし
ドアを開けると3段ほど降りて土間になっている。
作業台が置かれてあり、実験器具のようなものがいくつかある。
サイドテーブルと北側に背丈ほどの棚が置かれ、羊皮紙をまとめたものが何冊か置かれている。
羊皮紙はメモのようなもので、ほとんどは仕入れた香水の原料(アニス、ローズ、サンダルウッド、ロータスなど)だが、1冊だけ革表紙がつけられた冊子がある。

冊子のページは少ない上に、ほとんどが破かれているがいくつかは残っており、どうやら香水のレシピのように見える(材料と分量や調合の手順が書かれている)。

冊子を取ろうとすると、ロータスの香りがして、すぐに消える。

▼ D 寝室
ドア:鍵なし
ベッドが置かれてある。ベッドの脇にはサイドテーブルがあるが、どれも埃をかぶっている。サイドテーブルの上には小さなチェストがある。

チェスト:鍵あり
小瓶が20本入っている。うち4本は特別なあしらえになっている。
中は空っぽ。特別な4本のそれぞれに、ロータスの葉、アニスの花、ローズの花、サンダルウッドの木と葉の絵が描かれている。

▼ F 台所
ドア:鍵あり
かまどと棚がある土間。
インプが潜んでいる(インビジビリティ)

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インプ:MTG p.109
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勝手口がある(カギなし)


▼ G 納戸
古びた家具などが置かれてある。長もちが1つあり、カギがかかっている。

ながもち
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スクロール:グレーターマジックウェポン(+4/12Lv)
ポーション:キュアシリアスウーンズ(3d8+5)
リング:リングオブプロテクション+1
武器:バスタードソード+1
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※ 手を組んだ魔法使いが置いていったもので、ブリデインがもてあましたアイテム

▼ H かま
小瓶を焼いたであろう窯。
中には割れた陶器のかけらと灰が散乱している。

灰をかきだし、窯の奥の床を調べると灰落としの格子がある。
その格子のさらに下には石のはね扉がある。


▼ ナートを離れたあと、夜にアニス、ローズ、サンダルウッド、ロータスの香りが漂い、夢か現実かわからない状態で小さい子供か女の声が泣きながら「帰らなきゃ、帰らなきゃ」と聞こえて香りが消える。
4本の小瓶がいつの間にかなくなっている。


● グレイホーク市:マグホーフィンの館

・レシピを元に、早速1つを調香する
→ アニスをベースにした甘い香りの香水
→ 夫人も貴族Aも気に入る。その夜、小規模なパーティで10本ほどを配って好評を得る
→ 材料がたくさんないので今のところはその10本限り

ゼッパもパーティに招待され、かっこつけのために取り巻き、または男爵と顔見知りになっていれば、PCも招待される。

・比較的郊外の貴族の夫人がミノタウロスに襲われる
→ 警護の者が大怪我を負い、夫人はショックを受けて寝込む
→ PCが遭遇する。香りで気づく(その香水をつけていることに)
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ミノタウロス MTG:p.181
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翌日、郊外の別荘で、別の夫人がミノタウロスに襲われる事件が発生。
街では「オークの次はミノタウロスか・・・・でもなんで?」とのウワサが流れる。


● ブリデインの館再び:ブリデインの呪い

・貴族Aから再び依頼
→ レシピのページの一部が欠けている(一部しかない)。続きを探索してきて欲しい
→ 小瓶がもっとあれば欲しい
→ モンスの件は知らない。たまたまだろう。
→ 4つの香水のレシピがあるはずで、今は3つしかない。2つ目は調合中。
→ 4本の小瓶も是非回収したい。

▼ 館
道中の妨害はない。

玄関を開けるとアニスの香りが奥から漂ってくる。
寝室のサイドテーブルに小瓶が並んでいる。アニスが消え、ローズの香りがさらに奥から漂ってくる。

キッチンの勝手口が開いていて、ローズが消え、外からサンダルウッドの香りが漂ってくる。

H の部屋の窯の方から香りがして、窯の近くで匂いが消えて、ロータスの香りが窯の奥から漂ってくる。

窯の奥にはね戸があり、その下からロータスの香りが漂ってくる。


・窯ダンジョン
マップ:見取り図2つ目を使用
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▼A 螺旋階段
正方形を描きながら下に下りる階段。
下では南向きに通路につながっている。

▼ B 前庭
灰っぽい石の部屋。
灰の中からスケルトンが4体立ち上がる。手には棍棒を持っている。

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スケルトン
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▼ C 石室
ドアなし。
狭い通路を少し下ると石室に出る。ロータス、サンダルウッド、ローズ、アニスの香りが充満しており、胸が悪くなりそう。

ブリデインのゴーストが居る。
ここはブリデインの墓所であり、ゴーストの隠れ家でもある。

ブリデインのゴーストはPCに襲い掛かってくる。
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ゴースト
HD:2d12(12)
チルタッチ:1d4
うめき声:恐慌
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ブリディンのゴーストに止めを刺す前に、匂いが霧状になってPCとゴーストの間に立つ。
ロータス「もう許して。かわいそうなブリデインを許して」
ローズ「ブリデインは悪くないのに。こんなになっちゃった」
サンダルウッド「ブリデインはもう悪いことはしない。させないから」
アニス「私たちがブリデインと一緒にいるから」

4人の「香り」がPCを必死で止めようとする。可能であれば、小瓶が飛び出して、PCの前を飛び回る。

ブリデインのゴーストは、一人のひ弱な老人の姿になり、小瓶を手元に集め、悲しげにうなずきながらPCを観て、石室の片隅にあるテーブルの上を指差して消えていく。小瓶がどこにあっても、小瓶は粉々に砕け散る。

テーブルの上には、革表紙で閉じられたノート。中には館にあったノートから破りとったと思われるページが再びとじられている。
→ レシピの続きにはモンスターを呼び寄せるフェロモンであることが書かれている
→ 古い調香師は、新しい流行についていけなくて落ち目になり、都を追われたらしい。都の貴族と女性を憎んだ調香師は、怪しい魔術師と出会い、モンスターを引き寄せる香水を開発したが、それを都に広める前に死んでしまった。

▼ D 窯の火
石の扉がついている。取っ手があり、触ると暖かい。

あけると熱気と光が溢れてくる。ムリに近寄ると火傷する。
なかからかくしゃくとした老人の姿の炎の人型(イフリート)が、迷惑そうに扉を閉めながらブツブツ言っている。

「寒いじゃろが。まったく・・・・」

呼ぶと(ドアを開けると)出てきて、不機嫌そうだが、あらましを話してくれる。

ブリデインと知り合った魔法使いと契約したイフリートで、あと20年ほどここにいなきゃいかん。
仕事(小瓶を作る際の窯の火力)のときはブリデインに呼ばれたが、ここんところ何十年かは仕事してない。
ブリデインの顛末について補足してくれる。
香水はモンスターをひきつけるので、後始末せんと大変


## 魔法使いの名前は明かさない。明かせない。魔法使いの名前を言ってもらうと解放されるのだが、願い事をかなえなければならない。


● グレイホーク市

男爵の家に戻ると、フィレストは郊外の別荘で調合作業を行なっている。
リリスも一緒。なんでもある種の野草が必要とのことで、近くに群生がある別荘に向かった。もうほぼ完成していると聞いている。
従者もついていっており、完成次第、本宅に送るように言いつけてある。

