ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

連帯オール沖縄・東北北海道コミュの 偏見捨て数値で判断を 漫画家・山本おさむさんの提言

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
東京新聞転載

ここから本文
【ふくしま便り】

偏見捨て数値で判断を 漫画家・山本おさむさんの提言

2016年3月8日


「事故から5年。情報を整理する時期でしょう」と話す山本さん=福島県天栄村で
写真
 社会派の漫画家で知られる山本おさむさん(62)は福島県天栄村に住んでいる。妻の両親の実家があった縁で約十一年前に家を買い、さいたま市にある仕事場と往復する生活を始めたが、東日本大震災と原発事故に遭い、約二年間、さいたま市で自主避難の生活を送った。現在は再び天栄村に生活拠点を移している。この間の揺れる気持ちなどを描いた漫画「今日もいい天気 原発事故編」(双葉社)は二〇一三年度の日本漫画家協会賞特別賞を受賞した。事故から五年。春を待つ天栄村で「復興」について話してもらった。
     ◇
 漫画に描いたように、事故直後はそりゃあ大変でした。原発のことなんか何も知らない。シーベルトもベクレルも何のことって状態でしたから、一つ一つを学ぶことから始まったんです。とりあえずは危険であると考えて避難しましたが、敷地内の除染をするとさいたま市の仕事場の周辺とほとんど変わらない程度の数値まで下がった。そこで以前のように、天栄村とさいたま市を隔週で行き来する生活になりました。
 五年たって、少なくとも天栄村の人たちは以前の暮らしを取り戻したように見えます。奥羽山脈の谷間にあるこの村は、原発から七十キロほどですが、もともと環境に恵まれています。
 天栄米は最高級のブランド米ですし、いいお酒をつくる酒屋もある。温泉もあります。もう原発事故の傷痕は、ほとんどないように見えるのですが、ただひとつ、農家の人の話では、作物が事故前の値段では売れないという問題があるようです。
 作物はすべて検査をしているので、数値をみれば安全とわかる。それでも「福島産は危険」というイメージが拭い切れない。漫画「そばもん」(「ビッグコミック」=小学館=で連載中)の中でも主人公に語らせているのですが、福島県産食材を危険だという人は根拠を示すべきであると思います。
 私も事故後に取材をして知ったのですが、天栄村の米農家は、米が放射性セシウムを吸収しないように血がにじむような努力をしたのです。消費者にも、それに応える誠意が必要です。
 福島県産品を拒む人は、原発そのものを拒む人が多いかもしれません。明言しておきますが、私も反原発主義者です。電気をつくる方法として原発はリスクが大きすぎる。被災者として、これは実感しました。再稼働するなんて、どうかしているし、あれだけの大事故の責任を誰もとらないのも変な話だ。東京電力の元幹部が強制起訴されましたが裁判には注目しています。
 ただし反原発を訴えたいあまりに福島県の被害を強調するというやり方は、そろそろ考え直した方がいいと思います。
 原発事故について、忘れた方がいいことと、忘れてはならないこと、これをきちんと仕分けする時期が来たと思います。
 忘れた方がいいことの代表は、農作物と放射線量に関する思い込みや偏見です。冷静に数値で判断した方がいい。
 一方で、忘れてならないのは、事故の被害で苦しんでいる人々が、まだたくさんいるという現実でしょう。大熊町など避難指示区域は、荒れ果てて、こことは別世界です。
 福島県は二〇四〇年まで全エネルギーを自然エネルギーで賄うと目標を立て、県内の原発はすべて廃炉にすると宣言している。この被災地が反原発運動の先進地と評価されるようになればいいですね。 (福島特別支局長・坂本充孝)
 <やまもと・おさむ> 1954年、長崎県生まれ。漫画家。代表作に「ぼくたちの疾走」「遥かなる甲子園」「どんぐりの家」「聖」など。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

連帯オール沖縄・東北北海道 更新情報

連帯オール沖縄・東北北海道のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。