とても晴れた日曜のごご 今日はパパのおしごとはおやすみ。
まぉちゃんはパパとジャンケンをして あそんでいました。
なにをしても パパには叶わないまぉちゃんも ジャンケンだけは お手のもの。
いつもパパより 勝ち越します。
「まぉちゃんジャンケンつよいなぁ」
「そうだよ!ともだちとジャンケンしても 負けないんだから」
まぉちゃんは誇らしそうに えへんと胸をはりました。
そんなまぉちゃんに微笑みながら パパはお話をしてくれました。
「まぉちゃん なんでジャンケンが出来たか 知ってる？」
「知ってるよ〜!グーはいしでかみのパーに負けるの!パーさんはチョキさんに切られちゃうんだよ!」
ほこらしげなまぉちゃんは 大きな声で 答えました。
「そうだね そうやって勝ったり負けたりが決まるんだよね。でも本当はね…」
そう言うと パパは 手のひらを ぐーぱーしながらまぉちゃんに話はじめました。
「パーは大きくひらいて なんでも包み込んじゃう。だからなんでも許してあげる 優しさのしるしなんだよ」
「なんでも包んじゃうの!ぎゅぅってしてくれるパパみたい!」
まぉちゃんは にっこと笑いながら言いました。
「グーはね 包み込んだ後の形。中には大切なものがいっぱい入っている だから宝物のしるしなんだよ。」
「え〜じゃあ 包まれちゃったまぉちゃんは 宝物なの？へんなの〜!」
そう言いながらも まぉちゃんは 嬉しくなりました。
「じゃあパパ!チョキは？チョキは？」
「チョキは なんでも切ってくれるんだよ。悲しいことも 寂しいことも ぜーんぶまっぷたつ。まぉちゃんの嫌いなピーマンも切っちゃうよ。」
するとまぉちゃんは 指でチョッキンしながら言いました。
「じゃあ まぉちゃんは パパのおしごとを チョッキンしちゃうね!お仕事チョッキンしたら パパ毎日遊んでくれるもん!」
ニコニコ笑うまぉちゃんの頭を パパは苦笑いをしながら 撫でました。
ある まぁるいお月さまが あかるい夜
パパの病室で まぉちゃんは 指でチョッキンしていました。
なんでも切っちゃうチョキで パパの病気を切りたかったのです。
ほほを 涙でぬらしながら
何度も 何度も チョッキン チョッキン
パパは そっと まぉちゃんの頭を 撫でてあげました。
まぉちゃんはパパとジャンケンをして あそんでいました。
なにをしても パパには叶わないまぉちゃんも ジャンケンだけは お手のもの。
いつもパパより 勝ち越します。
「まぉちゃんジャンケンつよいなぁ」
「そうだよ!ともだちとジャンケンしても 負けないんだから」
まぉちゃんは誇らしそうに えへんと胸をはりました。
そんなまぉちゃんに微笑みながら パパはお話をしてくれました。
「まぉちゃん なんでジャンケンが出来たか 知ってる？」
「知ってるよ〜!グーはいしでかみのパーに負けるの!パーさんはチョキさんに切られちゃうんだよ!」
ほこらしげなまぉちゃんは 大きな声で 答えました。
「そうだね そうやって勝ったり負けたりが決まるんだよね。でも本当はね…」
そう言うと パパは 手のひらを ぐーぱーしながらまぉちゃんに話はじめました。
「パーは大きくひらいて なんでも包み込んじゃう。だからなんでも許してあげる 優しさのしるしなんだよ」
「なんでも包んじゃうの!ぎゅぅってしてくれるパパみたい!」
まぉちゃんは にっこと笑いながら言いました。
「グーはね 包み込んだ後の形。中には大切なものがいっぱい入っている だから宝物のしるしなんだよ。」
「え〜じゃあ 包まれちゃったまぉちゃんは 宝物なの？へんなの〜!」
そう言いながらも まぉちゃんは 嬉しくなりました。
「じゃあパパ!チョキは？チョキは？」
「チョキは なんでも切ってくれるんだよ。悲しいことも 寂しいことも ぜーんぶまっぷたつ。まぉちゃんの嫌いなピーマンも切っちゃうよ。」
するとまぉちゃんは 指でチョッキンしながら言いました。
「じゃあ まぉちゃんは パパのおしごとを チョッキンしちゃうね!お仕事チョッキンしたら パパ毎日遊んでくれるもん!」
ニコニコ笑うまぉちゃんの頭を パパは苦笑いをしながら 撫でました。
ある まぁるいお月さまが あかるい夜
パパの病室で まぉちゃんは 指でチョッキンしていました。
なんでも切っちゃうチョキで パパの病気を切りたかったのです。
ほほを 涙でぬらしながら
何度も 何度も チョッキン チョッキン
パパは そっと まぉちゃんの頭を 撫でてあげました。
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