別荘に向かう途中で6体のスタージに襲われている人を発見。
襲われているのは従者。運ぶ途中で、ちょっと匂いを嗅いでみたら瞬く間にスタージが現れた

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スタージ:MTG p81
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3つ目のレシピもほとんど完成していた。とのこと。

→ フィレストは平気。3つ目の香水は中和剤として機能するものだった。
→ PCがレシピの件を収拾したところでシナリオ終了
D&D3e
経験点3000点
4〜5人向け

前半がややだれてしまうので、いちいち演出するより、1日かけて調べた情報を総括して伝えたほうがテンポがよくなります。

特に、失踪事件についての調査は、「XXの紹介で、失踪者の家族等に聞き取りを一日(ないし二日間)行なうと、以下の情報が得られた」のように総括してしまってかまいません。

PCが細かく突っ込みたがる場合は「それ以上の情報は得られなかった」として打ち切ってもよいでしょう。

ローグが居たほうがよいシナリオですが、マルチクラスにしなければバードでもなんとかなります。

ラスボスのレイスが能力値ダメージの攻撃を行なうので、キャンペーンより単発向きかもしれません。
キャンペーンで使う場合は、4Lvクレリック呪文の「レストレーション」を何らかの形で都合できるようにしておいたほうがよいと思われます(もちろん、救済策「なし」でも良いでしょうがw)

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ルールに従い、各2700GPで買い物をする。
ワンド、ポーション、マジックアイテムの購入。マジックウェポンは、パーティに1点以上あることが望ましい(共有購入も許可するものとする)。

概要:
拡張する大都市の郊外(グレイホーク市など)が舞台となる。
遺跡を利用した建物が点在する街。200年ほど前に、コボルドの王国があった。
コボルドたちはドワーフ一族を追い出し、構造物を奪って王国を築き上げていた。
そこに人間が侵入し、コボルドたちを滅ぼした。
滅亡の間際、コボルドの王はいつの日かコボルドの王国を復活させ、人間への復讐を誓って死んでいった。
現在になり、遺跡を暴かれたコボルドの王のレイスが目覚め、街の人間を少しずつコボルドの姿に変え、自分の元に集わせ、王国の住人にしようとする。
それを阻止するには、遺跡に入り、コボルド王のレイスを倒すしかない。

背景:
PCは、老ブリンジット卿にゆかりのある人物。
78歳になる老ブリンジット卿は、市の議員などを務めたことのあるちょっとした名士で、街の歴史などについても詳しい。
足腰は弱っており、ときどき少しボケたようなことも言うが、短気で頑固な老人。
既に隠居しており、郊外の屋敷で穏やかな日々を送っている。

細君には先立たれ、PC以外には昔からのメイドであるパーパスという女性が住み込んでいるだけで、彼女が食事や家事をこなしている(しかし、屋敷はやや広すぎる)。
パーパスは常にメイド服を着用し、清潔に気をつけている。

※ パーパスのメイド服は後にキーワードになるので、この情報は忘れずにPCに伝えること。印象付けるために「ちょっと似合わないくらいピシっとしたメイド服をいつも着ている」程度に強調してもよい。


PCは老ブリンジット卿の、子供、孫、食客など、長期にわたって住み込んでいる理由をDMと一緒に考えておくこと。

※ 街の古い情報や役人への紹介などは、ブリンジット卿から聞きだしたり、依頼することができる。ブリンジット卿はいつも話し相手に飢えているため、昔話などは聞けば喜んで答えてくれる。ただし、細君との出会い話や若い頃の武勇伝(嘘かほんとかはあやしい)など、話が脱線しがちになる。話が長くなったり同じ話しを繰り返すことで、PCには“便利だがなるべく利用したくないNPC”と位置づけること。
PCにとってあまり都合の良いような質問やお願いについては少しボケたことを言ってうやむやにしてよい(例:名士で顔が利くなら市の軍隊を使わせてくれ/冒険の必要経費以上の出費を出してくれ、など)。


■ 導入:
街では、ここ数ヶ月にわたって頻発する行方不明者の話題が出ている。ほとんどの人は借金や女がらみで姿を消したのだろうと、事件性を深刻には考えていないが、数ヶ月で20名ほどが謎の失踪を遂げており、そろそろ一連の事件ではないかと考える人も出てきている。


■ ブリンジット卿の墓参り
メイドのパーパスが、外出するので留守の間にブリンジット卿に食後の薬を出してあげるようにPCにお願いする。
「明日、旦那様が亡くなった奥様のお墓参りに行くので、お墓をキレイにしてきます。
あなたたち(PCたち)も明日のお墓参りには一緒に来るようにと旦那様もおっしゃってるので、明日は空けておいてくださいね」(墓参りについては先週から予定が入っているのでPCも知っているものとする)。

パーパスはそう言って午前中に出かけ、夕方の暗くならないうちに戻ってくる。

「雨も少なかったので、お墓があまり汚れていなくて助かったわ。お花もいい季節だったので、奥様が好きだった花を供えてこられたの」と機嫌が良い。

翌朝、ブリンジット卿とパーパス、PCたちは墓地に行くことになる。足腰の悪いブリンジット卿のためにパーパスが調達した御者付きの馬車に乗っていく。

墓地の入り口には管理人事務所があり、馬車が入ると管理人の老人が迎えてくれて、ブリンジット卿にあいさつし、御者も手伝って馬車を入り口付近の馬車留めに留める。

■ 新しい失踪者
昨日、街のはずれに住む農民の男性が突然失踪する。両親と住んでいたが、夜に納屋に農具を仕舞いに出ていなくなった。

※ PCが街に出て情報を耳にする機会がなければ上記の情報は手に入りません。時列として、パーパスが墓地の掃除に行った日の夜の出来事になります。

■ 失踪事件
以降、PCが失踪事件について調べるのであれば、酒場や老ブリンジット卿に聞けば、失踪した何名かの家族や知人を紹介してもらえる。
性別、年齢、職業等はばらばらで、市の郊外に住んでいたという以外に失踪者の共通性はない。
家族と住んでいた人も多く、家族や知人は一様に失踪原因に心当たりはない。

失踪時の状況は、いずれも下記にあてはまる
・失踪前までは特におかしなところはなかった
・夕方から夜にかけてふと姿を消す
・家族がちょっと目を離した隙に居なくなる(夜中にトイレに立つ、はなれで作業している
・着替えやお金を持ち出した形跡はない(着の身着のまま出て行った)


■ 墓地
墓地は市が管理しており、比較的上流の人々が埋葬されているが、商人などそれなりに裕福であれば町民の利用も可能である。
多少の起伏がある台地になっており、周囲を2m程度の鉄柵で囲んであるいわゆる洋風の墓地である。
起伏がある上にところどころにニレの木などが植えられているので見通しはよくない。
墓地の中央には石造りの納骨堂がある。

※ 「台地になっていること」は後のダンジョンの構造と関わる情報なので、さりげなく提示しておくこと。

ブリンジット卿とPCが細君の墓の前にくると、キレイにしたはずの墓が荒らされている。
供えた花がばら撒かれ、水盆などがひっくり返されている。
細君の墓だけでなく、周囲の墓にも同様に踏み荒らされたような跡があり、パーパスは泣きそうになり、ブリンジット卿は怒りだす。

