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聖者の生涯&言葉&聖者についてコミュのスワミ・ニランジャナーナンダの生涯

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スワミ・ニランジャナーナンダの生涯


 スワミ・ニランジャナーナンダは、シュリー・ラーマクリシュナが、ニッティヤシッダまたはイーシュラワコーティ(一度もマーヤーに束縛されたことはないが、衆生を神の方へと導くために地上にやって来る魂)と呼んだ少数の弟子たちの一人でした。

 ニランジャナーナンダの俗名はニッティヤ・ニランジャン・ゴーシュといい、周りからはニランジャンの愛称で呼ばれていました。ニランジャンという名は「汚点のない者」という意味ですが、ラーマクリシュナも彼のことを「彼の心には汚点がない」と評していました。

 ニランジャンは少年時代に、霊的な存在とコンタクトを取るたぐいのある精神世界のグループと交わるようになりました。彼は霊的な素質があったので、神霊をその身に降ろす霊媒として皆から重宝され、実際に人の病気を治すなどの心霊的な力を発揮しました。

 あるとき、シュリー・ラーマクリシュナという偉大な聖者がいるという噂を耳にしたニランジャンは、その聖者に会いたいと思い、ドッキネッショルへとやってきました。それはニランジャンが18歳のときでした。彼は背が高く、肩幅は広く、身体も強く、堂々とした風格をそなえていました。何事をも恐れない精神が、その目を通して光を発していました。

 ニランジャンが訪ねたとき、シュリー・ラーマクリシュナは信者たちに囲まれていましたが、夕方になって信者たちが帰ると、ラーマクリシュナはニランジャンに様々なことを尋ねました。その会話の中でニランジャンが心霊的なグループに入っていることを聞くと、ラーマクリシュナはニランジャンにこう言いました。

「私の息子よ、もしお前がお化けや幽霊の事を考えるなら、お前はお化けや幽霊になるのだ。また、神のことを考えるなら、お前の一生は神のようになる。どちらがよいかね?」

「もちろん後者です」

とニランジャンは答えました。そこでラーマクリシュナは、そのような心霊的なグループの者たちとの一切の関わりを断つように勧め、ニランジャンもそれを承知したのでした。

 全く初めてのこの会見で、ラーマクリシュナは、まるで長年の知り合いのようにニランジャンと話しました。会見の時間は短いものでしたが、ニランジャンは非常に感動し、家に帰る道すがらも、ラーマクリシュナのことを思い続けていました。家に帰ってからもラーマクリシュナのことが忘れられなかったので、二、三日もしないうちに、彼は再びラーマクリシュナを訪ねました。
 入り口の近くにニランジャンを見つけたラーマクリシュナは、みずからそばに走り寄り、ニランジャンを温かく抱擁しました。そして深い思いを込めて、こう言いました。

「私の息子よ。日は過ぎていくというのに、いつお前は神を悟るのか。もし神を悟らなければ、お前の一生は意味のないものになるのだよ。私は、お前がいつ、全身全霊を込めて神に帰依するようになるのだろうかと思うと、心配でたまらない。」

 ニランジャンは、驚きのあまりに口がきけませんでした。
「実に不思議なことだ。私が神を悟っていないからといって、どうして彼はこんなに心配するのだろうか。この人はいったいどういう人なのだろう?」

 深い思いから発せられたラーマクリシュナの言葉はニランジャンの心をとらえ、彼はそのまま四日間をラーマクリシュナのもとで過ごしたのでした。

 ニランジャンは非常に率直で広い心を持っていました。ラーマクリシュナは、それは過去世で多くの苦行に励んだ結果であるとして、彼のこの特徴を好まれました。
 またニランジャンは極めて清らかであったため、結婚というものに対しても強い嫌悪を抱いていました。身内の人が彼に結婚を勧めたときなどは、ニランジャンはそれを聞いただけで驚き、自分は破滅に向かって引きずられていると感じました。
 
 ニランジャンは非常にやさしい心の持ち主でしたが、同時に気性が激しい面もあり、憤慨すると節度を失ってしまうという一面もありました。
 ある日彼がドッキネッショルに向かうために乗り合い船に乗っていると、同乗者たちが、ラーマクリシュナの悪口を言い始めました。ニランジャンはそれに抗議しましたが、それでも彼らが悪口をやめなかったので、
「その不届きな行為の罰として、お前たちを溺れさせてやるぞ!」
と脅しながら、船を揺らしたのでした。ニランジャンの頑強な身体とその激しい怒りのムードは、彼らをおびえさせ、彼らはニランジャンに対して謝ったのでした。
 しかしこの話がラーマクリシュナの耳に入ると、ラーマクリシュナはニランジャンの気性の激しさををとがめて、こう言いました。

