統合失調症から回復した人の話コミュの自立神経失調症の話

　今回は自立神経失調症のお話をします。自律神経（意思とは関係なく生体の恒常状態を維持する神経、呼吸・心臓の鼓動・まばたきなど。）
　この神経が失調するなんて…考えただけでも恐ろしい事ですよねでも私達精神病患者は間違いなくこの神経が失調していると考えられます。
　自律神経の働きは、前回のパーキンソン病の所でも触れたように、交感神経（体を動かす神経）と副交感神経（体を休める神経）のバランスによって成り立っています。このバランスによってうつ病に傾いたり、躁病に傾いたり、色々な精神状態になるのは明らかですよって、精神病には色々な名前がありますが、全ての精神病の原因は、この自律神経失調症＋外的要因（ストレス）であり、その原因は外的要因＋「考え方の癖」によるものなので、人によって対処の仕方が違いますが、大筋の対処方法は考えられるのではないかと思います。

　私は、色々な精神病を学び、そして統合失調症の回復方法を皆さんと確立していけたらと考えております

　では、自律神経の働きを述べていきたいと思います

　瞳孔：交感神経（以下：）拡大、副交感神経（以下：）縮小
　呼吸；激しくする　おだやかにする
　消化器・消化液の分泌：抑制　促進
　ホルモン分泌：促進　安定
　血糖・血中脂質：上昇　安定化
　精神活動：促進・活発　休息
　皮膚：発汗、鳥肌を立てる　乾燥
　心筋・心拍数・血圧：収縮・増加・上昇　弛緩・減少・降下
　膀胱：尿をためる　排尿
　生殖器：　射精・子宮の収縮、排卵の促進　勃起・子宮の弛緩　
　
　　　　　各臓器に現れる自律神経失調症
　全身：微熱、だるさ、倦怠感、不眠
　神経：偏頭痛、筋緊張性頭痛、鈍重感、乗り物酔い、目まい、立ちくらみ
　耳：耳鳴りの一部
　咽喉：のどの異物感
　呼吸器：過換気症状（息を吸いすぎて呼吸が苦しい）
　皮膚：かゆみ、円形脱毛、多汗
　消化器：慢性胃炎、神経性嘔吐、過敏性腸症状（下痢をしやすい）、お腹が張る、食欲不振、過食
　目：眼精疲労、まぶたのけいれん、ドライアイ
　循環器：高血圧、低血圧、レイノー症状（手足の冷感、蒼白）、不整脈の一部頻脈、胸痛
　筋肉：筋肉痛、肩こり、腰痛
　手のふるえ：手がふるえて文字が書けない、手のひらの汗
　泌尿器：神経性頻尿、残尿感

　　　　　感情の変化と自律神経の働き
　交感神経が極度に興奮する：驚き、突然の恐怖、激しい怒り
　交感神経と副交感神経がバランスよく働く：平安、休息
　交感神経と副交感神経の両方がバラバラに興奮する：持続的な不安、緊張、怒り、興奮
　交感神経と副交感神経の両方の働きが抑制される：失望、抑うつ、悲哀、憂愁、疲弊状態
　
　自律神経失調症の説明は以上です。自律神経がこんなに体の割合を占めているなんて、書いている私もとても驚きましたそして、統合失調症の陽性反応はまさにこの自律神経が自らの意思を持っているようで、耳鳴りや体中が脈打つ感じ（時々幻聴と同じ速度で脈が打たれる）、まばたきをコントロールされている感じ、ラップ音が聞こえたり、車の音とセットで幻聴が聞こえる等、初めて経験する人は誰もこの感覚に抗えないものですよね
　でも裏を返せば、この自律神経をコントロールできればこの病気を克服できるということですだが自律神経（意思とは関係なく動く）をどうやってコントロールできるのか…と疑問に感じるところでしょう。
　私はそれが服薬（自分に必要な栄養素を取り入れる）なのではないかと思います。そして私が言う治癒は、薬が必要ならば薬を飲み続けてでも、自分らしく生活をしていける事を指しています

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まとめ
　服薬についてはお医者様と相談の上で決める事なのでここでは省きます。それぞれの副作用についても他の統合失調症のコミュニティに書かれている事ですので省きます。ですが、薬の必要性については説明させていただきます交感神経（アドレナリン）、副交感神経（アセチルコリン）そして白血球の中にはそれらの受容体である顆粒球（交感神経の受容体）とリンパ球（副交感神経の受容体）が存在しています。これらが結びついて動作を正常にさせているのです。それらを薬で補う事は悪い事なのでしょうか？そもそもストレスにより血流が悪くなり、脳に必要な酸素や栄養素が運ばれないことによって精神病が発病します。なので薬に頼るなということは、気合だけで脳の血流を良くしろと言っているのと同じ事で、それができる人はそもそも脳梗塞など他の病気にもならない、仙人みたいな人だけなのです。
　ガンの発症率とストレスの関係を調べたデータもあります。「愛する妻や夫との死別後には、残された者にガンの発生率が高い」｛1997年、「ランセット」（アメリカの医学雑誌の論文より）｝わが国でも、子どもの白血病患者には、発病前に家族との死別、転校、転居などの要因が認められたという報告もあります。ストレスは十分病気になり得るのです。
　薬に頼りすぎるのも良くないですが、飲まないのも良くない、何事もほどほどが良いのは人生訓ですよねそしてもう一つ皆さんも経験があるかと思いますが、風邪をひいてそれが治りかけの時に、熱が出たり、鼻水がいっぱいでたり、せきがでたり、体が悪い物を吐き出そうとして逆に具合が悪くなる場合がありますよねそれと一緒で精神病薬も、治そうとして一時的に体の具合を悪くする場合があります！その反応を見誤って、早急に合わない薬だと判断するのは良くない事なのですこの事はお医者様が説明すべき事なのですが…私達の状態から理解力がないと判断されて、伝えてくれない場合がありますよね私達にできる事は、お医者様もお薬も賢く使う事なのです

　では次回は、共感覚者についてです。皆さんはテレビでオーラを見える人の話を聞いたことがあるかと思います。脳科学の用語でそうした人達を共感覚者と言うそうです。私は自律神経失調症に幻聴、幻視等の幻覚が加わるこの病気について、この共感覚という作用が関係しているのではないかと考えています。よってこの事についても皆さんと考えていけたらと望んでいます意見、反論お待ちしております

　無関心こそ最大の罪です

　ではでは…