<捜索>ロール:難易度10
スモールサイズの人型生物の足跡。単体と思われる。

・管理人に話す(PCが話さなければ、パーパスとブリンジット卿が話す)
「最近、時々イタズラがある。墓をあばくような悪質なものではないので大事にはしていないが、献花がばら撒かれたり、墓石の上を歩いたような跡があったり」
「月に数回程度。ここ4〜5ヶ月あたり」

ブリンジット卿は憤慨して、PCたちに犯人を捜して捕まえるように言う。

■ 墓地を見張る
墓地を見張る場合、墓参りから3日目の夜までは何も起きない。
管理人は、昼間は墓地の事務所にいるが夜になると街中の自宅に帰ってしまう。
夜は入り口に柵の門が閉じられるが、柵は少し身軽な者がその気になれば簡単に乗り越えられ、門も掛け金で留められているだけなので、簡単に入ってこられる(野犬等の侵入防止である)。

管理人に注意して話を聞くと、管理人も「そういえば・・・」という程度にしか意識していないが、いたずらされる墓は、入り口から納骨堂までの間の墓に限られていると話す。

3日目の夜に、フードをかぶってズダ袋を持った人が墓地に入ってくる。明かりはつけず、慎重な足取りで墓地内の小道を通って納骨堂に歩いてくる(墓は荒らしていない)。

・フードの人物
この人物は、近くの教会のエミリオ神父。20代後半か30代前半の若い僧侶。
PCが干渉しなければ、納骨堂のトビラを開き(鍵はない観音開きの木製ドア。外からかんぬきで閉められる)、中に入ってから小声で「誰かいるか?」と呼びかけて部屋を手探りで歩きまわり、もってきたロウソクを灯して納骨堂内をぐるりと見回してからほっとした様子でロウソクを消し、元きた道を帰っていく。

PCが干渉した場合は以下のように対応する
・自分は教会で神父をしているエミリオである
・納骨堂をときどき掃除しにきている(ズダ袋の中は、掃除道具だ、というが、中身は見せない。中には子供用の着古したローブが入っている。もし見つかれば、着古したローブを雑巾に使う、と言い訳する)。
・明かりをつけないのは、教会は貧乏で節約しているため。墓地の道は覚えていて月明かりでもわかるので明かりはつけずに歩いてきた
・教会をひとりで切り盛りしており、昼間はお勤めがあるので、なかなかこられず、こんな時間になってしまっている
・月に1〜2度、空き時間ができたときに来るようにしている

エミリオ神父は落ち着いた様子で語る。
納骨堂に入る前にPCが声をかけると、納骨堂には一人で入ろうとする(教会の守備範囲内ですので、などと理由をつける)。
PCが強固に納骨堂に同行するように主張した場合は、少し迷ってから承諾し、中にはいってから(中に誰もいないのを見て)ほっとしたようすをみせる。

納骨堂に入るのを阻止した場合は、PCの主張に怒ります(仕事を邪魔したと言って、ブリンジット卿に訴え、墓地の見張りをやめさせるかもしれません)。

※ DM情報:エミリオ神父
エミリオはコボルド化した市民が納骨堂にやってくるのを知っていて、彼らを保護するため、週に1〜2度の頻度で納骨堂を訪れている。
コボルド市民が居た場合、ズダ袋の中のローブを着せて教会につれていき、秘密の地下室にかくまう。
明かりをつけないのはコボルドになった市民がひどい混乱状態にあるため、なるべく刺激しないための配慮。


■ 教会と神父
PCが教会を訪ねるならエミリオは迎え入れてくれる。
積極的には情報はくれないが、礼儀正しく質問したり会話していると、以下のような情報が聞きだせる。

・教会をひとりで切り盛りしていてなかなか忙しい
・半年前に小僧が居たのだが、実家のほうに帰ってしまって、それ以来一人でいる
・この教会は遺跡のうえに立てられている(土台に遺跡を利用している)。昔は砦かなにかがあったところだと聞いている
・墓地、市の役人の詰め所などもこうした遺跡を利用した土台の上に建てられている

教会の地下室のことは隠しており、PCが勝手に捜索などするならPCを不敬な者として追い出して二度と入れてくれない。
目を盗んで捜索できれば、奥の部屋の床が外れるようになっていて、地下室に通じる階段が見つかる。

地下室には、外からかんぬきがかけられていて、市民の服を着た20数体のコボルドたちが無気力に生活している。


■ パーパス失踪

墓参りから6日目の夜にパーパスが失踪する。
いつもどおり食事を出し、片付けなどをしていたはずだが、フト気付くといなくなっている。

パーパスは納骨堂に向かっており、もしPCが墓地に行くなら、ふらふらと歩くメイド服のコボルドを発見できる。

コボルドパーパスはPCの言葉を理解するが、人間の言葉は話せず、ドラゴン語(コボルドの言語)を話す。
ただ、ひどく混乱して恐慌状態にある。理由はわからないが納骨堂に行かねばないという義務感を感じている。
Yes/Noなどの簡単な受け答えはできるが、納骨堂に行くのを阻止するなら迂回したり懇願して納骨堂を目指す。

もし戦闘になるならデータは通常のコボルドと同じ。ただし、攻撃はせずに逃げようとする。

納骨堂についたパーパスはしばらく納骨堂の中をさまようが、そのうちにときどき泣き声を上げながら奥の壁際にうずくまってしまう。

無理やり移動させようとするとパーパスは嫌がり、納骨堂に居たがる。

夜半になるとエミリオ神父がやってくる。


■ エミリオ神父の話
PCにコボルド化したパーパスを見られるか、教会の地下室のコボルドを見られると、神父は観念してPCに話を聞くように言う。

・半年前、急な葬儀が入り、自分は教会で対応に追われたため、小僧を納骨堂の掃除にやらせた。
・夜になってひと段落し、小僧が帰ってこないことに気付いた
・納骨堂に来てみると、小僧の服をきたコボルドがうずくまっている。最初は小僧が襲われて服を奪われたかと思ったが、エミリオの姿を見るとすがり付こうとするので、小僧かどうか聞いてみるとうなずくようなそぶり。
・かなりの混乱状態だったが、身振り手振りで事情を聞くと、納骨堂内の東側の壁の奥の板張りが外れ、その奥に通路を発見したらしい。
その通路の奥で、何かを見たか触ったかしてしまい。驚いて戻ってきたのだがコボルドになってしまった。
・通路はそのあと崩れてしまって先に進めなくなっている
・小僧コボルドを教会の地下に隠し、後日、なにか元に戻す方法の手がかりはないかと調べにきたところ、またコボルドがうずくまっている。もしかして、と思ってもともと人間だったのか?と問うとうなずく。衣服などから、どうやらその前日に失踪した市民だった。
・以来、たびたびここに来てコボルドを保護している
・(以前にコボルドの生息地だったこともあり)コボルドは嫌われているため、へたに市や軍、教会の上層部に相談して、小僧や市民の命が脅かされても困るし、かといって、どうしようもなくて行き詰っていた