「怒りは実に重い罪なのだ。それに負けるようなことがあってはならない。愚かな人々は、哀れむべき無智の故に、様々な事を言うのだ。それらは気にかける必要もないものとして、完全に無視すべきなのだよ。」

 これは大変興味深いエピソードです。なぜなら、ヨギンという別の弟子が全く同じシチュエーションに遇ったのですが、そのとき、心のやさしいヨギンは、師の悪口を言っている乗客たちに何も言わずに黙っていました。それを聞いたラーマクリシュナは、グルの悪口を言われながら黙って我慢していたヨギンをとがめられたのです。
 このようにラーマクリシュナは、それぞれの弟子の資質を見て、一人一人、その弟子に最も合った方法で導いていたのでした。


 あるときニランジャンは、ある事務所で働き始めました。それを伝え聞いたラーマクリシュナは、深く悲しんでこう言いました。
「彼が死んだと聞いても、これほどつらくは思わなかっただろう。」
 しかし実はニランジャンは年老いた母を養うために、やむなく職についたのでした。それを聞いたラーマクリシュナは安堵して、ニランジャンにこう言いました。
「ああ、それならよい。お前の心がけがされることはあるまい。だがもしお前自身のためにそうしたのだったら、私はお前に触れることができなかっただろうよ。本当に、お前がそんな屈辱にあえて従うとは想像もつかなかったよ。」

 このラーマクリシュナの言葉を聞いて、そこに居合わせた人の一人が、ラーマクリシュナに尋ねました。

「師は、勤めることは悪いと言っておられるのでしょうか?」

 それに対してラーマクリシュナはこう答えました。

「他の人たちは自分のしたいようにしたらよいのだ。私はこのことを、自ずから一つのクラスを形成している何人かの若い求道者たちについて言ったのだよ。」

 ラーマクリシュナが病に倒れたとき、ニランジャンは他の近しい弟子たちと共に、泊まり込みでラーマクリシュナの看病に励み、ラーマクリシュナの死後は仲間と共に世を捨て、出家修行者となり、ニランジャナーナンダという名前になりました。

 僧院に祀られた師ラーマクリシュナの遺骨の礼拝に対する熱心さにおいて、ニランジャナーナンダは、ラーマクリシュナーナンダに匹敵するものを持っていました。師の死後も、ニランジャナーナンダの師に対する信仰は実に生き生きとしたものがあり、それが彼を、全世界の称賛にも非難にも全く無関心でいられるほど強くしたのでした。

 またニランジャナーナンダは、師の妻であるホーリーマザーに対しても、比類のない帰依心を持っていました。ラーマクリシュナが亡くなってしばらくの間は、ホーリーマザーは単に偉大な聖者の未亡人とみなされていましたが、その頃からニランジャナーナンダは、ホーリーマザーの偉大な神性に気づいていたのです。そしてその後、多くの人々がホーリーマザーの偉大さに気づくようになったのも、ニランジャナーナンダが活発にそれを人々に説いて回ったことが大きいといわれています。
 ヴィヴェーカーナンダはいつも、こう言っていました。
「ニランジャンは、ホーリーマザーへの実に深い信仰を持っている。私はあの信仰一つの故に、彼の1000と一つの欠点をも許すことができるくらいだ。」

 晩年の数年間、ニランジャナーナンダは赤痢にひどく悩まされ、最後は修行のために訪れたハリドワールでコレラにかかり、1904年5月9日にこの世を去りました。

 その直前にニランジャナーナンダは、敬愛するホーリーマザーのもとを訪ねていました。そのときの感動的な様子を、ある信者が次のように記しています。

「彼は、最期が近づきつつあることには一言も触れなかったが、まるで母親にしがみついて泣く幼児のようだった。何もかもホーリーマザーがしてくださるよう、物を食べさせてくださるようせがんだ。そして食事はホーリーマザーが用意してくださったものだけを欲した。彼女のもとを去る時刻が来たとき、深い悲しみの涙にむせびつつ、ためらいながらその足下に身を投げだした。それから、もう二度とお目にかかれないことを知りつつ、静かに去っていった。」


   

  ---- Shavari先生(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=535251&from=navi

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