※ この時点でブリンジット卿に話し、エミリオ神父の意向に反して市や軍などに協力を要請した場合(PCが自身で解決に望まない場合は)、コボルド化した市民は連行され、軍の管理下に入る。
市の決議により納骨堂は封鎖され、後日、焼き払われて埋め立てられることになる。
コボルド化した市民は極秘のうちに処刑されることになる。
エミリオ神父はそれを知ると、一両日中に解決しないとならないとPCに協力を要請する(無償)。断るならコボルド化した市民やパーパスは二度と戻らず、今後もたびたび市民の失踪が起きる。セッションはここで終了する(経験点0)。軍や市のバックアップなどを画策した場合も同様。


■ 遺跡

納骨堂からの通路を掘り起こそうとすると、管理人の目を逃れられない(PCが留めない限りエミリオが管理人にも協力を要請する)。

管理人は通路の状態を見て「完全にふさがり、掘り起こすと落盤するか、もっと大掛かりな機材が必要になる」
「この方向だと、もしかすると排水口からつながっているのかもしれない。排水口は、遺跡を利用したもので、奥になにやら石室があるという話を工事をした人から聞いたことがある」という。

■ 遺跡探索

A. 排水口
墓地は高台になっており、その墓地の高台の裾に排水溝がある。
鉄格子がはめ込まれており、入り口は人がかがんで通れる程度の高さ。
入り口の30fは、後に排水口として造成されたもので、30f進むと、立って歩ける遺跡の通路になる。
北に向かって緩やかなのぼり勾配になっており、雨が降ると水が流れる。
現在も1〜2cmの水深があるが、歩けないほどではない。
湿った土と木の根や枯葉などが腐ったような臭いが立ち込めている。

B. 副葬品の埋葬部屋
鉄で頑丈に補強された木の扉がある。工事の際にあけようとしたような跡があるが、あまり熱心に空けなかったらしく、構造的な損傷はない。

鍵がかかっている:難易度15

中には宝箱が置かれてある。

宝箱には、金貨5000枚、宝石20個(2万G相当)、盾(+1スモールシールド)が入っている。
これは王の副葬品である。
そのほか、衣類と思しき物があるが、朽ちている(宝石はそれについていたものも含む)

C. 部屋
西側ドア:鍵がかかっている(難易度15)
南側ドア:鍵はなし
東側ドア:罠(難易度15/電気ショック 反応セーブ15 1d6+2ダメ(半減)、鍵(難易度12)

部屋に侵入すると襲ってくる。
コボルドのスケルトン ×5

入り口付近にショートソードをもった2体
遠巻きにして、投擲武器か射撃武器を持ったスケルトンが3体いる。
入り口付近の2体が足止めし、3体が射掛けてくる。

「混戦」状態なので、射撃には-4の修正を適用する。

スケルトン
------------------
種別:S/Undead
-------------------

D. 南の部屋
50cmほどの細長い木箱がある。
他になにもない。
箱に鍵、罠なし。

銀製で突起の両端に突起のある棒状のもの(ハンドル/クランク)が入っている。


E. 水溜り
床1ヘックス全面が水溜り。
緑によどんでおり、底は見えない。

部屋Gとつながっている。

はしご上の階段があり、北側にドア。
鍵(難易度12)


F. 突き当たりの壁
壁の人のヘソの位置あたりに穴。直径4cm程度。
穴の上にドワーフ語で「左に回す」と書いてある。

穴は15cmほどの深さがあり、穴の底はデコボコになっている様子。

この穴にDの部屋の銀のハンドルを指しこんで左に回すと、Eの水溜りの水が排水されて、Gへの部屋に降りられる。

G. 水底の部屋
水が入っている状態でもガーゴイルは襲ってくる。
ガーゴイルは天井からさかさまにぶら下がる形で待ち構えている。

視認し、難易度20のロールに成功しなければ、石像にしか見えない。

ガーゴイル
------------------
種別:M/Monster
-------------------

北側にドア。鍵なし。
はしご状の階段がある。


H.玄室
石棺が中央にすえられており、部屋の北東の天井が崩れている。

人間のキャラクターが部屋に入るか、全員が部屋に侵入した時点で
「汝らは人間(に組する者)なり。我ら一族を滅ぼした人間(に組する者)なり」
と声が響く。

ビジョンが見える。栄えたコボルドの一族。ドワーフを追い出し、その住処を占拠し、謳歌した日々。
人間が侵入し、コボルドを殲滅する。追い詰められて、手勢と遺跡に篭る王。
死を間際にして、いつかコボルドの王国を復活させ、この地の人間をほろぼそうと誓い、生きたまま入棺して、呪いながら死んでいったコボルドの王の姿。


コボルド王の霊(レイス)
------------------
種別:M/Undead
====================

コボルドの王は、呪いの力で近くの人間をコボルド化し、納骨堂(遺跡)に集めてコボルドの王国を作ろうとしていた。

レイスを倒すと、断末魔の叫びを上げて霧散する。
遺跡を出ると、コボルド化した市民はもとの姿に戻っており、それぞれが家族のもとに帰っていく。
D&D3e
Exp:10000

「働く乗り物 大集合」

「武器・装備ガイド」をパラパラとめくっていたら、いろいろな乗り物が載っていたので、これらを使ってニギヤカなシナリオを組みたいなぁ、ということで書いた、半分ネタのシナリオです。
その割りには乗り物データはほとんど使わないので、「武器・装備ガイド」を持っていなくてもそれなりにはプレイ可能です。

ただし、戦闘バランス等は比較的きっちり作っているので、ネタだと思って気を許すと死亡者がでるかも。


■ シナリオ概要
ドワーフの自動掘削機「ドワーヴン・タネラー」、ノームが発明した「飛行船」「潜水艦」、エルフの「フォレスト・クロウラー」などを強奪し、それらを使って武装しようとする犯罪集団が活動を開始した。
PCは、自分の発明家を悪用されて怒りに燃えたノームの発明家の依頼を受けて謎の犯罪集団のたくらみを阻止する。


■ 背景
舞台はトーチ・ポートですが、“発明家”のようなキャラクターが居るならほかの町でもかまいません。

▼ 政治的犯罪集団「ディノスウィツ」
実体は設定されていません。今回の事件っきりで霧散してもよいし、実は・・・という設定を付け加えてもかまいません。
ドゥエルガルと手を組んだり、オーガを雇ったりしていますが、メンバーはそれほど多くないので、機動力を持ったガジェットを使っての強奪や強襲を企んでいます。
「政治的」とありますが、単にウィザードが入っているため、そのような背景のある組織、というだけで、このシナリオでは特に何かを主張しているわけではありません。
貴族崩れの強盗団、といったところです。


■ 導入
PCたちはトーチ・ポートにいます。
適当に仕事のあてなどを探ると、螺旋堂の主人が4〜5名の腕の立つ冒険者を探しているウワサを聞けます。
詳細はわかりませんが、急募とのことです。


■ トロンの螺旋堂

知り合いのドワーフの一族から依頼があった。
最近、集落の近くの遺跡から「宝物庫」を発掘した。もともとドワーフの遺跡のあったところで、その「宝物庫」を掘り返して中身を整理しているのだが、最近、夜中に不審な人影を見たという作業員の報告がある。

作業はあと数日で終わり、作業終了後は宝物庫を埋め戻すので、それまで護衛してほしい。

報酬:一人あたり1000gpを後払い。護衛中の食事等は出してもらえる。

ドワーフの集落までは徒歩で1日程度の距離。

保管庫は40f*30f*10fの地下の石室だが、今は掘り返されていて天井部分が露出している。
天井部分はあけられており、上には足場が組まれて何か吊り下げられているのかワイヤーやロープが何本もぶらさがっている。
ただし、石室の周辺は掘った土と土塁が詰まれており、搬入入り口(20f程度)以外からは侵入できず、中も見られない。
ドワーフたちはPCに、「うかつに触ると危険なものもあるので、なるべくなら中に入らないでほしい。」と言う。


↓土塁(<登攀>判定15程度)
●●●●●●●●●●●●●●●
● ┏━━━━━━━━━┓ ●
● ┃ ┃ ●
● ┃ ┃ ●
● ┃ ┃ ●
● ┃ ┃ ●
● ┃ ┃ ●
● ┣━┳━━━━━━━┛ ●
●●┃●┃●~~~~~~~~●●●●●
┃ ┃ ↑
┗━┛ 搬入口(布のカーテンで目隠しされている)

遺跡入り口(地下への階段になっている。入り口のみ地上)

- 宝物庫 -------------------------
ドワーヴンタネラーの保管庫(整備中)。

20f*10fの円筒形を横にした構造物。前方にドリル付き。
アダマンチウム装甲を持つジェットモ●ラ(By サンダーバー●)。

ほぼ整備は終わっており、稼働可能な状態にある。
ドワーフは鉱山の採掘に利用しようとしている。
-----------------------------------


-- 戦闘 -------------
ドゥエルガルとアースメフィットの襲来:人間一人付き

ドゥエルガル(グレイドワーフ・ファイター1)
アースメフィット×2
ディスノウィツのウィザード(飛行船を操縦してくる)

戦闘:
夜中にパラパラという軽い機械音が近づいてくる
<聞き耳>(難易度17)上空から

1R:
30m上空まで降下した飛行船からスリープが飛ぶ
格納庫の周囲に居たドワーフが倒される。

2R:
飛行船は上空にホバリングする(ウィザードが操縦)

3R:
フェザーフォールでドゥエルガル降下
アースメフィット降下
ラウンドの最後に着地

4R:
タネラーに取り付き、搭乗口を探す
飛行船は上昇開始(離脱)

5R:
ドゥエルガルが搭乗し、操縦席に。アースメフィットは周囲でギリギリまで見張り

10R:始動
----------------------

撃退すると、ドワーフたちは感謝を述べ、作業はもう終わるのでひとまずは心配ないという。
ドワーヴン・タネラーを見てしまった場合は、あまり口外はしないでほしいとお願いされる。
タネラーが何モノかのあらましくらいは聞かせてくれるが、詳細な動作原理などは未解明な部分も多く、教えられない。


■ トーチ・ポート
トーチポートにもどると、街は港に浮上したノームの潜水艦の話題で持ちきり。
螺旋堂には乗組員のノームたちがたむろしている。

・ディスノウィツと名乗る一団が潜水艦を奪いに来た
・最初は売ってくれとのことだったが、胡散臭いので調べたら、いろいろな乗り物を集めて何か企んでいるらしい
・飛行船の一団によってノームの集落が襲撃を受けた
・潜水艦で逃げてきた

螺旋堂の主人、乗り物集めの話に心当たりがある。

・そういえば、半年ほど前に飛行船の設計図と模型を売った覚えがある。
・変わった乗り物として、ドワーヴンタネラー、潜水艦、フォレストクロウラーの話をした・・・。
・となると、エルフのフォレストクロウラーも危ない。

自分の発明を悪事に利用され、あまつさえ同族を危機に陥れたことが悔しい螺旋堂の主人はPCにあらためて依頼する。

報酬:一人当たり4000gp

■ エルフの森
エルフの住む森に向かうと、その途中で飛行船の一団(3隻)を発見。
うちの1隻がPCに向かってくる(目撃者の口封じ)。

-- 戦闘 -------------
グリフィン ×2

ディスノウィツのグリフィンライダー×2(ファイター3:それぞれグリフィンに騎乗)
============
武器:+6 マイティコンポジットボウ【筋+2】
技能:<騎乗>+8
-------------------

グリフィンは「突撃+全力攻撃」と「後退(上昇後退)」を繰り返す。
グリフィンの攻撃ラウンドにライダーは難易度20の<騎乗>判定を行い、成功すればボウで攻撃。失敗すれば、グリフィンを操ることに専念。

飛行船は1R程度は近くに居るが、すぐに離脱する。
ただし、状況によっては、操縦士であるウィザード(5Lv)が、ファイアボール、マジックミサイル等の援護を行なっても良い。
飛行船自体は、ファイアボール1発程度では簡単に落ちない(火が点くのでクルーのドゥエルガルが消火活動などを始めるが)。

戦闘後にエルフの森に向かうと、破壊されたクロウラーが1体。
エルフたちによると、2体のクロウラーが持ち去られたとのこと。

飛行船が飛び去った方向に、エルフが斥候を放ち、追跡している。

エルフは斥候の持ち帰った情報は教えてくれるが、PCに対しての協力やクロウラーについての情報提供は一切しません。
言葉にはしないが、「わざわざ来てくれた親切なヤツだから森に入れてやってるが、用事が終わったらお引き取りください」という態度。クロウラーについては破棄したかったので、丁度いい(人間などにはきちんと手入れできないだろうからすぐ壊れるだろう)。との見方。

-- 斥候の情報 ---------
飛行船は険しい山岳部に入っていった。
一時的な根城にしているのであろう小さな砦があるのだが、周囲は岩山に取り囲まれ、谷側からの入り口にはオーガの一団が侵入者を阻止するべく守っている。
また、フォレストクロウラーも早速配備されるようで、近づくのはかなりムツカシイ。
-----------------------

■ ディノスウィツの砦
螺旋堂の主人に知らせると、地図を出してきてなにやらウンウン唸り、手を打ってからPCにとりあえず出発の準備をするように告げて飛び出していく。

翌日、街の外れに集合するように言われるPC。
行くと、ドワーヴンタネラーがキュラキュラと動いている。
これで砦の後ろに地面を掘って出て行ける(と思う)。

操縦士のドワーフがPCをタネラーに乗せてくれる。トロンはついてこない。
1日かそこらで砦の後ろ側に出る(ハズ)。


■ 砦侵入
タネラーで砦まで来る。
タネラーで砦を潰すのは無理。構造をきちんと調べてないとタネラー自身が崩れた砦の下敷きになって破損、移動不能になる可能性が高いため。

砦は古代の国境付近にあったものだが、現在では国境が北上しており、戦略的拠点としては意味のない場所なので長期間放置されている。

城壁の中に3隻の飛行船が置かれる(エルフの森で1隻落としていれば2隻)。
その前にオーガ部隊が3つにわかれて配置され、さらに山の中にクロウラーが1機ずつ配備された機動部隊が配備されている。

飛行船のクルーは一人の操縦士(ウィザード)と5人のドゥエルガルで構成されている。
ドゥエルガルは飛行船の整備を行い、それ以外は山腹の洞窟(彼らが掘った)で寝泊りしている。昼間はまったく外には出ず、夜になると活動する。洞窟はいくつかの部屋があるが、実は山中に逃げれる裏口がある。PCが踏み込んでくるようならドゥエルガルは危機を察知して裏口から逃れ、裏口を崩してしまう。

ウィザードは砦の中で寝泊りしている。

砦は簡単な補修がされてあるだけで、いかにも一時住まいな感じ。
住居というより工事現場の仮設小屋に近い機能。

A:ホール
入り口ドア鍵なし
ホールになっている。飛行船の補修材らしき大きな布や工具などが置いてある。

B:仮眠室
仮眠室だったらしく3段ベッドとサイドテーブル、洋服掛けがあるが、寝具はなく、今は使われていない。

C:納戸
Eの食堂の予備のテーブルなどを仕舞うところ。椅子などが積まれてある。

D:通路。
北側2箇所にに窓があるが、閉じられている。

E:厨房
かまどと食器棚などがあるが今は使われていない。
ほこりが厚く積もっている。

F:食堂
集合場所や礼拝にもつかわれたらしき大広間。
テーブルが並べられていて、しょく台、シャンデリアがある。

- 戦闘 ----------------
オシュルス
アイスメフィット

アイスメフィットが部屋の中央に居る。
オシュルスはPCが部屋に入る前にインビジビリティを使って姿を消している。
-----------------

ここで戦闘が発生すれば、2階の構成員は気付く。2R後にGの廊下に集合し、リーダー(ウィザード5lv)が書類等を探してまとめ、4R後にはしごを登り、屋上に移動する。

リーダーがフライで逃亡し、残りはフェアーフォールを使って地上に降り、迎撃しつつ、飛行船を飛ばそうとする(3人だけで)。


G:廊下
北東にはしごがあり、屋上の見張り小屋にいける。
東西に2つずつ部屋がある。


H:寝室
この部屋に2名のディノスウィツ構成員が寝泊りしている。飛行船の操縦士でもある。

I:寝室
飛行船の操縦士でリーダーの男(5レベルウィズ)と護衛の戦士(ファイター3)が寝泊りしている。
リーダーが逃げたあとでも、この部屋のチェストを調べると、書類やメモが何枚か見つかる。

残っている書類から
・「ディノスウィツ」は半政治的な犯罪集団である。
・どこかの貴族か元貴族の資金を元手に活動しているらしい。
・数十人からの規模で構成されており、数箇所に拠点がある
・トーチポートにも拠点が1箇所あるようだ
・ウィザードの協力者がいる

リーダーが持っていく書類から
・首領は「男爵」と呼ばれている
・ウィザードの協力者と「男爵」は別の人物である
・ドゥエルガルとの協力関係を持っている
・この地域一帯の支配権を握るために機動兵器を掌握する計画がある
・タネラー、サブマリン、クロウラー、飛行船とオーガ部隊の編成である


J:寝室
空の部屋

K:寝室
空の部屋

L:屋上
見張り台がある。


屋上、または砦前

- 戦闘 --------------
ディノスウィツ構成員 ウィザード(4Lv)
スクロール:ライトニングボルト

ディノスウィツ構成員 ローグ(4Lv)
ディノスウィツ構成員 ファイター(3Lv)
オーガ ファイター(ファイター1Lv)
特技:<<武器熟練:グレートクラブ>>、<<イニチアティブ強化>>、<<強打>>

====================
オーガファイター:
オーガたちのまとめ役で砦に雇われている。
城壁内で飛行船の警護と称してさぼっている。
共通語を話す。
構成員が先に全滅した場合は降伏する。
・飛んで行った魔法使い(リーダー)に雇われて、この砦を守っている。
・リーダーが居なくなって、給料をくれる人がいないのでもうここに居たくない。
・砦前のオーガたちも給料をくれなければすぐにいなくなる。
・ほかのことは知らない。
-------------------


■ 終焉
ディノスウィツは犯罪者集団で、機動力を持った兵器でトーチポートやその一帯の略奪行為や、ゆくゆくは支配までもを考えていた。
中核メンバーが砦に居たことは確かだが、これで全員かは不明。砦からはさまざまな指示や出入りを示す書類が手に入るが、ほかにもいくつかの拠点があるようだ。
とはいえ、今回の砦を潰したことで、ほぼその野望が潰えたことは確かである。

螺旋堂の主人はPCに熱く礼を述べて、新しい乗り物を開発した際にはまっさきに乗せてやろうと言ってくれる・・・・

ディノスウィツの目的を知る:各PCに1000点

タネラー・クロウラーが無事帰還する:各PCに1000点

リーダーを倒す:各PCに500点(+リーダー自体の経験点 全体で1500点)
D&D3.5e 自動シナリオ メイズ改
サンプルシナリオ

対応:1レベル〜
人数:2名〜7名

グレイホーク市が舞台になっていますが、適当なワールドに置き換えてかまいません。

● 背景
グレイホーク市の南西に、1つの遺跡があった。
長年にわたり、土地の者が出入り口を厳重に管理していたが、中に入った者は居らず、表向きはただの社(やしろ)として外部には隠匿されていた。

ある日、この地を治める領主 バルティス男爵は、遺跡に変化があることを土地の者から聞かされた。

内部で何かが動き、遺跡が“生き返った”兆しがあらわれたのである。

具体的には、モンスターたちが遺跡内を徘徊し、ときおり外に出てくることもあるのだ。


そこで、男爵は、各地にお触れを出してつわものたちを募った。

“遺跡 探索者 求む。

腕に おぼえが ある者。

危険に 応じた 報酬 と 栄誉 を 与える

メルテディス=バルティス”

PCたちは募集に惹かれ、遺跡の町に集まってきた探索者である。

● 導入
PCたちはすでに町に入っている。
仲間を集めたか、集まった仲間とこの町を訪れたかはさまざまだが、ともかく遺跡を探索する準備は整っている。

PCたちが町に来て説明を受けた内容は以下のものである。

・遺跡には3つの呪われた宝石が封印されていた。
・宝石は、大きなダイヤモンドとそれに追随する大きさのサファイアとエメラルド。
・呪われた宝石は恐ろしいモンスターたちを招来し、招来したモンスターのどれかに乗り移ってダンジョンに潜んでいる。
・十分に戦力が整ったら、モンスターたちはダンジョンからあふれ出し、この地や、ひいてはグレイホーク全土に広がってしまうだろう。
・宝石が乗り移ったモンスターを退治し、宝石を回収してくることが探索の目的である。・男爵は初期装備をいくらか援助してくれており(初期所持金が最大)、さらに遺跡のモンスターや宝箱から得られた財宝はすべてPCの報酬として自分のものにしてよいとする。
また、男爵の支援で町で以下のサービスが受けられる。

・男爵が呼んだ大商人がおり、雑貨から魔法の品までを定価で提供してくれる(コアルールにある品物をすべて)。
・同様に、教会/寺院は定価でサービスを提供している。また、賛同している高レベルウィザードも定価でサービスを提供してくれる。

● 探索

ダンジョンはトランプによってランダム生成される。
詳細は下記を参照。
http://worm-trpg.com/MZ_DD/framepage1.html

1枚目のジョーカーは、エメラルドが乗り移ったモンスター
2枚目のジョーカーは、サファイアが乗り移ったモンスター
最後のカードは、ダイアモンドが乗り移ったモンスター

それぞれのモンスターには、宝石がついており(たとえば、額、喉元、片目など)、倒すことで手に入る。

● 終焉
すべての宝石を集めることができれば終了。
とっほ〜;、;
画像のアップをミスったの2度もやり直し。

画像は、左からダンジョン1F、2F、3Fの順です。

6〜7レベル 4〜5人用

「ダンジョンマスターズガイド」のP44にあるシナリオアイデア百選からダイスでランダムチョイスして作成。
チョイスしたアイデアは下記。

42:化け物が出る塔にたいへんな宝物があるという。
77:憂い顔のバードが、牢屋に入れられている友達の話をする。
57:砂漠から超巨大サイズの蟲が出現し、集落を襲う

■シナリオの概要
砂漠から出現する巨大な蟲に近隣の村々が襲われ、過疎化した地域にゴブリンが次々と住み着く。

事態の収集を命ぜられたPC。

町では、バードが連れ去られた友人の錬金術師の身を案じており、話しを聞くと、友人の錬金術師は、蟲をおびき出す薬を作ることができるらしい。

町の情報とバードの情報から、砂漠の付近に昔からある塔の存在を知ったPCが、塔に乗り込み、錬金術師を救出し、蟲を操るフィーンディッシュゴブリンのアデプトとその一味を倒す。

今回、市販のダンジョンタイルセットを使用したので、マップは少しわかりづらいのは勘弁。

ラスボスのステンケは、フィーンディッシュテンプレートをゴブリンに採用して9レベルアデプト/1レベルファイターを作成。

フルプレートとネット、ロングスピアを装備している。
ロングスピアは突撃用であとは捨てて、ネット投げてから近接接触呪文(ビストウカーズ等)と遠隔接触(スコーチングレイ)を使う。

------------------
● 背景
PCはこの街を拠点としている。
腕に覚えがあり、ときどき町の名士たちに依頼ごとを受けており、街ではそれなりに顔が通っている。

「ドラゴンの前」亭:
ボルボス男爵という貴族が、この街でのPCの実質的なパトロンになっている。
街のいくつかの宿屋や酒場ではツケでサービスを受けられるし、神殿なども便宜は図ってくれる。
明確な契約をしているわけではないので、何かに縛られているわけではないが、PCたちがちょっとした問題の相談に乗ることで共生関係が成り立っている、とする。

今回も、ボルボス男爵が、PCたちに相談を持ちかけた。


● 導入
最近、近隣の村が巨大な蟲に襲われている。
村から立ち退く人も出ており、作地が捨てられ、土地からの収入が減ってしまう見通しが出てしまった。
さらに、街道沿いの高い宿賃を避けたルートを使ったり、辺境で仕入れをしている出入りの商人たちの商売にも支障が出始めている。

過疎化した地域には内陸からゴブリンたちがやってきて住み着いてしまったところもあり、ほとほと困っている。

蟲は砂漠のほうからやってきて、とてつもなく大きい、という以外に詳しいことはわからない。夜に突然襲われるので、どんな蟲かもわからない(部分的な証言、「チキン質の外皮や節足状の四肢」などから蟲だろうとはわかっている)。

なんとかしてくれ。


● 街の情報
酒場や人だかりのあるところで <情報収集> をすれば、商人や旅人、近隣から来ている村人などから以下の情報が聞ける。

達成値
〜5
ゴブリンだけじゃなく、近隣でオーガの姿を見たやつもいる(以前はそんな近くで見なかった)


〜10
砂漠のほうに昔、砦だった塔があり、そこには化け物が宝を守っているとうわさされている。塔の場所は不明で、ただの言い伝えだと思っていたが、蟲はそこからくるんじゃないかというのがもっぱらの噂。


〜15
最近やってきた酒場のバードが、蟲を操るノームの歌を歌っていた。


〜20
何年も前だが、錬金術師のノームが蟲呼びと虫除けのお香を売っていたことがある。あのノームがあやしいぜ。


● 酒場のバード
PCがあまり利用しない酒場「騒がしい蜜蜂亭」に旅のバードが来ている。

バード2(人間 男)「コルトス=アービン」
リュートで歌を歌う。

歌の内容(陽気な歌だが、どことなく哀れな感じ)
「ノームは錬金術の申し子。錬金術は便利であやしげ。
あるとき、ノームは頼まれた。偉い王様に頼まれた。美しい女性をいつまでも虜にできる薬を作ってくれと。
ノームは薬を作った。できた薬はお香だった。ノームはお香に火をつけた。
お香からは、たちまちかぐわしい香りの煙が立ち上り、風に乗って山をこえ、谷をこえ、砂漠を越えて広がった。
でもお香が虜にしたのは美人の心なんかじゃない。毒虫たちの心だった。
ノームは毒虫にさされて大慌て。ノームは毒虫にさされて大慌て」

コルトスにノームの話をすると、コルトスはPCに語る。

友人のノームが塔に幽閉されてしまっている。
ノームは錬金術師で、歌のモデルになった(実際は王の依頼ではなく、単に研究の成果。偶然できたものではある)。
とつぜんやってきたゴブリンの魔法使いに捕まっている。

ノームは、ゴブリンの魔法使いの塔に幽閉されており、「巨大な蟲をおびき出す」効果を持つ香を作らされている。

砂漠の村々を襲っている巨大な蟲は、おそらくその香を使ったゴブリンの魔法使いの仕業だ。

コルトスは友人とともに捕まったが、塔に着く前に隙を見て脱出してきた。
塔の場所を教えるから、友人のノームを助け出してくれないか!

・塔には魔法使いの手下が溜め込んだ宝物が納められているらしい。
・塔の大体の場所は教えてくれる。近くまで案内してもよい。
・森を抜けたところに村がある。その先の湿原を砂漠のほうに抜けて進むと荒地に塔がある。


● 魔術師の塔まで
森と湿原を抜けたところ。徒歩で3日ほどかかる。

コルトスの言う村は、ゴブリンの勢力圏になっている。
人影はなく、ウォーグに乗ったゴブリンたちが徘徊している(ゴブリンもまだ移住はしていない)。

ゴブリンウォリアー
ウォーグ

3体のウォーグライダーと2体のゴブリンアーチャー

いずれかのゴブリンを捕らえて情報を聞き出せば、以下がわかる。

<威圧>達成値15
・塔:この先にある
・内部:中には入ったことはない。何人かのオーガの警備をつれている
・ボス:偉いゴブリンだ。強くてえらいゴブリン
・ノーム:連れて行った。殺そうと言ったら怒られた。奴隷にするようなことを言っていた
・蟲:えらいゴブリンは蟲を呼ぶ。蟲が村を襲う。蟲が居なくなったあとにオレたちが村を襲う。村のモノが俺たちのものになる。


● 魔術師の塔の入り口
塔は2階建ての石造りのやぐらになっている。
入り口からは地下に降りる階段と、2階に上る階段がある。

螺旋階段を上ると、2階部分に出る。半径20fの何もない丸い部屋で、8方向に柱があるだけで、壁のない部屋。天井も石造りだが、屋根には出られる開口部はない。

地下への階段を下りると、ダンジョン。

▼ ダンジョン 1F

この階自体が警報装置になっている。

A:警報通路
西側の壁一面を覆うようにカーテンが引かれている。カーテンは遮光カーテン並の厚くて重い生地でできている。
シュリーカー4体が、西側の壁一面のカーテン隠されている。

物音はしないが、かすかに腐臭がする(シュリーカーのエサに、ときどき腐肉や残飯を入れている)。

シュリーカーの10f以内で動いたら(カーテンを開けたり触ったりすると)、シュリーカーは金切り声を上げる。

仕切り部屋には下部に向かう金網を張られた小さい穴があり、金切り声は最下層の部屋のガーゴイル像から聞こえる仕掛けになっている。

シュリーカー(MM P216)

B:ドア
鋲とところどころ金属板で補強してある木製のドア。
新しいものではないが、しっかりしている。

鍵がかかっている。
<解錠>難易度20

C:魔方陣
ノック/ホールドポータルの魔法がかかっている。

Bのドアの鍵が閉まる(開く)。
Bのドアを自動で施錠/開錠する魔方陣。

D:通路
南側の天井近くに格子窓がある。
突き当たりの南北にドア。

E:ドア
鍵がかかっている。
<解錠>難易度20

F:ドア
鍵がかかっている。
<解錠>難易度20

G:大広間
粗末な椅子とテーブルが部屋の隅にあり、2体のオーガが待機している。
<視認>難易度15 に成功すると、部屋の奥の開口部(向こうに階段が見える)に、一匹のねずみらしい小動物が走り去るのが見える。
ステンケの使い魔のラットで、PCがきたことと、人数などを伝えに走った。

オーガーバーバリアン
オーガーメイジ

オーガは襲い掛かってくる。

ゴブリンのステンケに雇われてこの塔の警護にあたっている。
あと何体かのオーガが居るはずだが、詳細な数や配置は知らない。ノームは下の階にとらわれているらしいことを知っている。


H:螺旋階段
降りていく螺旋階段。

I:大広間(倉庫)
1Fのオーガーたちの食料や、報酬などで手に入れた小銭程度の宝物がある。

10000SP
1200gp
アクアマリン(青い宝石:500gp相当)
マグカップ

保存食(5日分)

▼ ダンジョン 2F
A:階段
最後の段がトラップのトリガーになっている
<捜索>難易度20
<装置無力化>難易度20

トラップを踏むと、Bの床が開いて深さ15fの落とし穴になる。
気づかずに最後の段を降りてきて反応ST 難易度15に失敗すると、穴に落ちて1d6ダメージを受ける。

B:フロア
床の東西の方向に何本ものミゾが彫られている。溝の深さは10cmほどもある。移動困難な地形。
<視認>難易度15に成功すれば、南西のスミの床に穴が空いてあるのがわかる(ネズミ用の2fの厚さを貫通した直径10インチ足らずの穴)。

東西の中央で開いて落とし穴になり、そのまま手がかりにして穴の底に降りられる。
<視認>難易度15に成功すれば、西側の壁の南西のスミに穴(ネズミ穴)がある。穴は壁の中央に向かって斜めに空いている(隠し扉の通路につながっている)。

穴の中の西側に隠し扉がある(<捜索>難易度15)

C:噴水のある大広間
噴水のある広間。
荒れた感じで、瓦礫が散らばっている以外は何も見えない。
噴水にはオーカージェリーが潜んでいる。
<視認>難易度30+1/10f毎

オーカージェリーは攻撃されない限り、間合いに近寄ったPCを待って攻撃する。
もう1体のオーカージェリーと交戦状態になった場合は背後から襲い掛かる。

D:通路
南端に魔方陣らしき模様が描かれているが、機能は何もないダミー。
魔方陣の手前が落とし穴のトラップ。乗ると発動する。

<捜索>難易度20
<装置無力化>20
深さは5fしかないが、中にオーカージェリーが潜んでいる。

トラップをはずそうとして<装置無力化>を開始すると襲い掛かってくる。

オーカージェリー

E:通路
隠し扉からの通路

F:ドア
罠がある。
<捜索>難易度22
<装置無力化>難易度22
針の雨の罠:脅威度3
機械式;攻撃+20遠隔(2d4)

鍵がかかっている。
<解錠>難易度20

G:宝物庫
ステンケの宝物庫。
整理はされていないが、多少いいものや後でより分けようと思っているものがおかれてある。

1700gp
黒真珠(500gp)
オニキス(50gp)
ヘタマイト(10gp)
ムーンストーン(50gp)
+2チェインシャツ(4250gp)

H:通路
隠し扉からの通路

I:ドア
鍵、罠なし

J:部屋
何もない石の部屋。北東の隅にハネ戸がある。
ハネ戸を上げると、下に下りる階段がある。

▼ ダンジョン 4F

A:ドア
<捜索>難易度30
<装置無力化>難易度30

ドアの西側についたドアチャイム(開けると鈴が鳴る)

B:ステンケの部屋
東側に3体のガーゴイル像が置かれた部屋。北側の東に幅20f高さ5fの格子窓がある。
ガーゴイル像の前に長机が置かれてあり、長机の上には、錬金術に使う道具や材料らしい薬品などがおかれている。イスなどが雑然と置かれており、特に長机周辺は乱雑な感じ。

ガーゴイル像はただの石像だが、北側の像の開いた口は、入り口のシュリーカーの部屋に通じており、シュリーカーの金切り声がここまで聞こえるようになっている。

格子の前に、フルプレートを着てロングスピアを持ったゴブリンと、長机をはさむようにして、オーガが1体待ち構えている。

<視認>難易度38
ステンケがインビジビリティをかけて待ち伏せさせているオーガが、北西の隅に居る。

ステンケの入り口側の10fのマス2つにはまきびしが撒かれてある。

- ラスボス ----------------------
ステンケ(10レベルのフィーンディッシュゴブリンアデプト)

オーガ × 2
-----------------------


● 塔からの脱出
ステンケを倒すと、格子の奥から「たすけて〜」と声がする。
見ると、一人のノームが弱弱しく助けを求めている。

ノームはつかまった錬金術師で、ここで蟲呼びの香を作らされていたという。
長机にある錬金術の装置はそれほど金目のものではない。


● (時間があれば)蟲退治
実は、昨日作ったお香が、既に持っていかれている。
手下のオーガに指示して村を襲わせる算段で、村の位置はだいたいわかる。

明日の夜に襲撃があるはずなので、なんとか村を助けることはできないか?


▼ 「遺跡」マップを使用

オーガ
ゴブリン(6)

オーガとゴブリンが潜んでいる。<視認>と<隠れ身>で判定。
PCたちが武装しているとみると、オーガはお香に火をつける。

2R後に超巨大センチビードが現れる。センチピードは敵味方の区別はしない。

● 終焉
あらましを男爵に報告すれば、終了。

1000gpを褒賞として渡す。
また、商人への口利きで、今回の戦利品は半額ではなく全額で、宝石等は50%増しで買い取ってもらえる。

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